最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

新型コロナワクチン接種をどう考えるか

2023年12月31日 15時03分35秒 | メディカルはこだて
第87号では、かみいそこどもクリニックの渋谷好孝院長を取材した。

新型コロナウイルス感染症は2023年5月8日、これまでの「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」に移行した。国などによる外出自粛要請などの行動制限がなくなり、感染対策や療養は個人や企業の判断に任せられるようになった。
小児科の「かみいそこどもクリニック」(北斗市中央2丁目)の渋谷好孝院長は平成15年クリニック開院以来、感染症対策を重視するなどワクチン接種に力を入れてきた。渋谷院長は「ワクチンの本来の役割は、接種をすることで感染症の発症を予防し、死亡者や重症者の発生をできる限り減らすこと」と話す。
9月からは新型コロナウイルスの秋接種も始まったが、これまでの新型コロナワクチンの総接種回数は、令和5年11月19日までの合計が4億2679万回と4億回を突破した。1回目の接種率は80%を超えたが、2回目接種率は79・9%、3回目接種率は67・4%と徐々に減少。4回目接種以上の合計は1億3198万回となっている。
厚生労働省(以下厚労省)の専門部会は11月22日、来年度以降の新型コロナワクチンの接種について、65歳以上の高齢者と重い基礎疾患を持つ60~64歳を「定期接種」の対象と位置付けることを了承した。接種費用は一部自己負担を原則とし、秋から冬に年1回の接種とする。定期接種の目的について、厚労省は個人の重症化予防で重症者を減らすことだと説明している。接種をするかどうか、迷っている人も少なくないはずだ。
「今年3月、WHO(世界保健機関)は新型コロナワクチンの接種指針を改定しました。健康な成人らは公衆衛生上の効果は低いとして定期的な追加接種を『推奨しない』としています。生後6カ月から17歳の健康な子どもについては、重症化リスクが低いことから、国ごとに判断すればよいとしました。つまり、健康な成人や子どもについては新型コロナワクチンの接種は必要ないとしているのです」


ワクチンの本来の役割について教えてくれるかみいそこどもクリニックの渋谷好孝院長
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