完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

いよいよクライマックスに!Up    ~「風林火山」最終盤~

2007年10月18日 | テレビ
私は中年である。

遅ればせながら「肉体改造」に着手した。

1日5000歩のウォーキングと腹筋朝晩30回、ストレッチング15~20分。

「ゆる~い」とかいわれそうだが、ほとんど「なにもしてない」状態だった40代
半ばの人間にとっては、これでもずいぶん「きつい」内容なのだ。

これに伴って「食」についても「良く噛む」「腹八分目」を目指すようにした。

なぜ今ごろかというと「人間ドック」が12月初旬にあるからだ。

やっぱりなって思った人も多いと思う。

しかしそれだけではない。

プライベートのことなどにおいても「余裕」が出来たからだろう。

残暑の日もなくなり、農業も終わった。仕事にも慣れてきた。そうしたことで
精神的に余裕ができたと言える。

・・・でも、そうすると逆に日が短くなって「時間」が無くなるんだよねぇ。


さて、いよいよ大河ドラマ「風林火山」の残すところ7~8回となった。

ヒロインの「由布姫」も亡くなって、最終盤にかかってくる。

この終盤にかけて非常にドラマの演出のキレが良くなってきた。

出演者が一人一人しっかりとしていて、45分のドラマがダレない。

この頃の大名が、一人一人強い個性を持っていることを表現することに成功
している。

武田・北条・今川の「三国同盟」の回では、谷原・松井・市川の三人の個性が
いい意味で競合している。その後の勘助(内野)と雪斎(伊武雅刀)の会見も
同様。

この大河ドラマでは「衣装」がその人物の「性格」を表すのに効果的に使われて
いる。

長尾景虎(ガクト)が、一昔前の公家衣装であったり今川義元がその当時の公家衣装
であったり、武田が非常にざっけ無い質素な衣装を着ていたりと、そこら辺にも
演出の妙がある。

さらにこの当時、今川が対立している「美濃・織田信長」を出演させていないのも
うまい。

この場に織田信長を出してしまうと、これだけ出演者の多くなっているドラマの
中で、いかに目立たない役者を使ったとしてもその人物が勝ち残って行くことを
視聴者は知っているから、そうした眼でその役者を見てしまう。

そして、コソッと松平元信(後の徳川家康)を元服したばかりの青年として
登場させている。

ここら辺のバランスはとてもむずかしいと思う。

それをとてもうまく演出していた。

何度もこのことは書いているが、この「風林火山」原作の小説はとても
短く、ほとんど由布姫と勘助・武田晴信の微妙な関係のことを中心にした小説で
「恋愛小説」と言っても過言でない。

それを1年間50回のドラマにするに、色々な「肉付け」をしなければ持つはずが
ないのだ。

そうしたことで小説の中心であった山本勘助の「心の動き」みたいなものが
ドラマで描ききれなかったと思う。(由布姫が死んじゃったから、言い切っちゃって
いいよね)そこはとても残念だ。

しかし、その分小説に書いてなかった「歴史的壮大さ」や武将達の「苦悩」が
充分に際立っていたと思う。それでこそ「大河ドラマ」と言うものだ。


由布姫が死んだ後の勘助がどうなっていくか?

残された7回で昇華されることを願っている今日この頃だ。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「大河ドラマ」を見ることで一年の流れを心に刻みこめます
ように。
                             may

由布姫役の「柴本幸」の演技をもう少し見たかったなぁ。



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