完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

「伝統」と「信頼」Up     ~赤福の不思議~

2007年10月22日 | Weblog
私は中年である。

自分でもビックリしているのであるが、今履いている靴が「5年」になるのだが
履き潰れない。

さすがに見た目は「新しく」はないが「ボロボロ」ではない。(自分だけが
そう思っているのかもしれないが・・・)

身に着けるものは、時が過ぎれば過ぎるほど馴染んできて手放しにくくなる。

特に「靴」と言うアイテムは時に「衣類」よりもその人の行動を制約することに
なる。

おととい雨の中を歩いたら、さすがに靴の中が濡れたきた。

・・・いよいよ「お役御免」にしなければならないかかぁ・・・。
まあ、惜しくはないけどさみしいなぁ・・・。

いつか「靴供養」でもしてやろう。


と言うことで、例の「赤福事件」についてである。

昔は、中小から零細な工場でしかありえなかった「信頼失墜事件」が、数年前の
「雪印乳業」事件あたりから状況が変わってきた。

結局「人間」の考えることに時間的に「大きな差」は無いということだろうか。

組織が大きくなれば「相互監視」が効いて、安全性が高まってもよさそうなものだと
思うのだが・・・。

しかも、経営者と言うものは類似の事件から何も学ばないのだろうか?

「悪事」が後から後から出てきて、それを小出しにされれば「ああ、この会社は
ズブズブなんだな」と思わせるだけだ。


最近読んだ本に「ほぼ日手帳の秘密」と言うのがある。
(手帳のことについては近日ブログUpします)

その中に、こんな話が出てくる。

  11月、予約分の手帳を全部発想し終わった頃、印刷会社の担当者が、
 編集部に現れて、こんな言葉を口にした。
 「職人と話していたら、『こんなに分厚いと、背の部分の強度が心配だ。
 乱暴に扱うと半年くらいでバラけちゃうのもあるかもしれない』って
 言うんですよ・・・」。

糸井重里氏が提唱して作られた「ほぼ日手帳」を使っている人もいると思うが
そこでの2002年版の手帳の話である。

さて、この問題をどう解決したか?

 すでに1万冊以上の手帳は、購入者の手に渡っている。そのすべてが
 不良品になってしまう可能性があるということだ。青くなったスタッフは
 すぐに糸井氏に報告。

 下った判断は「本の少しでもバラけてしまう可能性があるなら、全員に
 対してもう一冊ずつ、手帳を送りなおそう」というものだった。

どの経営者も同じ判断が出来るわけではない。そのことによって「倒産」の
可能性もある。

しかし、「製品を提供する」側の人間としての「良心」が「誇り」があるはずだ。

その「良心」と「誇り」が、どの程度であるかが、その会社、その経営者の
「信頼」を反映する。

ここに来て「比内地鶏」製品も同じような話が出ているが、全く同じことである。

「赤福」の経営者を見ると、とても若い。かれがこの偽装や隠蔽をしようと思って
はじめたわけではなかろう。たしか十数代目とかにあたるのだろう。

しかし、経営者となった人間は過去のことにおいても「背負わなければ」ならない。

昨日の比内地鶏の社長の会見で分かったことがある。

人は容易に「一線」を越えてしまう生き物だと言うこと。

自分にとって守るべき「一線」は、人それぞれ違うだろうけれど、その線の
設定位置と絶対に越えない意識を持たないと、一度それを越えてしまうと
後はズルズルと先に進んでしまう。

皆さんも、その一線だけは越えないでほしいと思う。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「人間の弱さ」を認めたうえで一線を越えない覚悟を
持てますように。

                              may
「食品の衛生」ってむずかしいよなぁ・・・。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いよいよクライマックスに!... | トップ | 「ほぼ日手帳の秘密」読み終... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事