築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

3日目で!

2016-05-21 13:44:33 | Weblog
今日も昨日と状況は変わらず、種類はあれど数は無し!!といった感じ。
本数だけは昨日よりもさらに減ってました。。
ただそれでもあの本数で相場はそれほど上がってこないという事は
やはりみなさん、売れ口が良くないんですね~
今日もお得意様、口々に『今週は特に最悪・・・』とおっしゃられておりましたね。
外食産業の景気の悪さ、日本経済の景気の悪さを如実に感じました。

といきなりお暗いお話になってなってしまいましたが、
今日はニュージーランド産の天然インドが多いと聞いていましたので期待!!
だったんですが・・・インドは思ったよりも本数も無く、また魚体も小さいものばかり。
品物は平均よさそうでしたけどね~
でもインドだけは高かったです。。
その高いインドの小さい魚体から、頭とって卸して磨いて・・・とやっていると
血合い皮つきでいったい幾らついちゃうのかなぁ~と。。
そう考えると真ん中が多く取れる大きい魚は
「お得」
と、個人的には思っちゃうんですよね~
その分、カミとシモのスジは強くなってしまいますが(汗)

という事で今日もマルタ島の「ジャンボ」仕入れました!
結果論ですが!今日はニュージーインド買うならマルタのジャンボの方が
値段と品物を考慮してもお買い得だったのではないかなぁ~と思ってます。
「自画自賛」だったりして・・・(大汗)

しかし今日、ごらんになっていただきたいのは今日のマグロではなく
木曜日に仕入れた土佐須水の100キロの定置網のマグロ!!



買った時はまだ縮れておりましたが、
3日目にしてだいぶ脂が上がって(出て)まいりましたよ(^^)
赤身の色も全然変わっていないどころか、むしろ赤身も色がグッと出てきました!
これが先日私が書かせていただいた、
「新鮮=おいしい」
ではないという事!です(^^;)

卸して空気に触れたところから酸化がはじまり、熟成が進みます。
熟成は言い換えれば「劣化」
過程の中からもっとも美味しい時を見つけ出しお店のお客様にご提供するのが所謂
『職人の仕事!!』
たぶん~ですが(汗)寿司の握り方を教えてくれる学校!?では
こういうことは教えてもらえないんじゃないでしょうかね~(大汗)

テレビ番組で以前
「数か月?で寿司職人になれる!」
と見たもので・・・やっぱりその「職人」てのは違うよなぁ~と。。

小僧から親方に付き雑用から始まって、数年経ってやっと握りを教えてもらえる!
その過程にはもちろん親方と市場に仕入れに行き、魚の扱い等も覚え、
仕入れ~仕込み~店の営業と1日中仕事して何年かたってようやく
「1人前」
になれるすし職人と、お金を払ってすぐに握り方を教えてもらえ
数か月(1カ月?)で卒業する寿司職人を一緒にするのはどうも・・・
考え方、古いですかね(><;;)


おっと!話が魚と全然関係なくなってますね(汗)
近海物の延縄、定置網の天然本マグロは特に少なく
地中海マルタ島天然本マグロは全部で7本(だったと思います)
今日はキハダやメバチ、養殖本マグロも少なかったので特にセリ場は
ガラガラ~
でした。

週明けはどうでしょうかね~??
近海定置、揚がるかな??