Fish On The Boat

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『スペイン人はなぜ小さいのにサッカーが強いのか』

2010-06-01 00:21:36 | 読書。
読書。
『スペイン人はなぜ小さいのにサッカーが強いのか』 村松尚登
を読んだ。

ワールドカップ前なので、それに合わせて出版された
いろいろなサッカー本を書店でみかけます。
そして高揚する気持ちにまかせてそれを買ってしまう人、
それが僕だったりします。

本書の著者は、大学を卒業後スペインに渡り、子ども世代の
サッカーチームの監督・育成に長く関わり、
最近では福岡でスペインはバルセロナFCのサッカースクールの
コーチ務める人です。

スペインという国でのサッカーの位置づけ、国民性、
サッカーへの意識などの考察や紹介、経験論、
そして、海外で生活したからこそわかる、
日本という国でのサッカーの位置づけ、国民性、
スペインとの意識の違いなどが語られます。
しっかりと仕事をこなした人らしく、
手の届く範囲のことをしっかりと考えて実践してきた
ことが読んでいてわかります。

深遠だとは言えませんが、しっかりとした論理と哲学で
サッカーを見つめていて、具体的に物事を推し進めたり
アイデアをだしたりするための素材として、本書は有効なのではないかなぁと
思いました。

書かれていることは、まったくもって机上の空論ではありません。
地に足がついていて筋が通っている。それでいて、新たな発見を
読む人はするでしょう。考えを進めて、その結果、物事の裏側をも知ることになり、
それによって論じられる陰陽の整合性みたいなものも感じられますね…、
って、何を言っているかわかりませんね。

スペインにいるからこそわかるサッカー事情、育成論は読んでみる価値はあります。

それで、何故スペインなのかというと、
日本人と同じく体格に恵まれない選手が多いのに、ユーロ2008を制し、
FIFAランクでも1位になるくらいのサッカー強豪国だからなのです。
日本も真似できるところ、取り入れられるところはとりいれようというわけです。
そして、日本人のサッカーというものに希望も持てるというわけです。

次世代の選手を生み出す側の人が、これだけのことを考えていて、
なお根付かせようと努力してること。
提言していることは、サッカー会にとって、大きな朗報であると同時に、
プラスのエネルギーなので、サッカー関係者は本書を無視することなく、
大いに取り入れ、議論して欲しいです。

そんなことで、W杯前にサッカー本を読むのはこれが最後です。
Numberの別冊は読みますが。
集中して読んだことで少しサッカー眼が養われたような気がしています。
日本代表が好きなんだから、そういう時期があっても良いですよね~。


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2 Comments

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Unknown (Unknown)
2010-06-01 11:48:20
【哲】0的確定論

『或質的な面が物理的に確定する場合の確定要素は【0】である。』

 【0特性】
◇絶対性
『拡がりが無い,』

◇不可分性
『分けられない,』

◇識物性
『存在の1の認識が可能, 即ち考えるもとの全てが【0】より生ずる, 但し質的な変化に対し絶対保存できない,』

◇変化性
『物による逆の確定が不可能な変化 (可能性の確立), 即ち存在の【1】を超越して変化する。』

【0特性】が真理であるならば, 時間平面的な視野は物的ではなく, 質的に変化していることになる。その根拠が【0∞1】, 有限的無限性を有する物による質の確定が不可能であること, そもそも確定する質が何かを知り得ない以上, 物理的確定論は絶対的ではなく類似事的な確定であること, である。

【零的確定論】では, 一つの時間平面が, 拡がり無き【時(とき)の間(はざま)】に確定していると考える。同様に空間を捉え, 【空の間】に空間を置き, 絶対的変化を与える【質】を流し込む。つまり時間平面は, この表裏不可分の裏側の【絶対無】により0的に確定されることになる。

△無は有を含む。

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レス (mask555)
2010-06-01 15:34:55
妙な荒らし?ですね。
返信する

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