Fish On The Boat

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『落語家はなぜ噺を忘れないのか』

2010-01-23 09:59:36 | 読書。
読書。
『落語家はなぜ噺を忘れないのか』 柳家花緑
を読んだ。

著者の柳家花緑さんという落語家は、
人間国宝になった5代目・柳家小さんさんの孫にあたる方だということです。
柳家小さんさんといえば、坊主頭に人懐こい顔をしたおじいちゃんで、
永谷園の味噌汁のCMに出演されていたのを覚えていますが、
TVで落語を見た記憶がありませんね。いや、子供のころには見たかもしれない。
そんな気もしますが、はっきり覚えていません。

表題の「落語家はなぜ噺を忘れないのか」については、
第1章で述べられて終わります。
そこはこの本のさわりみたいなもので、全然難しくなくて、
読んでいてもちょっと物足りないくらいの内容でした。
別に説明されなくても見当がつくよ、というような感じ。

しかし、第2章、第3章と、どんどん落語の世界ならではの、
難しくは書かれていないのだけれど、専門的な方法論、
独自の世界みたいなことが述べられていきます。
そこが興味をそそられて面白かったですよ。

また、花緑さん版の落語『笠碁』が巻末に全文収録されていたりして、
落語の面白さに触れることもできます。面白かったです。

僕なんかは、小学生のころに、図書室から落語の本を2冊とか3冊とか
借りて読んだ程度で、まぁ、TVとかの落語は好きなほうだったけど、
最近なんててんで落語とは縁遠く、興味はあるんだけど、
見る機会もないし、どの落語家さんが自分にあっているかわからないから
CDを買ったり、DVDを買ったりというようなこともしたくても手が伸びない。
去年なんかは、NHKのラジオで火曜日の午後9時か9時半ころだったかな、
落語を放送していて、何回か聞きましたが、すごく面白いという
ものでもなかった。落語家さんの話し方によるものなのか、
噺があんまり笑えるようなタイプではなかったのかはわかりません。

それでも、興味はあるので、この本をきっかけにもうちょっと
落語にたいしてアンテナを張りたいかななんて思っています。
また、ラジオで聞いてみるとか、落語の本を読んでみるとか
そういうことになるでしょうね。
それと、この本の著者の柳家花緑さんの落語も聞いてみたいですねぇ。
家の居間では『笑点』によくチャンネルが合わせられているんだけれど、
落語やってもらえないかねぇ。たまにはやってるのかな、
そういうときには見ていなかったりするんですよねぇ。
あとは新聞でNHKをチェックしないと。
NHK教育なんかでもやってたりするんだろうかなぁ。
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