もう2ヶ月ほど前に発売された本。なぜか新書なのでマンガコーナーに置いてない書店もあったようで、見つけるのが難しかったという人も居たらしい。
今や国民的マンガとなった『ワンピース』のストロングワーズ集となっているが、どちらかというと名ゼリフ集&名シーン集に近い。60巻の中から『名言』と呼ばれるものをピックアップして『旅立ち』『戦い』『覚悟』『愛』『絆』などのジャンルで分けている。とはいえ原作を読んだことのない人にはちょっとキツイかもしれん。
2号嫁はこの年齢にもかかわらず全巻読んでいるので、単純に『想い出の名シーン集』として楽しく読ませてもらった♪
ルフィが故郷のフーシャ村から旅立つ時の
「よっしゃいくぞ!!海賊王に おれはなる!!!!」からスタート。
ここからすべてが始まるわけですね~。今思うと『海賊王』というコトバそのものが名言のような感じもする。
そのだいぶ後になってからだが
「支配なんかしねぇよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ」という名ゼリフも。
ゾロの名言も満載♪
鷹の目・ミホークとの戦いでの「背中の傷は戦士の恥だ」
バロックワークスのMr.1ダズ・ホーネスを討ち破った時の
「礼を言う おれはまだまだ強くなれる」
「剣士として最強を目指すと決めた時から命なんてとうに捨ててる。
このおれをバカと呼んでいいのはそれを決めたおれだけだ」
初期のゾロが大好きだった2号にはたまらんセリフですなあ。
タイトル『受け継がれる意思』の中の名ゼリフ
「人はいつ死ぬと思う?
心臓を銃で撃ち抜かれた時・・・違う
不治の病に冒された時・・・違う!!
猛毒キノコのスープを飲んだ時・・・違う!!!
・・・人に 忘れられた時さ」
Drヒルルクのこの言葉はワンピースの中でも屈指の名言。
ヒルルクの意思がここで、チョッパーやドルトンたちに受け継がれた。そして彼の言葉と行動が人を変え、国を変えた。
『意思を継ぐもの』はワンピースの中で、その後さまざまな形で表れてくる。人は死んでも、その意思を受け取った者たちが居る限りつながっていく。
そして、さまざまな人のさまざまな意思を継いだ者たちがたどり着くところが『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)』なんだろうかねえ。ああ、先は長い・・・C= (-。- ) フゥ
作品の中でよく出てくる『正義』にまつわる名言も見逃せない。これはなかなか深い~。
「徹底した正義は・・・時に人を狂気に変える」(青キジ)
「何が違う!“正義”も“悪”も・・・!!勝ってなお 渇くばかりだ!!」(スモーカー)
「私には選べる正義がありませんでした」(たしぎ)
他にもいろいろあるが、ワタシは海軍と海賊の戦争の真っ只中で叫ばれたこのセリフが最も印象的。
「平和を知らねェガキ共と 戦争を知らねェガキ共との価値観は違う!!
頂点に立つ者が善悪を塗り替える! 今この場所こそ中立だ!!
正義は勝つって!? そりゃあそうだろ、勝者だけが正義だ!!」(ドンキホーテ・ドフラミンゴ)
善悪なんてのは簡単に入れ替わるものだし、立場が違えば双方が掲げる『正義』だって正反対だ。正義とは何か? なんてのが問題なのではなく、『正義』が塗り替えられていくことが問題なんだよな。正義が生まれ変わろうとする場に立っているドフラミンゴの嬉しそうでいて不適な表情がすごーく印象に残るシーン。
他にも名ゼリフは数々あるが、2号嫁がイチバン好きなセリフは、ルフィのこのコトバだったりする(*^^*ゞ
「オレは剣術を使えないんだコノヤロー!!
航海術も持ってねェし!
料理も作れねェし!
ウソもつけねェ!
おれは助けてもらわねェと生きていけない自信がある!!」
思想家・内田樹さんによる解説の中でもいちばん好きなセリフとして取り上げられている。
その解説で印象的だった部分をいくつか。
「ルフィは『ワンピース的世界の生物学的多様性の守護者』として働いています。仲間を絶対に死なせないというルフィの決意は、『友情に厚い』とか『人情がある』というレベルのものではありません。それは、『一人を失うことは、ほとんど世界を失うことに等しい』という原理的な確信にルフィが領されているからです」
「たいせつなもののために生きる人間は、自分の中に眠っているすべての資質を発現しようとします。『スタイル』とか『こだわり』とか『オレらしいやり方』というような小賢しいものはルフィにはありません。そんなものは選択肢を限定するだけだからです。この解放性こそが本作中でルフィを際だって爽快な登場人物たらしめている理由だと僕は思います。ゾロもサンジも能力は高いけれど、『勝つこと』にこだわりがある。それも『自分らしい勝ち方』にこだわりがある。冷たい言い方をすれば我執がある。ルフィのような、仲間を救うためには使えるものは何でも使う(使えるものなら『敵』でも使う)という思い切りのよさがありません。それが現実に、身体能力の開発というプログラムにおけるルフィの圧倒的なアドバンテージをもたらしている」
「『あなたなしでは生きていけない』という弱さと無能の宣言を通じてしか、本当の意味での仲間には出会うことはできない」
「自分をほんとうに強めたいと思うなら、限界を超えて強めたいと思うなら、『私は誰かの支援なしには生きられない』『私の支援なしには生きられない人がいる』という二重の拘束のうちに身を置く必要がある」
解説を読むと、改めて『日本のマンガってのは文学だなあ』と思ってしまう。そして、ワンピースを読んで『泣ける』という人が多いのもわかるなあと。
震災の後は『元気が出る本』としても取り上げられたらしい。先が見えない、不安な世の中だからこそ人は『揺るぎない信頼や信念』を描いたもの、そして『力強い言葉』に勇気づけられるのかもしれん。
読んだことのある人には響く言葉がいっぱい。言葉だけを切り取ったのではなく、原作の緻密な(緻密すぎる?)ストーリーがあるからこそ光る名言集ですよ♪
何が一番印象残ってるかって言われるとどれも良すぎてもう…
無理です。笑
けど一番好きな話は昔から変わらずチョッパーのやつです♪
なんだかブログ見てたらまた読み返したくなりましたー!
満喫行こうかな…笑
ドラム王国編ではワタシも大好きなシーンが
多いよん♪
あのへんは名言たくさんだもんね~。
アラバスタ編までの方が名言は多いかな? と
思っていたんだが、
最近も結構名言名シーンが多いことに気づいた。
あたしゃ最近じゃレイリーが好きなもんで、
彼のセリフはすべて名言に聞こえる(。・m・)クスクス
漫喫なんぞ行かんでも、
ウチに全巻あるってば!!