小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

カンパチGET!

2008-08-18 19:43:02 | Weblog
一昨日、この夏最後の着発便だったオガマル、40分ほど遅れの予定だったが、最後飛ばしてきたのだろう、ほぼ定刻での入港。そして900人以上の乗船客を乗せ2時には無事?出航して行った。

そしてそのオガマルが二見港の湾口に差し掛かる頃、突然暗くなったかと思った瞬間、突然の雨。しかもまるでバケツをひっくり返したような土砂降りに。まさに小笠原との別れを惜しむ、900人以上の乗船客の皆さんの涙雨と言ったところか。

さて休日の昨日。前日入港のオガマルの乗船客が200名ちょっとと言う事も有り、何となく島全体がノンビリしている感じだ。僕は青灯の釣りで知り合ったトコさんの誘いで、沖での船釣りへ。トコさん自慢の船、アウトリガーカヌーに総勢4人乗り込み9時過ぎに前浜を出港。

ところが、妻との早朝ジョグの時には、サーフボードをゲンチャリに積みサーフィンに出かける若者とすれ違ったほどの海況、二見湾を出るとかなりの波高。しかしトコさんが「この人に任せておけば、大丈夫」と言うヴィラシーサイドのマスターの操船で、小さなエンジン付きのカヌーは、巧みにウネリを越え、まずは兄島タキノウラへ。

ここで、本命カンパチ釣りの餌となるムロ釣り。船頭さんの勘と技術は素晴らしく、ポイントを変える度に、ムロは入れ食い。僕ですら、コマセ1本でムロ20本以上は上げたと思う。生餌となるムロも船底の生簀に充分と言う事で、本命狙いに場所を移動。島の東側、通称ボックスと言われるポイント。

潮の流れが早く、風も有りカヌーの位置が定まらず、三度ほど仕切り直した僕の竿が突然グーッと引き込まれ、そしてものすごい勢いでジーッと言う音と共に糸が出て行く。

「きた、大物だぞ、巻いて!」とマスター。

しかし始めて使う借り物の船竿と太鼓リール、勝手が良く分からず思うように巻けない。トコさんの助けも有り、最後はマスターに取り込んでもらい釣り上げたのは、僕にとって初のカンパチ。

「なかなかいいサイズ、ボックスのレギュラーってとこだ」とトコさん。

借り物の道具に、ほとんどお手伝いしてもらってやっとこさ上げたという感じで、釣り上げたというのはちょっと恥ずかしいが、とりあえずカンパチを釣ると言う事がどういう事か、初めて経験する事ができた。

声を掛けてくれたトコさんは勿論、皆さんに感謝!

写真は僕の初カンパチ。

夏休みも一段落

2008-08-16 08:47:46 | Weblog
内地にいたころに比べれば、TV中継に見入る時間は圧倒的に少なくなったが、それでもオリンピック開催中のこの時期、気が付けばTVの前で一喜一憂している。

昨夜は、お家芸(そう言っているのはマスコミだけかな?)と言われている柔道の最終日。ここまで全く不振だった男子柔道、最重量級クラスで石井選手が見事優勝、何とか面目を保ったという所だろうか。

一本勝ちにこだわる日本柔道界において、「勝ってナンボ」と公言していた石井選手が、決勝まで全て一本勝ち。そして決勝はまさに「勝ってナンボ」の柔道で優勝を勝ち取ったのは、日本柔道にとってなんとも皮肉な結果になってしまった。

柔道の事は全く素人で良く分からないのだが、今まで柔道大国と呼ばれていたフランスが今大会メダルゼロ、そんな所からも柔道は世界で広まり、その勢力図もどんどん変わりつつあると言えるのではないだろうか。

本家としてのプライドやこだわりも勿論大事だと思うが、今後の日本柔道の変化と、進歩に期待したい。それから蛇足ながら、石井選手のインタビュー、解説の篠原さんが「石井は喋らん方がいい」と冗談交じりに話していたが、これからはオリンピック100㌔超級ゴールドメダリストとして、嫌でも注目を集める事になる。19歳とまだ若い、技を磨くのは勿論、いろんな意味での成長を期待したい。

ところで丁度今、防災小笠原の島内放送があり、本日着発のオガマルは定刻40分遅れ、12時10分、260名程の乗船客と共に入港予定との事。先月末から続いていたオガマルの着発便も、これで最終。今日はおそらく千人近い乗船客を乗せ出港と言う事になるのだろう。

小笠原の観光シーズンも一段落、観光関係の業者さんもほっと一息といった所だろう。お疲れ様でした。

それにしてもこのところズーッと落ち着いていた海況だが、降って沸いたように現れた台風11号のおかげで、入港も遅れているようだし、帰りも久し振りに多少の揺れは覚悟と言う状況かもネ。船内は超満員、乗船の皆さん良い船旅を!(ちょっと無理か)

写真はこの夏の我家のベストシーンの一つ、矢口家トウタンとの船遊びでの1枚。今週末は海が悪くなりそう、残念ながら島の皆さんの船遊びはお預けかな。

オリンピック始まったネ!

2008-08-13 08:09:10 | Weblog
日曜日ブログ投稿の後のオガマル、流石この夏のピーク便、960名の乗船客と共に、定刻より10分早く11時20分の入港。海況も良かったのだろうが、きっと飛ばして来たのだろう。

積み荷の量も多く、荷役作業前は「何とか2時半には出港させたいので、宜しく!」なんて激も飛んでいたが、定刻2時、無事オガマルは竹芝へ向け出航して行った。

そ夜は盆踊りの2日目と、花火大会。昨年は島に遊びに来ていた息子の風太と踊りまくっていたが、今年は盆踊りはパス、花火だけ見物に桟橋へ。盆踊り会場のお祭り広場は大勢の人出なのだろうが、桟橋はガランとしたもの、こんなに人口密度の低い花火大会も珍しいのでは?

おかげさまで、花火師が点火するところから真上に上がる花火をゆっくり見物。今年は巨人軍の小笠原選手からウン十万円の寄付があったそうで、打ち上げられる花火も豪華でその数も多かったのでは。こんなに近くで、ユッタリ見物できるなんて、小笠原の花火大会は最高!

ところでオリンピック始まりましたネ。新聞が無く、TVでしか情報収集が出来ない為、内地にいた頃に比べると何となく我家の盛り上がりも今一つ。しかも開会式前の男女サッカー予選の結果ももう一つで「オリンピックも何となくピンと来ないネ」なんて妻との会話も。

しかし日本人選手が結果を出すと俄然テンションが上がり、北島選手が世界新記録で金メダルゲットの日は、オリンピック関連の番組をハシゴしてしまった。次の200mも頑張って欲しいね。そう言えばなでしこジャパンも、強敵ノルウェーを大差で下し決勝トーナメントに、女は強し!

そんな中、女子マラソンの野口が直前の故障で出場を断念したのは残念。まあ本人が一番辛く残念だろうが、厳しい言い方をすればトップアスリートとしては失格。全ての条件を整え、ベストコンディションで狙ったレースのスタートラインに立つのがトップアスリートとしての最低条件だと思う。

さて今日はこれから入港予定のオガマルの荷役作業。500名前後の乗船客のようだが、2時の出港までの数時間、島内の人口は今年のピークと言う事になるのかもしれない。

写真は先便で我家に届いたラック。妻の愛読書、村上春樹の本も徐々に増えラックに納める事に。狭い我家は又一段と狭くなったが、何となくスッキリした。

避暑に来ました

2008-08-10 07:59:41 | Weblog
日曜日、オガマル着発の朝、いつものように妻との扇浦までの早朝ジョグを終え荷役作業までの時間、パソコンに向かっている。

先月末から始まったオガマルの着発便も、入港便のピークはおそらく今日の便だろう。事前情報では900人を越える乗船客らしい。今日はボクの荷役作業より、妻の船内清掃の方が時間に追われて大変になりそうだ。そして島内の観光関係業者さんにとっても、今日からの数日間は、この夏のピークを迎えることになる。

昨夜から始まった盆踊りは三夜連続、そして今夜は花火大会。観光客の皆さんも、小笠原の昼も夜も存分に楽しんでください。特に盆踊りの最終日は、ハイテンション、ものすごい盛り上がり「同じアホなら、踊らにゃ損々!」

さて昨日は妻も僕も1週間ぶりのOFF。ボクは性懲りも無く桟橋でコマセをまこうと思っていたのだが、なんとオガマル桟橋にコーストガードの大型巡視船「やしま」が入港しており、一般公開に昨日は2時間の体験航海実施との事。釣りは諦め、妻とお気に入りの境浦へ。

流石に夏休み真っ盛り、9時前だと言うのに境浦には早くも先客が数組。ただ我々のお気に入りのスポット、ビーチの南側、モモタマナの木陰の下は空いており一安心。お客さんを連れてやってきた荷役仲間のツアーガイド‘トミジー’からは「ここの主だね、いつもこの場所じゃん」と冷やかされてしまった。

その他にも、矢張り荷役仲間の‘イチ君’が、お客3人とカヤックツアー。沈船沖にアンカーを打ってシュノーケリングするボートetc、昨日の境浦はこの夏一番の人口密度。

そして、以前良くこの境浦で御一緒しお知り合いになったウリノさんが、先便で帰省している息子さん娘さんと久々に境浦で海遊び。息子さん娘さん二人揃っての帰省は久し振りらしく、ウリノさんも本当に嬉しそう。

息子さんは熊谷(日本一暑い、を売りにしている)在住で、自転車の実業団ティームで頑張るロードレーサー。「小笠原は涼しくていいですよ、避暑に来ました。熊谷じゃ暑くてトレーニングのペースが上がらないので、ここで追い込みます」だって。

確かに、このところ明け方は涼しくて、タオルケットを羽織りたくなるくらい。勿論日差しの強さは半端じゃないが、最高気温はせいぜい31~2度。境浦のお気に入りモモタマナの日陰の下は最高ですよ。皆さん、是非夏は避暑に小笠原へ!

写真はツアーでやって来た、イチ君の白いカヤック。

Good News!

2008-08-07 07:32:49 | Weblog
オガマル着発便の朝、今日ボクは小学校の仕事はOffと言うわけで、荷役作業までの一時パソコンに向かっている。
毎朝雨さえ降らなければ早朝ジョグを欠かさない妻に付き合い、扇浦まで一っ走り、すでに一仕事終えた感じである。

ところで、今週に入り学校の先生方も内地へ帰ったり、島内にいても休暇を取ったりと言う事で、小学校の人口密度は極めて低い。一昨日は副校長先生とボクの二人だけ。この時とばかり、用務のおじさんは職員室のワックスがけを施工。副校長先生も気を使ってくれたのだろう、職員室を空っぽにしてくれたのはいいのだが、こんな時に限ってたて続けに5本ほど電話が掛かってきてしまった。

いずれもマスコミ関係からの取材の依頼。数日前、三重県で漂流物に引っかかっていたアオウミガメが捕獲され、付いていたタグから、2年前に小笠原小学校の生徒達が放流したカメと判明。そこで学校としてのコメントetcとの事のようだ。

そんな訳で用務のオジサン、慣れない電話対応となってしまったのだが、そこで感じた事が一つ。地方新聞や、地方TV局の記者さんは、副校長不在を伝えると「それでは再度TELします」との対応がほとんど。ところが某キーTV局の記者さんは「戻り次第TELほしい」電話口から受ける印象もどこと無く高圧的。たまたまTELしてきた記者個人レベルの違いかもしれないが・・・・まっ、いいか。

話をカメに戻そう。このブログでも何度か紹介したが、小笠原小学校の5年生はアオウミガメの産卵から孵化、そして海洋センターに場所を移し孵化したカメの世話、その放流まで約10ヶ月あまり授業の一環としてカメと係わっている。

ボクも海洋センターでのボランティア時代、何度かカメの放流のお手伝いをさせていただいたが、ある時ボランティアの女の子が「今伸び伸び泳いでるけど、皆死んじゃうんだよネ」と涙ぐんでいた。1回の産卵で100個近い卵を産むが、その中で生き延びて大人のカメになるのは、幸運に恵まれてせいぜい1~2頭らしい。そんな現実の中、今回の話題は本当に嬉しい知らせ。残念ながら夏休み中で内地に行っている生徒さん達も多く、すぐにニュースは伝わらないが、これからのカメのお世話にも気合が入ろうと言うもの。

運良く保護された今回のカメさんも、生き延びて小笠原の海に是非帰ってきてもらいたいものだ。

写真は、連覇を果たしオガ小に再び戻って来た、アイランドリーグ優勝カップ。