花見の季節だというのに春嵐の到来で、当地の桜は散ってしまったことでしょう。一昨日(5日)はやや風があったものの松戸市の「21世紀の森と広場」で、春の花を楽しんできました。
巻頭の写真はアングルを地上近くにして撮った雛罌粟(ヒナゲシ、別名ポピー)越しの山桜。
下の写真は、園内の「つどいの広場」に向かう途中の「みどりの里」付近の遊歩道からで、名残の桜が連なっていました。
満開だったのが「霞桜(カスミザクラ)」で、見ごたえのあるボリュームでした。
霞桜の花の芯がやや赤みを帯びていましたが、これは花の終期で間もなく散り始める前兆です。今日の強風によって相当に散らされたものと思われます。
八重桜が2分咲き程になっており、今週末が見頃になることでしょう。花色や雌蕊の形から「普賢象」のようです。
園内で最も目立っていたのが、満開の紅色の花「菊桃(キクモモ)」でした。
下は茨城県の「国営ひたち海浜公園」で有名になった「ネモフィラ(別名、瑠璃唐草・ルリカラクサ)」の満開の姿も見られました。
「みどりの里」の梅林では可憐な花梨の花が咲いていました。実をリカー酒に漬け花梨酒にすると喉の良薬になるようです。
満開の花梨の花数も多く、豊作が予想されます。
下の写真は「山猫柳(別名バッコヤナギ)」の花です。バッコヤナギは「婆っこ柳」と書くようで、白い綿毛がお婆さんの白髪に似ているから付けられたという説がありました。
春はさまざまな花の盛りであり、その花の名の由来なども調べてみると面白いものです。また、句歌の世界でいう花鳥風月の世界がそこにはあります。