MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

外来魚の天国(カムルチー・バス・ブルーギル)

2011年07月20日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

「21世紀の森と広場」にある「千駄堀池」は、
公園内にある池なので釣が禁止されている。
そのためか外来種の魚が目に余るほど多い。

巻頭の写真は人通りの多いパークセンター前付近で撮ったものだが、
ブルーギルが群れを成していた。
人が覗き込んでも逃げる気配は全く無い。
ブルーギルは、
2005年6月に施行された特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)で、
特定外来生物に指定されたため、愛がん・鑑賞の目的で新たに飼養することは禁止されているのだが・・。

ギルとも呼ばれる好奇心の強い魚で、動くものには何でも喰らいつくことから
子供でも簡単に釣れ、一時は釣魚として遊びの対象にもなっていた。
私も荒川近くに住んでいた(1998年頃)ときは釣ってきて水槽で飼っていたが、
以外に環境に慣れるのが早く、
餌を入れると目をキョロッと向ける仕草が可愛い魚だった。

下の写真は右側のニシキヘビ模様の魚が「カルムチー(雷魚)」で、
右上の魚がオオクチバス(特定外来生物に指定)のようである。


雷魚は昔はほとんどの川に生息していて、食用にもなっていたが、
手などを近づけると噛み付くほどの獰猛さを持っている。
一時期は駆除されかかったものの河川汚染が進んで激減したため、
問題視されることはなくなっていて「特定外来生物」には指定されなかった。

下の写真は岸辺から1.5m程に近づいてきたところを撮ったものだが、
写真左端中央の小魚(モツゴのようである)と、
右端中ほどにブルーギルがいたにも拘らず捕食することは無かった。


下の写真を見ると明らかに右下隅のブルーギルを狙っているようにも見えたのだが・・・


炎天下の公園なので人は少なかったが、
それが幸いしてか岸の浅瀬では多くの外来魚を見ることが出来た。
だが、
法律で指定されているにも拘らず駆除しないのは何か目的でもあるのだろうか?
この池の水は最終的に江戸川に流れ出ているため、駆除されない限り、
江戸川には永久的に「特定外来魚」が補給されることになるのだが・・・

冬場には渡り鳥の休息地になっていて「平和な池」にしか見えないのだが・・・
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