MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

みいさんぽ(40・里山と野火と神崎川)

2009年01月13日 | あらかると
私の住む団地の屋上で防水工事が行なわれている。私の住む最上階では前から雨漏りはしていた。余り気にはしていなかったが他の部屋が我慢の限界を超えていたようである。
古い防水カバーをはがすため、ドリルのようなものを使っているので、騒音が凄い。耳栓をしても全く役に立たないのだ。屋上に出て業者に音の出る工事の時間を聞いたが当分は出るとのことで、その間は外出することになった。

カメラを持って鎌ヶ谷方面から白井方面に向かった。近くには海上自衛隊の教育航空隊があり、その離着陸の航空機が撮れるのではないかとの期待を持って・・・残念ながら今日は訓練は行なわれていなかった。

そのまま千葉ニュータウンに向かう道路をひたすら走る。その途中で発見したのが、北総千小室駅を過ぎた田園地帯の川沿いから見えた巻頭写真の野火である。しかも川の両岸は舗装されていて車両進入禁止という自転車にとっては好条件の場所だったので。その川を下っていった。川の名前は神崎川ということが分かった。

野火は、農家の人たちが田んぼの畦の雑草を焼いていた物だった。下の写真はやや近くから撮ったもので、右端にはガスバーナーを持った男性が火を見守っていた。


下の写真は冬の田起こし。手前の黒々としたところが田起こしされたところだが、冬の季語にあったような気がする・・・・


その近くにあった鉄塔のシンメトリーな美しさに惹かれて撮った。


神崎川の水は澄んでいて、緋鯉や鯉などが数多く見られた。川の周りが乾田で、更にその周りには里山が開けなんとも長閑な風景だった。

途中で散歩していた老夫婦に出会ったので、川の両岸の舗装された道路がどこまで続いているかを聞いたが、この川のいきさつについてまで話が及んだ。もともとは小さな小川で、小魚や蜆などが良く取れたらしいが、住宅地の造成などで、汚水などが流れ込み、酷いときは泡の塊なども流れるほどに悪化したらしい。
その後建設省により川幅が拡張され、両岸の立派な堤防もそのとき作られたという。そして完成後は一級河川になったのだという。田んぼの真ん中にこれほどりっぱなものは要らなかったと嘆いていた。
冬は水も澄み切っていて綺麗だが、夏場はもなどが発生して汚くなるとのことだった。でも、魚は釣れるようで休日ともなると釣り人の姿を結構見かけるとのことだった。


翡翠もいた。人に慣れていないためか少し近づくと逃げてしまった。


下の写真は川にたどり着く前に偶然に撮ったこの神崎川の上流の写真。この川が鎌ヶ谷の市街地まで延びていた(googleで確認)
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