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MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

「二十一世紀の森と広場」の赤立羽蝶、裏銀小灰蝶など

2014年10月16日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

約2週間ぶりに訪れたが、園内はすっかり秋色で、
すっかり日本の秋景色の一部になってしまったセイタカアワダチソウや、
ススキ、ミゾソバ、秋薊、高野箒、数種類の蓼等々が咲いていた。

下の写真のように、桜の葉はすでに紅葉を終えて散っているのもあったが、
日一日と秋色は増しているようである。


セイタカアワダチソウには、蜜や花粉を求めて様々な昆虫が集まっていた。
で・・・・・
今日の私的発見は「アカタテハ」だった(巻頭の写真)。
これまで目撃したことは何回かあるが写真に撮ることができたのは、
今回で2度目で、私にとっては貴重なショットとなった。

アワダチソウの周辺を散策していると、
鮮やかな蝶が不意に現れて2メートルほど先に止まった。
翅の欠損もなく、黒と白とオレンジ、そして後翅が褐色・・・
21世紀の森では初対面の「アカタテハ」だった。


幸いに吸蜜に夢中だったので20枚ほどを撮ることができた。


アカタテハが立ち去ると今度は直ぐ近くに「ヒメアカタテハ」が飛来。


更に地面には、翅の欠損が痛々しい雌の「ツマグロヒョウモン」が舞い降りた。


更に痛々しかったのは別の場所で撮ったベニシジミでやはり吸蜜に夢中だった。

小鳥に襲われたのか、それとも台風の強風に巻き込まれたのかは定かではないが、
「それでも生きていた」と言う運命を考えると「幸運」な蝶とも言える。

吸蜜を終えたベニシジミは普通に飛んでいった。


次に現れたのが裏銀小灰蝶(ウラギンシジミ)の雌で、
近くに止まったのだが翅を閉じていて、
開いたところを撮らないと雌と確認していても、雌の判定は出来ない。


待つこと7~8分、やっと開いたところを一枚撮ったが、
葉が邪魔なのでカメラアングルを変えるため移動すると、
飛び立ってしまった。


今度はやや高いところに止まって、私を見下ろしているところを一枚。
暗かったため補助光(ストロボ)を使用したため、赤目になったが、それも面白い。

夏の間は雄ばかりが目立ち、雌を見ることがなかっただけに、
もう少し良いアングルで撮りたかった・・・・・

21世紀の森と広場の飛翔者たち

2014年09月26日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

台風一過で朝から涼しい風と澄んだ空気とに恵まれ、
秋らしい碧空となった。

予定では、常用薬が一部切れたため通院する心算でいたが、
こんな陽気の良い日は陰気な病院で長時間待たされるより、
アウトドアで自分のやりたいことをやる方がどれだけ健康的なことか・・・。

午前中はもしかすると洗ったかも知れない物まで洗濯し、
午後からチェックしたいものがあって近場の21世紀の森へと出かけた。

と言うことで、
今日、21世紀の森で撮影できた野の「飛翔者」達と、
すでに見頃を迎えていたある貴重な花を紹介します。

最初に出会ったのは「ミドリヒョウモン」で、
前回撮ったときの個体よりもやや色あせた様なミドリヒョウモンで、
調べた結果、メスであることが判明した(巻頭の写真と下の写真)。


次に私に付きまとうように現れたのが「ウラギンシジミ」で、
直ぐ近くの舞い降りて吸水を始めた。
表翅の赤オレンジ色があることから雄の個体である。
別の場所でも3頭ほど見つけたが、すべて雄で、
雌はこれから出てくるものと思われる。


「イチモンジセセリ」


「アオスジアゲハ」
吸蜜に夢中で、20cm近くまで寄って撮影が出来た。


「キチョウ」


「ヒカゲチョウ」


そして、右側の翅が大きく欠損していた雄の
「ミドリヒョウモン」


まともに飛べるのだろうかと、翅に触れるほど手を近づけてみたが、
吸蜜に夢中で逃げることはなかった。
そうなると私も無碍に追い払うわけにも行かず、飛翔の確認は出来なかったが、
このとき思ったのは「蝶にも意思が在るのかも知れない」と言うことだった。


閑話休題

学生時代、上代文学の講義中に部屋に一匹の蝶が飛び込んできた。
それに気付いた教授は講義を中断しその蝶に見入っていた。
ざわついていた教室も一瞬静まり返った。
数分後教授はこう言った。
「あんな小さな虫にも皆さんを沈黙させる力があるんですねぇ、
小さな蝶の魂が『魂極る』皆さんの心を捉えたのですよ、不思議ですねぇ」
と・・・・・
いわゆる日本の「八百万の神」は、
どのようなものにも魂が宿っているとの考えから生まれており、
教授は上代人の心を一瞬にして説いてしまったことになる。

話は戻って、
どちらかと言うとやや警戒心の強い「アオスジアゲハ」や、
傷ついたミドリヒョウモンが吸蜜に夢中だったのは、
昨日の荒天で吸蜜出来なかったことが影響していると考えられるのだが・・・・。


今日チェックしたかったものは園内に自生している、
「キツリフネソウ」の開花で、丁度見頃となっていた。
普通のツリフネソウと異なり、花の付き方がまばらでやや華奢である。
時間がなくじっくりと取材できなかったので、
機会があったら再度訪問の上記事にしたいと思う。

二十一世紀の森の蝶たち

2014年09月23日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

彼岸の中日と言うことで、田舎に帰省したため、
帰宅が遅くなり、今日撮った分の画像処理が出来なかったので、
9月17日に撮って紹介の出来なかった、
二十一世紀の森で撮った初秋の蝶を紹介します。

巻頭の蝶は「ミドリヒョウモン」で、
緑らしくも無いのに「何故ミドリ」の名が付いているのかと調べてみると、
蝶の背中が僅かに緑色を帯びていることから付いたのではないかといわれている。

下は、尾状突起が燕尾服のようであることから、
「ツバメシジミ」と言う名前がつけられていて、
羽の裏にはオレンジ色の模様がある。
雌のは場合は表の翅にもオレンジ色の模様があるが、
下の個体には模様がなく、雄のツバメシジミのようである。


「サトキマダラヒカゲ」
名前のように日陰地帯を生活の場所としていて、
二十一世紀の森では比較的珍しい蝶。
枯葉の下に口吻を伸ばして、水分を補給しているが、
この水分には蝶にとって必要なミネラル分が含まれているという。


「ベニシジミ」
春の個体は明るい翅の色をしているが、
秋から初冬にかけてのアカシジミはやや黒ずんでいる。


「コミスジ」
体長が大きめであることから、雌のコミスジのようである。
風に乗って「ひらひらひら」とのんびり飛んでいることが多い。

黄花の露草発見

2014年09月17日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

21世紀の森と広場では、9月に2箇所で白花露草に出会っている。
一日で萎んでしまうため、前回に見つけた場所に行っても発見できなかったが、
今日、3箇所目となる別の場所で発見した。

とりあえずカメラを近づけることの出来た下の写真を撮った。


その直ぐ近くに花弁が萎んだような白花露草があったので撮ったのだが、
画像処理のためPCで拡大して確認すると、
これが、驚きの黄色の模様のある珍しい露草だった(巻頭の写真)。

で・・・ネットで黄色の露草を探してみると、
園芸品種の「Commelina africana」と言う種類があったが、
雄蕊や雌蕊の形が異なっていた。

白花露草が突然変異で生まれているので、
素人考えでは「黄花露草」も生まれても不思議は無いと思うのだが・・・・


近くには、アカバナ(花が咲く頃に葉が赤くなる)や、


キツネノマゴ(名前の由来は不明)も咲いていた。


沖縄にはキツネノマゴよりも花の小さい「キツネノヒマゴ」とか「キツネノメマゴ」などもあるらしい。

初秋の二十一世紀の森と広場

2014年09月14日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

日中の気温が30℃を下回る日が続き、
二十一世紀の森と広場は、稲が実り、コスモスが咲き乱れ、
遅咲きの向日葵が満開となり、初秋の趣である。

3連休とあって、バーベキュー広場はほぼ満席の状態であったが、
午前中の公園内はいつもの休日程度の人出であった。

秋の野草もあちこちで開花を始めているが、
真夏には見られなかった蝶なども戻ってきている。

巻頭の写真は私にとっては2ヶ月ぶりに出合った「ツマグロヒョウモン」で、
そよかぜに揺れる萩の葉の上で休んでいた。

一時姿の見られなかった「アカボシゴマダラ」も戻ってきていた。


「みどりの里」では先日開花を始めていた遅咲きの向日葵が、
ほぼ満開を迎えていた。
草丈の低い向日葵で、幼児の目線でも楽しめる配置になっていた。

直ぐ隣のコスモス畑も満開で、遊歩道を歩く人たちが足を止めて鑑賞していた。


向日葵には主にイチモンジセセリが吸蜜に集まっていた。


日陰からはなかなか出て来ず、名前の由来にもなっている「ヒカゲチョウ」が、
珍しく日光浴をしていた。


当地では弱い北西の風が吹いていて、
一日中涼しかったが、涼しくなると山から下りてくるのが、
渡り蝶の「アサギマダラ」で、
日本から南西諸島・台湾へと渡る蝶として知られている。
昨年10月8日に初めて二十一世紀の森と広場でであったが、
今年も出会うことは出来るのだろうか?


昨年は「野草園」近くに自生するアザミの花で吸蜜していた。