反重力装置などというものは未来映画かマンガの世界、或いは頭の中に存在する非現実的なものだと思っていた。LEXUS が開発化学者の肩を押して開発した ”SLIDE” という Hoverboard は低温保持装置に液体窒素を注入して摂氏マイナス200度近くまで冷却し、超電導と永久磁石を応用して宙に浮く浮遊装置である。バルセロナの郊外にマグネットを埋め込んだ特別な会場を準備して実際にプロのスケートボダーに試乗してもらっている。この光景は未来の都市の縮小にも見える。未来の都市のアスファルトの下にはマグネットが引き詰められているのかも知れない。タイヤは過去のものとなりビークルは宙を浮いて移動する、そんな時代がやってくるのであろう。僕が生きた半世紀近い時間のテクノロジーの発展を思うと、それは遠い未来の事ではないかも知れない。