ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

氷点下摂氏10度の中でのバイクトレーニングで冒険のリスクについて考えさせられた

2016年02月16日 | OVERLANDERS

 真冬の乾燥したアスファルトの小さな隙間に浸透し、道の脇にはビッシリと挽き敷かれ太陽の光でホワイトシルバーに輝く塩化カルシウムの散蓄。そんな真冬の道をロードバイクに乗って飛ばす。体の心肺機能維持のため自己に規したトレーニングとはいえ寒気を激しく吸い、防寒をしているとはいえ手先と足先の感覚が麻痺状態になる。いつものコースの半分辺りでこのまま継続したら危険であると判断し帰路に向かった(引き返した)。帰宅して自転車から降りたら手足の先は凍傷寸前で感覚が無い、体は体温維持の為に多くのカロリーを消耗したらしく激しく疲労していた。いつもよりも長く温水を浴びて意識と神経が正常に戻るのに時間がかかった。氷点下10度以下での路上自転車トレーニングは危険であり無謀な行為であり行うべきではなかった。お湯を浴びながら反省し、これを今後の教訓にしておこうと思った。

 

  4x4を駆っての極地旅行は ADVENTURE(冒険)である。その冒険にはリスクが付きものだが、冒険におけるリスクとは生きるか死ぬかの境地に挑戦する事ではなくて万全の準備と行動計画に基づく非危険的な行為であって欲しいものだ。想定外の危うさや無理は禁物なのである。その無理や危険のレベルを感知するのは意外と初期の段階ではないかと感じている。そしてその初期の段階で安全の為の行為を選択するか、あるいは無理を執行するかが運命の分かれ道となる。

 氷点下10度での自転車トレーニングは走り出してから15分頃に体の一部の感覚が麻痺し、このままでは危険だと思った。しかし、人間は思っても直ぐに行動に移せない弱さがあるのだ。あの坂の上に到着したら...とか、どこかにポイントを置かなければ決断出来ない優柔不断な所がある。プロの冒険家とアマチュアの冒険家がいるとする。プロの冒険家は危険だと感じたら直ぐに安全な行動が取れる人。アマチュアの冒険家は迅速な行動が取れず危険に遭遇する可能性が高まるのかも知れない。

 

冒険というのは安全策を持って万全を規して危険だと思われる行為に臨む行為。

だから、安全策や万全性が少しでも歪んだり欠けたりした時点で冒険という崇高性は消えるのである

 

 たかが一時間にも満たない寒気の中での自転車トレーニングであったが、その悲痛な経験が大きな事故や遭難を避けるために考える機会となったように思う。今は暖かく暖房の効いた部屋でこの日記を書いているが、指先はあの寒さの中での痛みを覚えている。あの痛みの悲痛は忘れたいが、長く記憶しておいた方が自分の為になるんじゃないかとも思う。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2017 Toyota Tacoma TRD Pro  | トップ | Toyota Landcruiser TRD Edition »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

OVERLANDERS」カテゴリの最新記事