アメリカの多くの州ではスタンドでのセルフサービスを実施しているが、東部のニュージャジー州では有人給油となっている。この国では州を跨げば税金もサービスも異なるのでガソリンの値段も異なっている。アメリカでは、と一括りに出来ないのがアメリカなのである。
ロクマルの給油口には鍵が掛かっておりエンジンを止めてクルマを廻って給油口に鍵を入れて自分で鍵を開けなければ給油が始まらない。このプロセスが癖になってしまい4RUNNER で乗り付けても反射的に車から降りてしまう。座席に座ったまま窓を開けて、レギュラー満タンプリーズ!と言ってカードを差し出せば全てまかせられて済んでしまう事なのである。給油口の前で担当者がやって来るとカードを差し出して、ごきげんいかが? 今日はくそ寒いなあ、とか何か一言簡単な声を積極的にかける。スタンドはサービス業なので大方いい返事をしてくれる。そして、その時に帰ってくる返事とその後のたわいのないやり取りを楽しむ。暇な奴がいる、また時々寂しい奴もいる。あるいはやたら話したがる奴もいる。昨夜はそんな奴に捕まってしまい90歳を超えた自慢のおばあちゃんの話をしっかりと聞いてあげた。
こうしてつくづくと思うのは言葉って大事だという事だ。これは英語での表現が大事だという技術的な事ではないので誤解しないでほしい。そして、言葉を使うという行為が更に大切な事だという事。言葉は道具(コミニケーションツール)であるが目に見えるものでは無い。気持ちや意思を伝えるツールである。いい道具を持って大事に保管していてもしょうがない、いい道具とは使い込む使命を持っている。使い込んで消耗していく物質ではなく、むしろその逆で蓄積を感じる。いい感情をもって使う言葉というツールは使えば使うほど何故か増えてゆく(気持ちが豊かになる)という不思議な道具である。
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