先月の6月にアメリカのニューハンプシャーで販売された1994年型トヨタランドクルーザー80が136000ドル(約1500万円)というランクル80にとっては驚異的な価格で販売された。4.5L、1FZ-FEを備えた完全なノーマル車で走行距離はなんと1000マイル(1600キロ)である。どの様に使用されていたのかは不明であるが、相当大事に保管されていたのは事実である。この話題は確実にランドクルーザー80の存在を揺らす事となった。アメリカにはランクル80を最後のランクルと呼ぶ人々も存在する事から、今後はランクル80に対する再評価の声が挙がってくる気配を感じている。
劣化による内装と電気仕掛の不具合はランクル80を長く愛用しようとする意図に対しての頭痛である。これらをもし全て修復しようとすると、新品や状態の良いパーツの入手等にかなりの時間と手間と金が掛かりレストレーションのプロセスを踏む事になる。しかし、それでも流石に1000万円を超える事はないと感じる。ランクル80のこの値段は物の価値というよりも何かのサイン、あるいはメッセージと捕らえるべきなのであろう。いずれにせよこの出来事はランドクルーザーの歴史書の中の1ページにランクル愛好家達の理解と意識を持ち上げたターニングポイントとして記録される事となるのであろう。
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