ENGAGE 誌のIssue Twoの表紙に暫く見入った。タイヤが’外されフロントウィンドウが倒された状態で木箱に納められたジープの姿を見て、これが本来のジープの機能であった事を再確認した。1941年に誕生した ジープWILLYS MB と FORD GP は60馬力の四人乗りで、全長132インチ、重量2400ポンド(約1100kg)と小型であった。当時の設計思考は戦地であるヨーロッパやアジアに木箱に詰め込んで発送する事を考慮されて設計されていたのである。僕にとってこの誌の表紙は、有ったけど気がつかなかった、或いは忘れてしまっていた、ジープが本来持っていた機能というものを認識出来た一枚の写真であった。テクノロジーとは新しい技術の事であると未来ばかりを見つめている様であるが、初代のジープには機能美的なテクノロジーが隠されている。当時のこのジープを人々はTRUE ORIGINAL と呼ぶ。この意味はやはり深いのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます