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Expedition Trophy

2015年05月09日 | EXPEDITION

 現在、世界各地で行われている4x4のイベントの中で最も過酷であると言われているのが、ユーラシアの北部全域(ロシア)を舞台とした(横断する) エクスペデッション  トロフィー (Expedition Trophy) である。

Expedition Trophy (ロシア語)

 

コースと概略(ロシア語)

 このイベントの知名度が知れ渡っていないのは、モータースポーツの盛んな英語圏や仏語圏で主催されたイベントでは無くて、ロシア圏で開催されているイベントであるからではないだろうか。

 

 考えてみれば、ロシアの広大な台地は豊富な地下資源が豊富に眠っているという事は承知されているが、その大地の活用は近い未来において4x4を活用する企画により更に魅力的な地域となる可能性を秘めている。

 

 おそらく、その辺のポイントを西側の人間も感じている様子で、Expedition Trophy のロシア語のホームページの中にはリチャードブランソン(英国バージングループ代表)が出てくる。これは西側に対する影響力拡大の意図がある事を感じる。

 

 2005年に初めてこのイベントが開催された様子だが、毎年開催されている訳ではない。2007年、2009年、11年、そして昨年の2014年は開催されていない。資本や人員、或いは安全性などの課題があるのであろう。

 

 広大なロシアを西から東へ(from: Murmansk to: Vladiostok) へ16日間掛けて9950マイル(15000キロ)の距離を走ります。

 

 出発地点の緯度は北極圏を300キロ北上したMurmansk という村。西はフィンランドとノルウェーが隣接しています。しかも季節は極寒の2月半ばである。出発地点に到着する事さえ一つの課題かも知れない。

 

 真冬のシベリアを横断して極東の軍港の街ウラジオストックを目指します。そこは日本の対岸ですね。

 

 人、四駆、技術、資本、感動、などというキーワードが絡んできます。チームは6人で2台の四駆を駆ります。途中コースが大きく分かれる区間が2つあります。

 

 チームの中には必ず女性が一人参加します。

その女性も男達に混ざって車両を前に進ませます。

 

 

リカバリーテクニックや装備、そして体力、更に精神力も必要です。

 

凍て付いたバイカル湖を横断します。

スケートリンクの上を走っているという感じでしょうか。

 

バイカル湖では流氷が溶けて再び凍るを繰り返しており、

透明な氷の下には美しい氷の模様が敷き詰められています。

 バイカル湖は透明度が高いですね、まるでガラスの様です。

 

 通過する道は各所が傷んでおり、特に小さな橋などは通過する為に時には土方仕事なども必要とします。

 

途中圧雪で凍て付いた線路の上なんかも走ります。

場所によっては道を作って行くという感じか?

過酷なスノーアタックの連続。

 リカバリーには氷を切り裂く為にチェンソーも活用します。

 

途中には車両の整備も必要です。

サポート用の伴走カミオン(トラック)はおそらく無しです。

チームメンバーにはメカに対する経験と知識も要求されます。

 

世の中には困難な事をあえて企画して楽しむ気概があるのですね。

こういったチャレンジ、アドベンチャーが有るという事は、

人は何かを通じて充実感を得たい生き物だからです。

...その為に4x4が存在するのです。

 

シベリア横断鉄道と白い大陸横断を横断するランドクルーザー

...そしてヘリコプター

 

これらの写真は全てExpedition Trpphy のホームページより、

 

考えてみると、このラリーは国境は超えないが、

こういったイベントの意義というのは国境を越えています。

 

 

四駆という媒介体(車)の可能性はまだまだ大きいと感じます。

 

 ロシアはこれからですね...(楽)

 


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