夏真っ盛りの8月の初め暑さを理由に人々は冷たい飲み物を求める。コーヒーもそれに倣って様々なフレーバー入りのアイスコーヒーが人々に愛飲されている時代。にもかかわらず南国のキューバではカリブの湿気と灼熱の太陽光に包まれる真夏日の日中でも人々は小カップに入った入れたてのショット(キューバ式 エスプレッソコーヒー)をすする。濃いコーヒーには砂糖が深く解けており甘い。キューバ人にとってコーヒーも砂糖も自国で太陽の恵みによって産した神の祝福なのである。
コーヒー三昧と言っても過言ではない。朝はホテルのアメリカンコーヒーだが、昼食後、午後の休憩時に、そしてビールやスピリッで少し酔いが回った遅い夕食後にもショットを楽しむ。時にはブラックで気分によってはミルクを入れる。僅か一口か2口で消費してしまう量ではあるがコーヒーの豊かな香と苦さと甘さは気分転換、リフレッシュな感覚をもたらしてくれる。コーヒーの香りは口に残るだけではなくて心にも残る。
7月の終わりから8月に掛けてフロリダ州のマイアミに仕事で滞在しています。ここはコーヒー天国です。西のシアトル(スターバックスの発祥地)とは対照的なキューバ式コーヒーの文化が街には浸透しており、それが庶民を支えています。今日も街角でのショットを楽しみます。この街に滞在する限りこれは外す事が出来ない風習です。