鉄は錆びる、現代の鉄釘の寿命は30~50年であると云われている。
しかし、
築千年以上の木造建築である法隆寺や薬師寺に使用されている鉄釘は千年以上の歳月をまたいで現在に残っている。つまり近代の鉄釘よりもその耐久性は上であったのだ。
確かに、そう言われるとそうだな。
四国の鍛冶職人、白鷹幸伯
千年経ってもびくともしない建物をつくるには、釘も千年は持つものをつくらなければならない。古代の釘の見事さに驚き、それと同じもの、いやそれ以上の釘を製作する。
古代の釘も現代の釘も材料が鉄である事には変わりない、しかし現在の鉄は大量生産と加工がしやすいように、色々な物が混ぜられるようだ、つまり鉄の純度が低い。しかし古代の鉄は砂鉄を原料に何日間も火を燃やし、何度も叩きなおして作られる、こうして出来た鉄は極めて純度が高い。
純度の高い鉄は、錆びにくい...千年経っても。
これを当時の人間が知っていたのか?
千年以上前の鍛冶職人は質、形、硬さ、にこだわって釘を叩いていたのだ。
凄い事だと感じた。
現在でも作るのが難しい古代の釘から2つの事を感じた。
物作りの姿勢
古代人の叡智
Made in Japan
それは、作られた場所の事ではない。
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