京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

あんかけが美味しい季節

2019年11月01日 03時44分41秒 | 
そろそろ、あんかけ系がうどんが美味しく感じる季節になった。
最近の京都人はどうかわかりませんが、一昔前なら「あんかけ系」をよく食べたと思う。いまと違って暖房が火鉢や掘り炬燵ぐらいしかなかった。京の底冷えは凄かったと思う。いまは、温暖化のお陰なのか、底冷えを体感することはそれほどなくなった。禅寺で修行でしたら感じられるかな?



そんな時、「あんかけ系」を食べると温まった。
おろし生姜をたっぷりのせて、九条ネギもたっぷり入れると身体が温まる。
このあんかけ系には、京都のうどんでないといけない。


↑永正亭「たぬきうどん」小サイズ

京都のうどん?
細くて、こしが弱いうどんなんです。
いま、流行の讃岐うどんの対極のうどんですね。
細くて、こしが弱いから、出汁が薄味によく合う。


↑「のっぺいうどん」フルサイズ、京女は、これが好んで注文します。

私はたぬきうどんが好き。
食べ方が難しい。
うどんを持ち上げるとあんの出汁がうどんに絡まり、重みでぷつんと切れる。
出汁にチャポンとダイブ。熱い出汁がかかります。
とろみがあるから顔を直撃したりする。
若い時は、これがいやだった。
しかも、冷めるのが早く食べられない。
いらちの人には向かない食べ物ですね。


↑「カレー丼」小サイズ、京女と半分分け。

おばあさんが、このたぬきうどんを注文し、レンゲをもらって食べていた。
どうするのかというと、お箸でうどんを切って、レンゲで食べておられた。
この状態ならすすらなくても食べられる。
カレーうどんなんかもそうやって食べるといいかも。
出汁がはねて服を汚す心配がない。


↑こういうのがいいのですよ。

けいらんうどんなんてのもいいですよ。
玉子をといたのにあんかけ状態にしてある。
このあんかけ、本物の吉野葛で作ったらいいだろうな。
いまの時代の対極のうどんかも。

この京都のたぬきうどん、京都以外では、食べられない。
大阪に行って、たぬきうどんを食べようとするとハイカラうどんや蕎麦がでてくる。
これには、ショックでしたよ。
京都人は、自分を中心に世界は回っていると思っている所がある。
「なんでないねん?」となる。
ラップで包んである鯖寿司を見た時もショックだったな。鯖寿司はお昆布さんで包んであるもんやろ!と思った。
最近は、そういう地方差はないかな?たぬきうどんや鯖寿司は改善されてないと思う。地方差って面白い。方言だって面白い。

和菓子
クリエーター情報なし
河出書房新社

↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)000(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秋色 | トップ | 秋色・・・2 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (すー)
2019-11-01 04:29:56
あんかけうどんが熱くて中々食べられなくて苦手な部類ですね。でも、確かに体が温まります。
煮込まれた九条ネギも美味しいですよね。
>すーさん、おはようございます (京男)
2019-11-01 04:32:58
あんかけ系は、立ち食いできませんよね。(笑)
九条ネギ、いつも本物だろうか?と思います。
それとネギ、洗っているのかな?もね。
ごちそうさま (常盤万作)
2019-11-01 07:29:41
京男様おはようございます。

餡掛けうどんは冬の定番です。しかし、面倒なのかメニューが少なく残念です。
>常盤万作さん、おはようございます (京男)
2019-11-01 07:48:04
京都市内の本来の食べ物は、老人食なんだと思います。それが近年、そうでなくなったように思う。
本来、京都市は老人の街なのにね。

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事