京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

クマリン?

2019年04月03日 05時43分44秒 | 和菓子

↑鶴屋寿「桜餅」

この時期になると桜餅を食べたくなる。
なぜなんだろう?
桜餅独特の香りのためかな?
あの香りを生の桜で感じたのは、御室仁和寺のお多福桜を見に行った時、昔は桜の花にかなり近づけたのです。
近くを歩くとフト桜餅の香りがしたのです。


↑こういうピンクに着色していない道明寺タイプが好きなんです

あの独特の香りは、どの桜にでもあるらしい。
名前は「クマリン」という芳香成分なんだそうです。
葉に含まれているそうです。花にはない。
でも生の葉ではクマリンが糖と結びついた状態(配糖体)で細胞の中に含まれているため、香りはないそうなんです。
葉を塩漬けすることにより、葉の細胞が死ぬと配糖体が分離しクマリンが生成され、独特の香りが生まれるのです。
それが桜餅の香り。


↑大きさもあまり大きくないしね。最近ちょっと小さくなった?

あの御室のお多福桜の香りが桜餅の香りがしたのはなんだろう?
でもあれ以来、この時期に桜餅を食べたくなるのですよ。
私の好みとして、本日の写真のように着色をしていない道明寺タイプのが好きかも。


↑萱島民生「ゴマ団子(さくら餡)」


↑香りは弱いけど、春らしいゴマ団子

ただこのクマリン、名前はかわいいけど、抗菌・抗酸化作用や抗血液凝固(血栓予防)作用があるといわれる一方で、肝毒性や腎毒性も持ち大量摂取は危険です。とはいえ桜餅の葉に入っている程度の量では問題ないとのこと。


↑昨日(4月2日夕方)のベランダ桜


↑ちょっと弱って来ているかも

和菓子
クリエーター情報なし
河出書房新社

↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 孤食の悦楽 | トップ | 偶然?それにしても・・・ »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (すー)
2019-04-03 14:03:32
桜餅の葉の香りがよいのはそんなことだったのですね
今日も寒いですね!
返信する
>すーさん、こんばんは (京男)
2019-04-03 20:40:08
仁和寺のおたふく桜で、桜餅の香りがしたのはビックリしましたよ。今度の日曜日咲いているかな?
返信する

コメントを投稿

和菓子」カテゴリの最新記事