万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国の国会内衛視の武器携行問題-注目される野党の反応

2015年02月11日 16時02分13秒 | 日本政治
国会内衛視に武器携行 衆院がテロ対策検討(産経新聞) - goo ニュース
 昨年の10月にカナダで起きたテロリストによる国会銃乱射事件は、記憶に新しいところです。このテロ事件は、国会もまたテロの標的となることを示しました。日本国でも、国会テロを警戒し、警護に当たっている衛視に対して武器を携帯させる案が浮上しております。

 カナダで発生した国会テロ事件では、武器を携帯した警察隊が対応しております。テロリストが侵入した場合、高度な訓練を受けた衛視でさえ、素手で立ち向かうことは殆ど不可能です。衛視に対する武器は、万が一に備えての事なのでしょうが、果たして、野党は、衛視の武器携帯案に反対するのでしょうか。日頃より、特に左翼系の野党は、憲法第九条の精神を尊重し、何事においても武器といった物理的な力の行使には反対しております。平和や安全保障を脅かすような周辺諸国は存在するはずはない、と…。しかしながら、テロ事件は、日本国でも起こり得ることであり、決して対岸の火事ではありません。無差別の銃乱射ともなりますと、当然に、野党の議員と雖も、テロの被害者になる可能性は否定できないのです。

 国会内衛視の武器携帯問題は、左翼系の政治家が現実のリスクを直視する機会となるのでしょうか。それとも、リスクに目を瞑り、なおも武器携帯絶対反対を唱えるのでしょうか。

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2 コメント

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Unknown (ねむ太)
2015-02-11 20:49:14
こんばんは。国会でのテロだけではなく、ウクライナで起きたクーデターのような事態も想定しておく必要が有ります。
安保闘争の時のような人數で国会突入を図ろうとすれば、衛視だけでは止める事は出来ません。
また、武装したとしても、浅間山荘事件の時のように「極力発砲してはならない、説得して投降を促せ」では事件の早期解決は難しくなりますし、相手が武装していた場合は警察官や衛視に犠牲者が出ることとなってしまいます。
その間、国政には空白が生じ国内で暴動やテロが起きても対処は遅れます。
テロとの戦いは綺麗事では済まないのです。
綺麗事を並べ人命尊重を優先するあまり、多数の死者や被害者を出す事態になっては本末転倒です。
表には出ないだけで、それなりの武装はしていると思います。
原子力発電所を警備する警察官はサブマシンガンを装備しています。
表立って公言しないのは「国民に銃を向けるとは何事か」という、馬鹿な言説が幅を効かせているからです。
テロに対する備え・・オウム事件の時、皇居や重要な施設の警備に自衛隊が当たるべきという議論に対して、野中広務は「国民の皆様に銃口を向ける事になるので、絶対にするべきではない」と言っています。
ISILの事件で世界的なテロとの戦いに備える必要が出て来た事に対し、アルテレビ番組で福島みずほ氏は「資金源を断って赤十字がパトロールし止めさせるべき」と、他の出演者を唖然とさせていました。
国民に銃口を向けるべきではない・・赤十字が・・
東西冷戦構造の中で、米国の庇護のもとで軍事や外交は米国に丸投げし、経済成長だけに全力を注いでいればよかった時代・・
左翼は、ソ連を首魁とする共産主義に憧れ、あるものは革命を夢見、現実も知らず観念的に「ベトナムに平和を」と唱え反戦歌を歌い、PLOに同調する連中はハイジャックやテロを起こし・・・
其のような連中を擁護するような論壇空間の中では「命は地球より重い」と命の大事さ・履き違えた自由・我儘勝手な理論が大勢を占め、本質が何なのか深く思索する事もなく、哲学は無駄という論調の中で教養学部は次々に廃止され・・
精神的に大人になりきれない連中が大量に生み出された結果が「テロはいけない事だけど、人を殺すのはもっと悪い事」「人殺しは悪い事で、戦争は大勢の人を殺すから悪い事」という単純な思考に行き着いた結果が、テロリストによって破壊された街・秩序・社会、殺された何の関係もない無辜の人々に思いを馳せる事も出来無くなってしまったのではないでしょうか。
その代表例が福島みずほ氏なのでしょう。
「戦争は悪い事、戦争をする軍人は悪い人、この世から軍人などという悪人を無くすためには軍隊の悪事を徹底的に暴く事は正義」
「国家は国民を抑圧し支配する悪い物」
このように単純な思考しか出来ない人間。
此のような単純な思考こそが、話せば分かる、悪人は居ない・・結果的に、国の重要な施設の警備に重武装した警察官を配備することさえも「国民に対し銃口を向ける事になる」と忌避する言動につながっているのでしょう。
真面目に大人になりましょう、と言うしかありません。
いつまでも子供のままでいる事は出来ません。
テロ対策としては、警視庁に特殊部隊を配備し緊急事態には何時でも出動出来る体制を整えておく、テロには容赦なく発砲も出来るように法の整備をしておく、これが重要ではないでしょうか。
テロリストでさえも射殺すれば権力が殺したと大騒ぎする左翼を黙らせるには法の整備は不可欠であると思います。


ねむ太さま (kuranishi masako)
2015-02-11 21:24:28
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 日本国は死刑を廃止していないとして、左翼系の人々は、非人道国家の一つに数えて非難しておりましたが、死刑を廃止している欧州諸国では、テロリストに対しては、射殺による事件解決が許されております。左翼系の人々は、死刑廃止国の射殺容認に対して憤慨しているようですが、テロが、それほどまで徹底して抑え込むべき犯罪行為と見なされていることを理解していないようなのです。福島氏をはじめ、テロ対策の強化に反対してる人々は、自らがテロリストに狙われたらどうするのでしょうか。見境なく発砲する銃乱射のような事件では、話し合いを申し出る時間もないはずです。もしかしますと、反対者の頭の中では、自らはテロリストの側にある、つまり、被害者ではなく、他者に害を与える側にあると思い描いているのかもしれません…。

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