万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

新薬・ワクチンの開発が暴露する既存ワクチンの危険性

2021年09月14日 14時04分14秒 | 国際政治

 先日、あらゆる変異株に対応し得る感染予防薬の開発に、日本のベンチャー企業が成功したとする報道がありました。東京理科大学発のオーダーメードメディカルリサーチ社による試みなのですが、同ニュース、新型コロナウイルス感染症を封じ込める特効薬としての期待も然ることながら、思わぬ衝撃が走ることとなったのです。

 

 新薬や新たなワクチンの開発とは、既存の薬品やワクチンの欠点を是正したり、克服する作業でもあります。このため、新薬・ワクチンの開発成功は、同時に既存の製品の問題点の説明を伴うものとならざるを得ません。今般の万能型の感染予防薬の開発もこの例に漏れず、同社の代表取締役を務める村上康文東京理科大学名誉教授も、メディアを介して同社の製品の既存製品に対する優位性をアピールしていました(口内に噴霧する非mRNA型の予防薬…)。そして、同説明が、意図せずして既存の遺伝子ワクチンのリスクを暴露することになるとは、誰が予測したでしょうか。

 

 今日に至るまで、あらゆるワクチン・リスクは政府やメディアによって封印されてきました。それが医科学的に根拠のあるものであってもいわば’タブー扱い’であり、河野ワクチン相に至っては、有害事象とワクチンとの関係は確認されていないとして、あらゆるリスク情報を’デマ’と断言していました。NHKをはじめメディア各社も、連日ワクチン接種の大合唱を繰り返す一方で、比較的自由な言論空間であるネットにあっても’ワクチン接種促進隊’の存在を推測させるほど、リスク情報を打ち消そうとするワクチン推進派の投稿や記事で溢れていたのです。新型コロナ感染症による死亡者数が各国と比較して桁違いに少ないにもかかわらず、大々的なワクチン接種キャンペーンが功を奏してか、今では、全国民の50%以上が既に二度の接種を終えているとも報じられています。

 

 今日の日本国の高いワクチン接種率は、マイナス情報の封印によって達成されたとも言えるのですが、政府による同リスクに関する情報統制は、国民にとりましては自らの命が危険に晒されることを意味します。このため、マイナス情報の隠蔽を危惧する国民も少なくなりませんでした。そして、同状態からの脱出策を見出しあぐねていた矢先に、新薬・ワクチンの開発成功の報があったのです。この意味において、新薬・ワクチンの説明こそ、マイナス情報封印状態のまさに’ブレーク・スルー’となったと言えるかもしれません。

 

 それでは、暴露されたワクチン・リスクとは、どのようなものであったのでしょうか。それは、(1)動物実験では、同一の抗原のワクチンを接種した場合、5回以上で死亡数が跳ね上がり、7回から8回では凡そ半数が死亡する、並びに、(2)アメリカのソーク研究所が発表した論文によれば、スパイク蛋白質そのものに毒性がある、というものです。後者については既に指摘はされてきたものの、何故か無視されてきた情報です。後日、(1)については、人の場合には、比較的間隔を置いてワクチンを摂取するため、複数回接種のリスクは動物より低く、二回程度であれば安全としてショックの緩和を図っているようですが、(何らかの圧力があったのでは…)、程度の差こそあれ、遺伝子ワクチンには、回数を重ねる度に死亡率が高まるというリスクはあるようです。そして、(2)については、否定のしようもない事実なのかもしれません。

 

 かくして、ワクチン・リスクは白日の下に晒されたのですが、ワクチンとの関連性が疑われている報告例が1000件を越えており、かつ、身近にもワクチン死や体調不良が疑われるケースが増加するにつれ、国民の多くは、ワクチンの安全性を強く疑うようになっております。ADEといった他のリスクもありますが、複数回接種リスクとスパイク蛋白リスクの二つのみでも、ワクチン接種推進を見直す十分な理由となりましょう。ましてや、ワクチンパスポートの制度は複数接種を前提としているのですから、一つ間違えますと、非人道的な’静かなる国民虐殺システム’となりかねないと思うのです。

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