万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

翁長沖縄県知事の意見陳述は自分のため?

2015年12月03日 15時26分48秒 | アジア
辺野古代執行訴訟 翁長知事意見陳述全文
 昨日、福岡高裁那覇支部で開かれた辺野古代執行訴訟の第一回口頭弁論において、沖縄県民の民意の尊重と自治権の侵害を訴えてきた翁長知事が陳述を行っております。全文を読んでみますと、感情論に終始している印象が強く、法的な根拠について全くと言ってよいほど触れられていません。

 行政訴訟としての争点を考えますと、翁長知事の陳述は的外れであり、法律上の合法性ではなく、感情による判断を求めているようにも聞こえます。知事の陳述書に対するネット上の肯定的な意見の大半も、”心に響く””涙が出る”といった感情的なシンパシーが多く、法律論からの支持は皆無に等しい状態です。法律論では勝ち目がないので、知事の陣営は、感情論に持ち込む戦術なのかもしれません。そして、陳述の最後は、「沖縄、そして日本の未来を切り拓く判断をお願いします」で締め括っております。しかしながら、扇長知事は、真剣に沖縄や日本国の未来を想っているのでしょうか。扇長知事は、娘婿が中国人なこともあり、個人的に中国との関係が密接であり、先日も、訪中時に歓待を受けている写真がネット上にアップされておりました。翁長知事が中国の傀儡である可能性は極めて高く、将来的には、日本国から沖縄を独立させることで、中国併合への道を”切り拓く”算段ではないかと疑われております。陳述書で並べられている美辞麗句は、”巧言令色、すくなし仁”であり、知事の真意は、やはり逆にあるのでしょう。一旦、中国の支配下に組み込まれたが最後、チベット人やウイグル人に対する残虐極まりない弾圧と迫害が、沖縄県民にも襲い掛からない保障はどこにもありません。今日、日本国憲法の下で言論の自由が保障され、沖縄の独立を訴えることができますが、中国併合後に独立など唱えようものなら、死が待っております。となりますと、翁長知事は、沖縄のためでも、日本国のためでもなく、自分自身のためにこの陳述書を書いたのではないでしょうか。

 中国の歴史は謀略に満ちており、敵国の中に味方をつくり、内側から開城させるという戦略は常套手段でもあります。中国と翁長知事との間には、その見返りとして、謀略が成功した暁には法外な報償と地位が与えられる約束が交わされているのかもしれません。沖縄県民の民意、そして未来を無視しているのは、扇長知事、その人なのではないかと思うのです。

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コメント (2)
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