万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

相次ぐ”倉庫爆発・火災事件”は偶然か?

2015年08月24日 14時58分57秒 | 国際政治
化学工場爆発で1人死亡=9人負傷、汚染検出否定―中国山東省
 中国の天津で発生した大爆発は群を抜いているものの、最近、爆発・火災事件が相次いでいます。今月22日に起きた山東省での事件は化学工場での爆発ですが、日本国内で発生した二つの事件の発生場所は、何れも倉庫です。これは、単なる偶然なのでしょうか。

 昨晩の相模原米軍基地での爆発は倉庫に保管してあった何らかの物質が爆発しており、日中の新日鉄住金の川崎製造所の事故も、火元は倉庫とされています。特に新日鉄住金は、名古屋製造所で火災が繰り返されるなど、何故か、不審な事故が多発している企業です。朝鮮半島では、南北両国の間で一触即発の状況が続いている一方で、中国では、習近平派と江沢民派が激しい権力闘争が繰り広げられており、内乱の危機さえ噂される状況にあります。しかも、中国であれ、朝鮮半島であれ、何れもアメリカ、そして、日本国を巻き込む可能性も否定できないのです。国際情勢が緊迫する中で倉庫の事故が続くわけですから、否が応でもテロの可能性が脳裏を横切ります(天津の爆発事件に着想を得た可能性も…)。在日米軍基地は、中国や北朝鮮の標的とされてきましたし、新日鉄住金も、日本国の防衛産業の一翼を担う企業であるからです。倉庫の爆発は、保管物質に関する情報さえ入手できれば、発火装置を仕掛けたり、保管物質と化学反応を起こす他の物質を混入させるなど、比較的人目につかずに実行できるテロの手法です。それ故に、内部犯行も疑われるのですが、何らかの勢力による威嚇目的でのテロである可能性もあります。日本国内の米軍基地、並びに、防衛関連の企業に対するテロは容易であると…。

 中国の爆発事故と共に、日本国内の二つの爆発・火災事件の原因についても未だに判明しておらず、上記のテロ説は憶測に過ぎません。しかしながら、アジア情勢が緊迫化している以上、テロに対する警戒を怠ることは、致命的な結果をもたらす可能性もあります。偶然として片付けずに、テロの線での調査も必要なのではないかと思うのです。

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コメント (2)
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