万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

ホワイトハウス慰安婦像撤去署名-本質は冤罪事件

2014年01月10日 10時53分37秒 | その他
米慰安婦像撤去、ホワイトハウスに10万人署名(読売新聞) - goo ニュース
 テキサス親父様が呼びかけたグレンデール市の慰安婦像撤去署名の請願は10万人分を越え、ホワイトハウスは、正式に本請願を受理すると報じられております。署名数のハードルの高さと時間的な制約から、当初は10万人の目標達成は難しいと見られていましたが、テキサス親父様の熱意が通じ、予想以上に多くの署名を集めることができたようです。

 ホワイトハウスの公式の回答が待たれるところですが、公表に先立っては、”日本軍による朝鮮女性20万人強制連行説”について、是非ともに厳正な調査をお願いしたいと思うのです(占領地における戦争犯罪は既に処罰されており、韓国との問題とは別…)。日本国は、この件に関して、自らに都合の悪い事実を歴史から消去したり、歪曲して書き換えることを求めているのではありません。況してや、傲慢な態度から、頑なに被害者に対して謝罪や賠償を拒否しているわけでもありません。実際に、裏付ける証拠がないにもかかわらず(残されている資料は、むしろ、韓国の主張が捏造であることを示している…)、韓国の元慰安婦の証言のみに依拠して「河野談話」を韓国の修正と合意の下で作成して発表し、アジア女性基金を設立して元慰安婦に対する償い事業を実施しています。このまま何もなければ、この問題は今日ほど深刻化もせず、また国際問題化もせずに、そのまま終了したかもしれません。ところが、韓国は、基金による支援では満足せず(実際に多くの元慰安婦が支援金の受け取りを拒否…)、韓国の憲法裁判所が戦争被害の個人補償として政府に日本国との賠償交渉を求める決定を示すと共に、韓国政府もまた、国際社会において”慰安婦キャンペーン”を張るようになるのです。アメリカにおける当運動の成果が、グレンデール市等における慰安婦像の設置なのです。しかも、日本軍の残虐さをアピールする説明も付けて…。

 奇妙なことに、韓国側が開始した慰安婦像の保存を求めるカウンター請願には、”我々は歴史を正確に知らなければならない”との一文があります。アメリカ国内にも、当時の慰安婦達が高給と高待遇を受けていたとする公文書が残されていますが、日本国政府もまた、関連資料の提出を求められた場合に即応できるよう、書類の準備を整えておくべきです。慰安婦問題の本質は、冤罪事件なのですから。

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コメント (2)
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