「処刑」の証拠隠しか=カダフィ大佐遺体、傷口見せず―リビア(時事通信) - goo ニュース
独裁者カダフィの死により、リビアでは、一日延期はされたものの、今日にもリビア全土の解放宣言が発せられる予定なそうです。配信される映像からは、リビア国民が、長期にわたる独裁体制からの解放感に沸く様子が伝わります。
自由で民主的な国家の誕生は、国際社会にとりましても、大いに歓迎するところなのですが、マスコミの一部には、独裁者であったカダフィ氏が狙撃されて落命したことに対して、国民評議会側を批判する論調も見られます。批難のポイントは、刑事被告人を裁判なしで処刑した、つまり、犯罪者の人権を無視した、ということなのですが(国際刑事裁判所から訴追されている…)、この見方は、カダフィ氏を司法上の被疑者とする立場に立脚しています。しかしながら、この狙撃が、内戦という戦争状態で行われたことを考えますと、カダフィ氏は、戦死したことになります。カダフィ氏の肩書が”大佐”であれば、なおさらのことですし、国民評議会側の停戦の申し入れを拒否して、自ら闘うことを選択したのですから、銃撃を受けての死は、自ら選んだ道でもあります。有力な情報によりますと、投降するのではなく、”撃つな”と国民評議会の兵士に命令したそうですので、最期の最期まで、リビアの”最高指導者”を自認していたのでしょう。
現在、国際社会では、政治と司法が混在しており、国際刑事裁判所の機能も不完全です。にもかかわらず、司法的な観点のみに基づいて、”処刑の証拠を隠した”として国民評議会を批難することには、著しい偏りがあると思うのです。
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独裁者カダフィの死により、リビアでは、一日延期はされたものの、今日にもリビア全土の解放宣言が発せられる予定なそうです。配信される映像からは、リビア国民が、長期にわたる独裁体制からの解放感に沸く様子が伝わります。
自由で民主的な国家の誕生は、国際社会にとりましても、大いに歓迎するところなのですが、マスコミの一部には、独裁者であったカダフィ氏が狙撃されて落命したことに対して、国民評議会側を批判する論調も見られます。批難のポイントは、刑事被告人を裁判なしで処刑した、つまり、犯罪者の人権を無視した、ということなのですが(国際刑事裁判所から訴追されている…)、この見方は、カダフィ氏を司法上の被疑者とする立場に立脚しています。しかしながら、この狙撃が、内戦という戦争状態で行われたことを考えますと、カダフィ氏は、戦死したことになります。カダフィ氏の肩書が”大佐”であれば、なおさらのことですし、国民評議会側の停戦の申し入れを拒否して、自ら闘うことを選択したのですから、銃撃を受けての死は、自ら選んだ道でもあります。有力な情報によりますと、投降するのではなく、”撃つな”と国民評議会の兵士に命令したそうですので、最期の最期まで、リビアの”最高指導者”を自認していたのでしょう。
現在、国際社会では、政治と司法が混在しており、国際刑事裁判所の機能も不完全です。にもかかわらず、司法的な観点のみに基づいて、”処刑の証拠を隠した”として国民評議会を批難することには、著しい偏りがあると思うのです。
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