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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

首相交代―”回転ドア”のメリット

2011年08月29日 15時28分55秒 | 日本政治
民主新代表に野田氏 決選投票で海江田氏を逆転(朝日新聞) - goo ニュース
 本日、民主党は、野田佳彦氏を時期代表に選出し、民主党内閣が成立して以来、3人目の首相が誕生することになりました。あまりに短期に首相が交代するため、アメリカでは”回転ドア”とも評されているようですが、今回ほど、”回転ドア”のメリットを痛感したことはありません。

 何故ならば、もし、鳩山前首相や菅首相が任期満了まで務めていたとしましたら、日本国は、壊滅的な打撃を受けることになったからです。鳩山政権では、普天間基地の問題をめぐり日米関係に亀裂が走り、この路線の先には、日米同盟の破棄もあり得たかもしれません。辞任要求の大合唱が起きた菅政権もまた、大震災への対応の遅れは、職務怠慢とも言うべきレベルでしたし、相次ぐ独断による”命令”は、国政のみならず、経済をも混乱に陥れました。こうした不適格な首相を辞めさせることができたのですから、それだけでも、評価されるべきことなのではないかと思うのです。あのまま両政権が続いていたら、と想像しますと、背筋が寒くなります。

 二度あることは三度あると言われますように、野田政権もまた、発足後に国民の失望を買うかもしれません。しかしながら、まずは、本日の首相交代が、日本国が救われるチャンスとなることを願うばかりなのです。

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