中国、GDP当たりCO2排出量を40―45%削減へ(トムソンロイター) - goo ニュース
デンマークで来月開催される予定のCOP15を目前にして、各国政府によるCO2削減目標の公表が相次ぎ、中国もまた、昨日、GDP当たりの排出量を40~45%削減するとする目標を発表しました。主要国の削減目標が出揃ったということで、合意近し、との期待感もあるようですが、中国の内容を見る限り、むしろ、合意は遠のいたとの見方もできるかもしれません。
何故ならば、中国の削減目標は、他の諸国の基準と同じではなく、根本的に別物だからです。他の諸国が、特定の基準年を設定し、その基準年の排出総量から○○%の削減を設定しているのに対して、中国は、2005年という基準年は定めながら、”GDP比”という全く異質の尺度を持ち出しています。削減目標が40~45%と聞いて、中国も、相当の負担を引き受けたとものと感心する人々もあったかもしれませんが、実のところ、総量については何らの上限を設けていませんので、CO2の排出を減らす環境装置を付ければ、いくらでも温暖化ガスを排出することができるのです。
中国の独自基準による目標設定が、他の先進諸国を納得させることができるとは思われず、実際に、非難の声も上がっています。温暖化ガス削減交渉とは、国際社会における負担の配分問題であることを考えますと、自国に有利な中国の目標設定は、むしろ、議論を紛糾させる要因となるのではないかと思うのです。
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何故ならば、中国の削減目標は、他の諸国の基準と同じではなく、根本的に別物だからです。他の諸国が、特定の基準年を設定し、その基準年の排出総量から○○%の削減を設定しているのに対して、中国は、2005年という基準年は定めながら、”GDP比”という全く異質の尺度を持ち出しています。削減目標が40~45%と聞いて、中国も、相当の負担を引き受けたとものと感心する人々もあったかもしれませんが、実のところ、総量については何らの上限を設けていませんので、CO2の排出を減らす環境装置を付ければ、いくらでも温暖化ガスを排出することができるのです。
中国の独自基準による目標設定が、他の先進諸国を納得させることができるとは思われず、実際に、非難の声も上がっています。温暖化ガス削減交渉とは、国際社会における負担の配分問題であることを考えますと、自国に有利な中国の目標設定は、むしろ、議論を紛糾させる要因となるのではないかと思うのです。
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