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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

廃止すべきは行政刷新会議?

2009年11月17日 15時39分16秒 | 日本政治
「能なしでもできる」発言など仕分け人が謝罪(読売新聞) - goo ニュース
 行政刷新会議の仕分け人達の独断と横暴は、連日のようにメディアを通して報じられています。ところで、将来を見越した判断ができないとしますと、行政刷新会議こそ、最大の”むだ”、あるいは、予算削減の”阻害要因”となるかもしれないのです。

 行政刷新会議の科学技術の発展に関する事業への冷淡な切り捨ては、目に余るものがあります。この点については、各方面から非難が寄せられているようですが、仕分け人の人々は、革新的な技術の登場こそが、むだをなくす切り札であることを忘れているようなのです。コンピュータ技術やIT技術の発展が、システム化やネットワーク化を通してあらゆる作業の効率化をもたらしたことは、歴史が証明しています。技術の進歩は、合理化と省力化を実現するです。公的事業もまたこの恩恵に与るものであり、新たな技術を導入すれば、事業コストを半減させることも夢ではありません。もし、スーパー・コンピューターが完成すれば、シミュレーションの精度も高まり、よりむだのない効率的なパフォーマンスが実現するも知れないのです。

 目先の財源確保に囚われて、技術・研究開発への先行投資が、将来的な予算削減に繋がることを見落とすとしますと、それは、大変愚かなことと思うのです。

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