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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

番組の捏造は報道の自由?

2007年12月06日 18時23分48秒 | 日本政治
放送法改正修正案、衆院総務委を通過…今国会で成立へ(読売新聞) - goo ニュース

 昨今のテレビ番組の捏造事件を受けて、放送法の改正案の原案では、番組捏造を行った放送局に対して行政処分を行えるとする規定を設けていたと言います。ところが、この規定は、民主党が、”報道の自由”を盾に反対したため、修正案では削除されてしまいました。

 自由とは、決して無制限なものではなく、他者の自由や権利を侵害する場合には、制約を受けるものです。ねつ造という行為はどうかと申しますと、偽りを真実のように見せかける行為ですので、当然に、それを真実と信じた多くの人々を騙すことになりましょう。つまり、捏造は、自由という名において保障される対象ではなく、制約を受けるもの、つまり、してはいけない行為の一つなのです。

 このように考えますと、捏造番組について、報道の自由を持ち出して擁護することは、何かを誤魔化しているように思うのです。これでは、犯罪行為を行う自由があると言っているようにも聞こえてしまいます。捏造は怪しからん、捏造はだめ、と何故、はっきりと言えないのでしょうか。

 

 

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