草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

しばしお休み

2011-12-31 | お知らせ
本日よりしばらくの間、このブログの更新を休止致します。
と言ってもそう長い期間ではなく、さくらそうの芽が出てくる頃には再開する予定です。

その間私がインターネットにアクセスできない状態になるというわけではないため、コメント・トラックバックは現状通り受け付ける設定にしています。

これまで拙い内容のブログをお読み下さった方々には御礼申し上げるとともに、もしよろしければ再開後も同様のお付き合いを頂ければと存じます。

(2012年1月5日追記)
もう一つのブログは従来通り更新しています。
今までの趣味で撮った写真に加え、趣味に関する日記的な内容も今年からこちらに記すことにしました。
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検索してみたところ・・・

2011-12-31 | さくらそうに関するあれこれ
私のホームページに、さくらそうの花についての英語版ページを作成するにあたり、品種名表記の参考とすべく、RHS(英国王立園芸協会)のWebサイトにあるPlant FinderでPrimula sieboldiiを検索してみたところ、野生種(原種)を含め124件がヒットしました。

検索結果の園芸品種名をざっと見たところ、日本で作出された品種と外国で作出された品種が半々くらいのように見受けられました。
日本で作出されたものと思われる品種は、日本人から見るとローマ字表記を間違えていると思われるものも多いのですが・・・

このPlant Finderに掲載されている品種は基本的に英国内のどこかのナーセリーで苗が販売されているものだそうですので、さすがは園芸の本場だけあって、100を超える数の園芸品種のさくらそう(日本桜草)が入手可能な状況と思われます。

生態系を乱さないように配慮する必要はあると思いますが、園芸趣味に国境はないと私は考えています。

さくらそうも他の多くの植物と同様に、土を洗い落として農薬で消毒をして、植物防疫所で植物検疫を受けて、Phytosanitary Certificate(植物検疫証明書または検査証明書)を取得すれば、輸出する事ができるようです。
もちろん、相手国によって規制の状況は異なるので、どの国でも可能という訳ではありませんが・・・
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異名同品か否か?

2011-12-30 | 詳細不明の桜草
このさくらそう(日本桜草)の花は、苗を入手した時の名札は'墨田の蓮'と読めたのですが、私の読み間違いで'墨田の漣'である可能性があります。
(薄暗い状況で撮影した画像なので、色がくすんで見えます)
これが'墨田の漣'だと仮定して、ここから先の話を進めます。

'墨田の漣'は'初日野'の異名同品としている資料があります。


これは私が栽培している'初日野'です。
確かによく似ていて、名札がなければ私には見分けがつきません。

上の画像は今年(2011年)に撮ったものですが、2009年に撮った'墨田の漣'が下の画像で、上の画像と比べると、目と呼ばれる花の中央付近の白い部分に違いが見られます。

入手してから2009年までの数年間は、このような花が咲きましたが、今年は'初日野'と見分けがつかない先の画像の花が咲きました。

私の栽培しているものに、二種類が混在しているということも否定はできませんが、入手時の'墨田の漣'は1芽でしたし、類似品種を続けて植え替えないようにしているので、その確率は極めて低いと言って良いと思います。

目の部分の白い色の入り方や濃淡は、絞り模様のように時によって変化するものなのかもしれません。
ここまで顕著ではないのですが、他の品種でもそのような現象が見られます。

花の色や形は時によって変わる事が珍しくないと考えると、別の品種名で呼ばれる複数の花を、類似しているあるいは酷似しているとは言えると思いますが、異名同品と言い切るのはかなり困難なことのように思えてきます。

同一品種でも時によってあるいは栽培環境によって違いが見られる事を考えると、ある程度の差異は許容されるものだと考えられますが、酷似した別品種を異名同品と捉えてしまう事と紙一重のように思われ、本当に難しいところだと思います。

ややこしい異名同品をすっきりとさせたいという気持ちもわからなくはありませんが、もしそれが過去の間違いに由来するものであったとしても、類似あるいは酷似した品種を明らかにした上で、その花とともに伝えられてきた名前をそのまま後世に伝えていく、という考え方もあって良いと私は思います。
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鉢のサイズ

2011-12-29 | さくらそう栽培記録〜2011年
今回は、私にとってはちょっとした問題?なのですが、他の方には全く参考にならないだろうというお話です。

この画像は、我が家でさくらそう(日本桜草)を栽培している場所を撮ったものです。
ご覧の通り家の窓の前に鉢を置いています。


5号鉢では葉が茂った状態を考えると二列に並べられず10鉢しか置けないため、3.5号と4号の鉢を組み合わせ、移動させる必要ができた際に便利なようにと、育苗箱に鉢を収めています。

4号鉢は二種類の桜草鉢も置いています。
残る4号駄温鉢も桜草鉢に入れ替えをと思って、今早春に下の画像の桜草鉢を試しに3つ購入したのですが、やや大きくこれを二鉢並べると隣に3.5号駄温鉢二鉢が収まりませんでした。


しかし、我が家にある3.5号駄温鉢に二種類の大きさがある事を思い出し、試してみると幾分小さい方を二つ並べると上手い具合に収まることが分かりました。


画像では分かりにくいのですが、右の鉢の厚みがやや薄い方が少しだけ大きくて、外径が11.2cmから11.3cmあります。
対して左の鉢はおよそ11cmで、先の画像の桜草鉢がおよそ13cmなので、幅48cmの育苗箱にぴったり収まります。

鉢の大きさは同じ号数でも違いがあるもので、この記事の上から二つ目の画像右下に二つ並んでいる桜草鉢のうち、左のものは大きく、右のものは小さく、前記の13cmの鉢はちょうど中間といった感じです。
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さくらそうの鑑賞方法と飾り方

2011-12-28 | さくらそうに関するあれこれ
前回、さくらそう(日本桜草)趣味として栽培し、花の咲いた鉢を鑑賞する上で重要な要素となる、鉢の大きさと植え付ける芽の数について記しましたが、今回はそれと関連して鑑賞方法、鉢の飾り方について記してみます。

さくらそう趣味では、花壇というと、屋根と側面背面を囲った小さな小屋の中に棚を設えたもののことを指します。
この花壇、現代では小屋の間口が一間で5段の棚に三十数鉢並べる、という様式が伝統的なものとされていますが、この様式ができ上がったのは明治以降ともいわれています。

しかし、それ以前の江戸時代にも、さくらそうの鉢を屋根の下の棚に並べて飾るという方法はとられていたようです。
菊などにも、風雨を避けて花を長もちさせ、ある程度日射を遮って花を見やすくする工夫(?)として、開花時期に屋根を設置する例があったようなので、さくらそうの鑑賞方法も、そうしたものからヒントを得たか、他の植物用の設備を流用したものから始まったのかもしれません。

しかし、幅が180cm、奥行き150cmといった小屋を一時的とはいえ、庭に設置するのは誰でも容易にできることではありません。
庭にそれだけの空き地があるかということもそうですし、鑑賞に堪える状態の鉢を30以上揃えるとなると、開花時期の違いも考えて少なくともその5倍くらいは栽培する必要があると思われ、それだけの場所が必要となります。

庭で栽培状態のまま花を眺めても良いのですが、様々な花が混在する華やかな景色となるものの、他の品種に埋もれたように見えてしまうものもありますし、よほど高さの高い栽培棚を使っていない限りは上から見下ろす格好になり、横から見ることが難しくなります。

花壇に倣って、鉢と桜草の真横からの姿を見やすい高さの棚に、若干でも間隔をあけて並べれば、より美しく見ることができるのではないかと思います。
しかし、市販されている鉢植えを並べるための棚には、それほど高さのあるものは見かけません。

庭の広さと栽培鉢数に合わせて規模を縮小するとしても、鉢を一つずつ鑑賞するのと全体を見てさくらそうの花色、花型、咲き方の違いを鑑賞することを両立させている花壇の魅力をある程度残したいと考えると、幅一間の花壇のおよそ三分の一の十数鉢は必要になると思います。

狭い場所でもできて、それなりに見た目が良く、それほど高価でもなく、用意するのが難しくない。といった条件に適うものはないものかと、私も数年前から考えてはいるのですが、今のところ良いアイデアは思い浮かんでいません。

自宅では良く咲いてくれた鉢を適当な台や棚に置いて眺める程度にして、本格的な鑑賞は展示会などで、という考え方もあるとは思うのですが、数多くの鉢を並べた品種図鑑的な展示がなされていることが多く、幅1.8mくらいの花壇のようにある程度花の特徴がわかる状態で全体を見渡すことができる、鑑賞にほど良いと思われる展示というのは意外に見かけないように思います。
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さくらそうの鉢と芽の数

2011-12-27 | さくらそうに関するあれこれ
さくらそう(日本桜草)の品種を集めて趣味的に栽培する人は、5号鉢か6号鉢に4芽か5芽植えることが多いようです。

この鉢の大きさはかなり古く(江戸時代後期?)から桜草栽培において標準的に用いられていたようですが、植え付ける芽の数は、時代が下るにつれて増えてきて、4とか5という数が主流になったのは昭和初期頃ともいわれています。
植えられる芽の数が増えてきたのは、用土や肥料の進歩と関係があるのかもしれません。

(2011年12月29日追記)
5号鉢に2芽とか3芽植えるという栽培法を私は直接見聞きしたことが無く、現代ではそうした数を植え付けている栽培者はほとんどいないものと思われます。
そこで、4芽植え栽培とする人が多数を占めるようになったと思われる、昭和初期頃に「主流になった」と記しました。
5号鉢に4芽植えという栽培が始まったのは、明治あるいは大正の頃と現時点では考えられているようです。

今までにもそうした例があるように今後も、桜草の栽培の歴史、あるいはサクラソウと人との関わりの歴史については、新たな資料の発見と研究の進展によって、現時点での解釈とは違ってくることもあると思います。
(追記部分ここまで)

この鉢の大きさですが、さくらそうを育ててみると、深さがちょうど良く感じられ、芽の数を増やして7号以上の大きな鉢に植えても、用土あるいはゴロ土(鉢底石)が無駄に多く必要になってしまうように思います。
逆にいえば、そういった用途には浅い型の鉢を使えば良いということになります。

芽の数は、もちろん個人の好みの違いもありますが、多過ぎず少な過ぎず絶妙な数であるように私は思います。
さすがに仮に昭和初期からとしても80年くらいの間、多くの栽培者が踏襲してきた様式だけのことはある、という感じがします。

小輪で芽が小さめの品種は一つ二つ芽数を増やしても、と思わなくもないのですが、そのあたりは好みに応じて調節すれば良いことかなと思います。


私は前回の植え付け時に品種数が増えたため、5号鉢の数を減らしました。
しかし、5号くらいの鉢に4芽ほど植えて、うまく栽培できたものは、見映えが良いものです。
せめて特に自分が好きな品種だけでも5号鉢に植え、その鉢も何年かかけて少しずつ駄温鉢から桜草鉢に変えていこうかなと考えているところです。
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庭の氷

2011-12-26 | その他趣味いろいろ
このところ寒い日が続いているのですが、今朝は我が家のあたりの12月としては珍しいほどの冷え込みとなったようです。
庭に置いた睡蓮鉢に氷が張っていました。
氷が張ること自体は今月5回目くらい?なのですが、今朝のは厚かったようで指で突いても動きませんでした。


さくらそうの芽を埋めてあるポットの土も凍っていました。
家の北側に置いてあるものは、夕方まで溶けずに残っていました・・・
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さくらそうとインターネット

2011-12-25 | さくらそうに関するあれこれ
あちこちのブログを拝見していて思うのですが、さくらそう(日本桜草)の栽培方法や栽培者の技量と言ったものは、当たり前の事ながら人それぞれ異なりますし、私自身の事を考えてみても、毎年の気候の違いなどによる生育の差も無視できない程度のものがあるように思います。

自分が抱えている病虫害など栽培上のトラブルと似たようなものについて、経験者がブログなどに記されたものを見つける事ができれば、対処法とその後の経過、そもそもの原因などが理解しやすく、自身の栽培技術の向上に大いに役立ちます。

インターネットというメディアの性質上、情報の正確性や妥当性についての判断は閲覧者に委ねられるということもありますが、これは程度の違いこそあれ書籍や雑誌など他のメディアについても同様なことと言えます。

メールの作成と送信ができる程度のパソコンに関する知識と、インターネット上で他人と交流する上で必要な最低限のマナーを弁えてさえいれば、楽しくブログを書き続ける事ができます。
さくらそうが好きで栽培している方のブログがさらに増えれば、さらに情報の厚みが増すと思いますし、そうなればインターネットが過去に存在したどんな栽培書よりも優れた栽培の手引きとなることでしょう。
もう既にそれに近づいている、あるいは部分的には超えているのかもしれませんが、さらなる桜草栽培家ブロガー(?)の増加を期待したいと思います。

過去に出版された書籍の著者はいずれも経験豊富な方々ばかりのようで、かなり栽培がお上手だったと思われます。
そうすると、初心者や少し栽培に慣れてきた段階(今の私はまさにこの辺りをウロウロしていますが)ではどのような失敗をしやすいのか、と言ったことを把握するのはかなり難しかったのかもしれません。

また出版物である以上、本当はそれが一番役立つとも考えられるのですが失敗例ばかり並べるわけにもいかない、という事情もあるでしょうから、ともすると教科書的というか画一的な内容になりがちなのだと私は思います。

商業的な書籍の出版である以上は大きな市場を対象とせざるを得ないため、大抵の栽培書が関東~関西地方の気候を前提とした記述となってしまう、という問題点もあると思います。
これを補うのが地域的な会における会員間での情報交換ということになるのでしょうが、会(栽培者の集まり)はどの地域にもあるわけではなさそうです。
このあたりこそ、インターネットが果たす役割が大きい分野なのかもしれません。
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品種の集め方

2011-12-24 | さくらそうに関するあれこれ
さくらそう(日本桜草)の園芸品種は、とてもたくさんあります。
一重咲き、八重咲き問わず、毎年かなりの数の新品種が発表されているようなので、どんどん増えているのが現状だと思います。
全てが未来に残るのではなく、いずれかの段階で淘汰されるとは思いますが・・・

入手が難しい品種もあるとは言え、専門的に扱っている業者などから購入すれば、かなりの数が手に入りそうです。
しかし、大抵の栽培者は庭の広さには限りがある筈ですから、何百も集められる人がざらにいるとも思えません。
そこで、蒐集・栽培する品種を絞り込む必要が出てきます。

趣味として深く追求しようとすると、自分なりに何かの基準を作ってそれに沿って集める事になるかと思います。
例えば、
江戸時代に作り出されたと考えられている品種を集める
特定の作出者(発表者)の品種を集める
花色花型が重複しないように集める
他にもいろいろあるでしょう。
そうした自己満足的なこだわりも趣味と楽しみ方の一つですね。

以前、この道の大先輩の方から、名札が無くても見分けられる特徴があって類似品の無い品種を選んでみては?それだけでも100品種は軽く超えるだろうから、というコメント頂いた事がありました。
それも一つの良い方法だと思います。が、私はもうその時かなり集めていましたので(^^ゞ

我が家には品種名が怪しいものまで含めておよそ100種、まず間違いないだろうと思えるものが70余り。
そろそろ限界が見えてきつつある状況ですし、入らせて頂いている会の配布苗が、年に2品種頂けます(栽培品と重複する場合もありますが、それはそれで栽培品種確認の材料になるので嬉しい事です)。

今後入手するものは絞り込まなければ、と思いながらも交換して頂ける品種リストなど見せて頂くと、つい欲しくなってお願いしてしまう駄目な私です(>_<)

ここで品種にまつわる私の思い出を一つ。
さくらそう栽培を始めた10年近く前のこと、栽培方法が詳細に記されている書籍に掲載されていた写真(出版時期が古く今から見るとかなり不鮮明なもの)を見ていて、‘風車’という品種に興味を持ちました。

こうした写真というものは、葉や鉢など比較対象はあるとは言え、花の大きさや色に自分の勝手なイメージが出来上がってしまうらしく、5年ほど経ってから、とあるところで実際に花を見た時に「こんなに大きな花だったんだ」と思い、手に入れようと思わなくなった、という経験があります。

書籍つながりでもう一つ。
‘梅が枝’を入手して咲いた花を見て、違和感を覚えました。
あとで詳しい方に教えて頂いて謎が解けたのですが、その本に掲載されていた写真の‘梅が枝’は関西系、関東在住の私が苗を購入したのは関東系、違う花だったという、訳を知ればどうと言うことも無い話でした。
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作ってみました

2011-12-23 | ひとりごと
私のホームページのさくらそうの花の画像のページに、英語版を作り、先ほど公開しました。
一年ほど前に、サイトを見て下さったらしい外国の方からメールを頂いた事があり、それ以来何となく考えてはいたものの何もせずにいたのですが、先日ふと思い立って作ることにしました。

画像は全く同じもので、ページ自体もシンプルなものにしたため、実際の作業は数日間でひとまず完成(?)となりました。
8年くらい前に、さくらそうのページを作った時と同じように勢いだけで作ってしまった感が強いのですが・・・

私の乏しい英語力を反映して、内容は写真と品種名しかありません。
その品種名についても、例外的に'京鹿の子'の「京」を「東京=Tokyo」「京都=Kyoto」に倣って'Kyokanoko'としたぐらいで、後は単純にひらがなをローマ字に置き換えただけなので、誤りも多々あるかもしれません。
しかし、Web検索や手元にある書籍で調べようと思っても、よくわからない事が多かったというのが実情です。

私の栽培品の中で品種名の間違いが無いと考えているものを70種、日本語版ページに掲載していますが、そこから読み方がはっきりしないものと野生種を除いた園芸品種63品種のページを今回作りました。
文字等の誤りにお気づきの方がおられましたら、ご指摘戴けるとありがたいです。

野生種を除いた理由は、「野生種」さらに詳しく言えば「野生種(原種?)の栽培品」に相当する英語が私には分からなかったことと、野生種の花や自生地の写真を紹介するサイトは他にもあるだろうということ、さらには私自身野生種の花の魅力にも心惹かれるのですが、どちらかと言えば園芸品種の栽培が趣味としての主な対象で、野生種について詳しい知識がある訳でもなく(園芸品種についても怪しいものですが・・・)、その分野に造詣が深い方にお任せした方が良いと考えたためです。
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