草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそうの鉢の大きさ

2009-12-31 | ひとりごと
さくらそう(日本桜草)を栽培する人々の間では、5~6号鉢に4芽植える方法が知られています。
それよりも大きな鉢やプランターに多数の芽を植えても育てることができるので、伝統的な4芽植えの方法にとらわれる必要はないのではないか、と以前私は考えていたことがありました。

しかし、5~6号鉢に4芽植えという様式がいつの頃から始まったのか、不勉強のため私にはわからないのですが、少なくともそれが一般的となってから作出された品種は、1鉢4芽植えの状態でより美しく見える花が選び出されているのではないか、と昨年あたりから思うようになりました。

そう思ってみると、プランターに植えたものは賑やかではあるものの、どことなく気品に欠けるような印象を受けます。
ただの思い込みかもしれませんが・・・


例外的に野生種やそれに近いものは、自生地の一部を切り取ったようなイメージがあり、個人的には好ましく思います。
これは40cmほどのプランターで、60cm程度の標準的なプランターよりは小さいのですが、それでもこれだけ咲いていれば見応えがあります。

また、用土の量が多いプランターでは、極端に乾くことも少なく、芽の増殖用としては適していると感じています。

これが今年最後の記事になると思います。
拙い内容のわりに長い文章になってしまったかと思いますが、見て下さった方々、コメントやメールを頂いた方々に感謝いたします。
そして来年もよろしくお願い致します。
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振り返ってみると

2009-12-30 | ひとりごと
雨が降っていたり寒かったりして、さくらそう(日本桜草)の植え替え作業ができない日などに、春に咲いた花の写真(PC上の画像)を見ることがあります。
残念ながら私の栽培した鉢では鑑賞に耐えるものは極めて少なく、反省することばかり思い浮かびます。

人それぞれ好みの違いはありますが、一般的に花は美しいものです。
野生の植物にも、人間の手によって栽培された植物にも、それぞれ違った美しさが感じられます。

そして植物栽培、園芸という趣味においては、栽培の工夫などにより、元々その花にそなわっている美しさとは別の美しさを作り出すこともできる、と私は思っています。
大げさかもしれませんが、それは芸術であると言っても良いかと思います。

ほんの一例に過ぎませんが、さくらそう(日本桜草)では、
4芽植えた鉢からは4本の花茎がなるべく曲がらずに伸び、それぞれの茎に同程度の数の花が同じくらいの高さで咲いている。
葉は大き過ぎず小さ過ぎず、花の大きさや花茎の長さ、鉢の大きさなどと調和のとれた大きさである。
といったことが美しさにつながるのではないかと考えられます。

さくらそうは、育てること自体は難しくない植物です。
それが上に記したような観賞価値を高めるように育てたいと考えると、途端に難しくなります。

私も栽培を始めてから数年間は、毎年花を見ることができるように栽培するだけで精一杯で、鑑賞することまで気が回りませんでした。
どうにか毎年花を見られるようになって、展示会などで多くの鉢を拝見したりするうちに、こうしたことを考えるようになりました。
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桜草栽培場所

2009-12-27 | さくらそう栽培記録〜2011年
さくらそう(日本桜草)の鉢です。
奥の方にちらっと写っている駄温鉢と、土だけが見えているビニールポットに芽を仮に埋めてある状態です。

この状態ではビニールポットはほぼ各品種1つずつにまとめているので、少し前まではこの3倍くらいあったでしょうか。
(弱々しい小さな芽までポットに植えていたので・・・)

今度の植え付け時には、芽の数が増えにくいものなどを除いて各品種2鉢にするつもりなので、ビニールポットは減ることになります。
そして左側のプランターと手前の方の茶色いプラ鉢には、主に品種名不明のものを植えていますが、これも今度の植え付け時には減らすつもりです。

これで少し場所が確保でき、とりあえず各品種1鉢は5号鉢に植えることができそうです。
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鉢植えと庭植えの大根

2009-12-27 | その他の植物
4鉢育てていた鉢植えのダイコンも何回か収穫をして、残り1鉢になりました。
お正月頃まで残しておこうかと思い、防寒のため地上に出ている白い部分を土で覆っています。


こちらは鉢植えよりも1週間ほど種まきが遅れた地植えですが、白い部分が少し見えてきました。
後ろ(画像では上)の3株は成長が遅く、株が一回り小さいです。
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日本桜草栽培の現状と今後

2009-12-25 | ひとりごと
このブログは栽培方法に関する内容が主ですが、今回はさくらそう(日本桜草)栽培の現状と今後について、自分なりに考えてみます。

最近は八重咲き品種の育種が盛んになってきた感があります。
それを好むかどうかは栽培者各々の嗜好によりますが、過去には無い新たな方向として、将来的にもますます発展していくことと思います。
栽培及び品種改良の歴史が長い一重咲き品種にしても、改良され尽くしたという感じはしませんし、古い品種は次第に衰えていくとも考えられるため、こちらも更なる発展が期待されます。

さくらそう(日本桜草)は、栽培の歴史が長い植物です。
しかし、現在どれほどの人々に知られた植物なのか、というと残念ながら誰でも知っているものではないと思います。
私の住む神奈川県横浜市では、園芸に興味がある方ならば、その存在くらいはご存知の方は案外多いように感じます。
ただ、知人との情報交換などを通じて考えると、地域によって大きな差があるようです。

私が本格的にさくらそうを栽培するようになって5年以上経ちます。
その5年余りの間で、展示会に訪れている方々の年齢層が少し下がってきているように感じます。
下がってきているとは言っても、60代以上と思われる方々が圧倒的に多いのですが、以前はそれよりもご高齢と見える方が多く、失礼ながら「桜草はこの先大丈夫かな」と感じたものですが、とりあえずはそんな心配は無用なようです。

そして、会場で販売されている苗を求める人の割合もかなり増えているように見えます。

私が毎年拝見している展示会は、県内のさくらそう愛好家の会の方々によるものです。
そこで積極的とまではいかないようですが、会員を募集している様子が見受けられるのも、数年前までは見られなかったことです。
どこの会にも属していない私が言うのもおかしいのですが、展示会などは個人で開けるものではなく、そのことだけでも大変重要な存在価値があるものと思います。

少し気になることは、さくらそうは園芸店では春に苗が販売されるのですが、ここ数年は以前と比べて店頭に並ぶ量が少なくなっているように感じます。
一般的な傾向として、店頭よりもインターネット販売の比率が年々高まっているとされています。
桜草についてはどうなのかというデータを持ちあわせていないので分かりませんが、販売しているサイトの数や内容から推測すると、さほど増えているとも思えません。

個人的な意見としては、さくらそう苗を専門的に生産販売しても商売が成り立つくらいに普及して欲しいとは思いますが、これは他の趣味性の高い園芸植物でも同じようなことかもしれません。

インターネット上の日本桜草に関する情報は、私のサイトにさくらそうのページを作成した頃(2004年と記憶しています)と比べると、かなり増えており、内容も豊富になっています。
これはブログの普及によって情報の発信がさらに容易になったことも影響しているのでしょう。
そして今後もさらに増えるものと推測されます。
とは言っても、今までにも多くの方々が指摘されている通り、少なくとも現時点では写真や画像では桜草の花の美しさを完全には再現できません。

書籍ではページ数の制約などから、掲載される情報が限られてしまうのでしょうが、インターネットならばより多くの情報が集められます。
新たな情報も速く広まるなど、その他にも利点が多いです。

他の事柄と同じく桜草でも、Webから得られる情報量が増えるに従って「全て見た(または知っている)」などと錯覚してしまう状態に陥りやすいことが唯一の懸念材料とも言えるかもしれません。
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さくらそうの芽の形

2009-12-24 | さくらそう栽培記録〜2011年
画像は‘花車’のあまり大きくない芽です。
さくらそう(日本桜草)の芽の形は、品種によって違いがありますが、この品種はやや丸い形をしています。
丸いとは言っても、太い筆の先とかチューリップの蕾といったような形です。
(画像左下の芽は、赤丸の部分を拡大したものです。)


この画像も同じ品種ですが、芽の先が開いたような形をしているものです。

青丸の部分を拡大した画像です。
写りの悪い写真ですが、芽を上から見ると開いているのが分かるかと思います。

暖かくなって葉が出る少し前になると芽の先が開き、よく見るとごく小さな葉が見えます。
また、掘り上げた芽をビニール袋に長い間入れておくと、同じようになることがあります。
それは暖かさによって成長が始まっているものであり、全ての芽に見られる現象です。

ところが今はまだ寒い12月ですし、この芽をよく見ても小さな葉らしきものは見あたりません。
同じ鉢のほぼ同じ深さに埋まっていた芽の中にも、先がつぼんだ形をしているものもあったので、今年の気候や鉢の置き場所による影響では無さそうです。

まだ芽を一つずつに分けていない状態なのですが、同じ株の芽は全て先が開いた形をしているように見えます。
病気なのか、害虫による被害なのか、それとも私の栽培が悪くて生育不良に陥ったのか、何か原因がありそうです。

このように形の変わった芽を植えるとどうなるのか、ということが気になりますが、画像の程度の状態ならば花は咲くことが多いと思います。
今年の2月にさらにひどい状態のものをまとめて植えましたが、それは大きな芽も有ったにもかかわらず、一つも開花しませんでした。
そのプランターの芽の様子はまだ見ていませんが、この芽の形の変化は一時的なことで、栽培を続けると元に戻るものならば良いのですが・・・
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年賀状

2009-12-21 | ひとりごと
そろそろ年賀状の準備をする時期になりました。
家族の分は出来上がったので、さて自分のものを作ろうと思ったのですが、今年はこれといって使いたい写真も撮れていません(T_T)

そんな困った時の強~い味方(?)が「さくらそう」です。
4月頃の花なので季節が違うのですが、春らしく華やかな感じで良いかなと・・・(^_^;)

まずは花の画像を適当に並べてみましたが、まるで図鑑の表紙か何かのようになってしまい、これは没になりました(^^ゞ

しかし、別の画像を使ったものがほぼ完成したので、どうやら元旦に間に合いそうです(*^_^*)
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予備のポット

2009-12-20 | さくらそう栽培記録〜2011年
画像は、植え替え前のさくらそうのポットです。
普段栽培している場所が庭の何ヶ所かに分散しているので、作業に取り掛かる前にあらかじめ同じ品種は積み重ねておきました。
あと残り21品種ですが、ここに並んでいるのは今年入手したものを除いた15品種です。

それが終われば今度は植え付けですが、我が家の地域の気候から考えると2月10日過ぎまでに終わらせればよいので、そこから逆算して始めるつもりです。

上の画像に写っているビニールポットですが、1鉢目が駄温鉢で2鉢目がビニールポットという品種も少々あるものの、大部分の品種は予備として栽培しているものです。
今日までに芽の様子を確認した48品種のうち、‘蜃気楼’は今春4芽とも開花した5号駄温鉢の芽が小さくて(数はやたらと多かったのですが)、予備が役立つことになりそうです。
この品種はそういう性質があるのかもしれないので、今度も小さな芽をビニールポットに植えておくつもりです。

‘赤蜻蛉’‘薄蛇の目’‘田島紅’‘濡燕’などは毎年大きな芽が数多くできていて、とても育てやすい品種と言えそうです。
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植え付け準備

2009-12-19 | さくらそう栽培記録〜2011年
以前から記している通り、さくらそうの株を鉢から取り出し、雑草の根を取り除いたり根に付いた土を落としたりして、手早く植え付けできるような準備にとりかかっていますが、今日までで20品種あまり済ませました。

昨年よりも大きな芽の数が少ないと感じる品種もいくつかありましたが、全体的に見れば悪くはなさそうで、ホッとしています。

前シーズンまでは、根腐れのひどいものなど以外は各品種1鉢に芽をまとめて埋め戻していましたが、
開花した年には芽が大きく育ちにくかったり、年によって芽の成長にばらつきがあるような品種を除いて、今回は5号鉢と4号鉢一つずつにしようかと考えているので、
それに必要な7芽を1つの鉢に、残りの芽を3.5号ビニールポットに埋めておきました。
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桜草の根

2009-12-18 | さくらそう栽培記録〜2011年
植え替えるためにさくらそう(日本桜草)の鉢を逆さまにして抜いてみると、根の育ち具合が分かります。
その根を見れば芽の成長の程度もある程度推測できます。


この鉢は鉢底(ひっくり返しているので、画像では上)に根が回っていますが、これは雑草のものです。
少し下(栽培中の状態では上)に桜草の根が見えますが、成長があまり良くない状態です。
この程度でも、どうにか現状維持はできることが多いように思います。


こちらも鉢底に回っているのは雑草の根が多いのですが、鉢の深さの中ほどから少し上にやや大きな芽が見えています。
根茎が長く伸びる品種だと、このように鉢の縁に芽ができている事が多いです。
芽が鉢に当たって潰れた形になりますが、開花には影響は無いようです。


これは、鉢底まで桜草の根が伸びています。
このくらい育っていれば、まずまずの出来と言っても良いのではないかと思います。
ただ、部分的に根が枯れていますが、この程度ならば来年の開花や芽の成長に大きな影響は現れないでしょう。
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