草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

今期のさくらそうの芽の状態

2013-11-30 | さくらそう栽培記録2012〜2016
先日の記事にアップしたさくらそう(日本桜草)が、あまりにもひどい状態だったもので、知人からメールで有り難いご意見を頂いたりもしました。
それ以降も芽や根茎の様子を確認して根腐れ部分を切り取る作業を少しずつ続けていて感じたことを記してみます。

その後50を超える数の品種の根茎の様子を見てみましたが、前回の記事の画像のようにひどい状態のものは1品種だけでした。
また、同じ品種の別のポットでも、あるいは同じ配合の用土で植えて隣に並べて栽培していた異品種でも、ひどく根腐れしているものとほとんど根腐れしていないものが混在していることがあり、どうやら一様に悪い状態というのではなく、例年よりも鉢やポットによって状態の差が大きいという感じがしています。

根腐れがひどい株を観察すると、水と混ざって泥のようになっている細かな土が根茎や根に付着しているのに対して、根腐れの程度が軽い、あるいは全く見られない株は根茎や根が粒状の土に囲まれているような状態で、湿っていても根茎を指で摘んで軽く揺すっただけで用土がパラパラと落ちました。

細かい土が混ざっているように見える草花用培養土を腐葉土の代わりに使ったので、特に根腐れがひどくなってしまったのかなと思います。
私はまず用土を混ぜ合わせて袋に入れておき、それを使って植え付けているのですが、よく混ぜておいても細かい土は袋の底の方に溜まりやすいので、底の方の土はさくらそうには使わずに根腐れし難い他の植物に使うのが良いのかもしれません。

そのほか、植え付けた芽の数が多過ぎて根が絡まり合っているような場合にも根腐れしていることが多いように見受けられ、過密状態にならないよう適当な数を植え付けるのが重要だと改めて思いました。

7月頃に出てきた小さな葉がつい先頃まで緑色で残っていたところにできた小芽や、なぜか夏になっても葉が枯れることなく生育が続いていた株の根には、ネグサレセンチュウによるものと疑われる根の元の方や途中、先端などが部分的に腐って焦げ茶色~黒に変色する現象と、ネコブセンチュウによるものらしき根の小さな瘤はほとんど見られませんでした。
このことから、センチュウによる虫害は葉が枯れて半休眠状態(?)になっている状態で発生しやすいのではないかと思いました。

例年同様に陶器鉢よりもビニールポット(ポリポット)の方が根腐れしているものが少ない傾向が見られました。
私の場合、ある程度良い芽が育っていたので陶器鉢に植え付ける。ひどい根腐れで芽も小さくなる。ポットに植えて数年かけて回復を図る。の繰り返しになってしまっています。
ただ、'玉珊瑚'や'桃の里'など4、5年ほど陶器鉢植えを続けてもそこそこの状態を維持できている品種もあり、その違いが何によって起こっているのかはわかりません。

鉢内の排水性や通気性を高める効果によって根腐れ対策にもなるかと期待される、鉢底にゴロ土(鉢底石)を入れたもの、くん炭を混ぜた用土で植えたもの、そのどちらも根腐れの程度が軽い鉢の割合がいくらか高くなるように見えましたが、中にはひどい根腐れ状態のものもあって、大きな効果があるとまでは言えないように感じました。
しかし全く効果が無いというわけでもなさそうなので、今度の植え付けでは多くの鉢に取り入れてみようと考えています。
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さくらそう栽培関連項目の目次

2013-11-28 | さくらそう栽培関連目次
過去にこのブログに記した、さくらそう(日本桜草)栽培に関する記事へのリンクです。
(日常の栽培記録など、リンクを作成していない場合もあります)

(2016.11.8 追記)都合により栽培記録以外の更新休止中です。
そのため、栽培方法など、現在は適さない、あるいは不正確と考えられる内容もありますことをお詫び致します。

「さくらそう」について(2011.12.26更新) さくらそう(日本桜草)とはどんな植物なのかについて、ごく簡単に。

☆栽培全般
日本桜草の簡単な?育て方(2013.11.28更新) 2011年12月作成、以前のものよりもちょっと簡単に?
さくらそう鉢植え栽培方法(2013.11.28更新) 私が以前にホームページで公開していた内容を更新したもので、上記の育て方よりもやや項目が多くなっています。

☆生育状況
さくらそうの鉢の様子-2012年(最終更新日2012.12.24) 葉が出てきてから枯れるまで約10日おき、それ以降は月1回程度アップしていました。

☆実生栽培
交配と実生苗の栽培・2012年播種分(最終更新日2013.4.8) 2012年に交配した種子の播種から2013年に開花が始まるまでの実生栽培記録です。
交配と実生苗の栽培・2013年播種分(最終更新日2014.4.1) 2013年に交配播種分(ジベレリン処理あり)の実生苗の栽培記録です。

☆その他
乾燥した状態で届いた芽の取り扱い方法(最終更新日2012.11.17) 乾いた状態の芽を入手した場合の植え付け方法とその後の成長記録です。
さくらそうの栽培方法を考える(最終更新日2011.12.18) 2009年10月~2010年3月にかけてこのブログに記していたもの。

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根腐れしたさくらそう

2013-11-25 | さくらそう栽培記録2012〜2016
先週から少しずつ、さくらそう(日本桜草)の鉢植えの株の様子を見ているのですが、根腐れさせてしまったものがとても多いです。
上の画像は今ところ最もひどい状態だった株(5号鉢に4芽植え)で、腐ってしまったのか根茎に芽が無く、根もほぼ全てが全体あるいは部分的に腐っている状態です。


生き残っている白い根に芽が生じているものがありました。
こうした芽が開花するサイズに育つのはどんなに早くても2年後ですが、とりあえず品種を絶やしてしまうことは避けられました。


これも5号鉢に4芽植えていた別の品種です。
こちらもひどい状態で、根茎の先端に芽はありますが小さくて来年には開花しないサイズです。


根茎の先端部をよく見ると小さな芽が3つ付いています。
これも一度芽が枯れて(腐って?)後からできたものなのかもしれません。

今年も夏はとても暑かったですし、十分に行き届いた管理ができていたとは言い難く、根腐れがひどかった一昨年の栽培に使っていた古土を再利用していたので、何となく予想してはいましたが、私の10数年の栽培経験の中で最も悪い状態になってしまったように思います。

5号鉢でも、葉が枯れて以降は家の北側に置いていたものは根腐れの程度が軽いように見受けられたので、少しでも直射日光を避けて涼しく夏越しさせるのが良く、近年の我が家のあたりでは日当たりの良い場所での夏越しは難しくなっているのかもしれないと改めて思いました。


これは4号鉢に3芽植えていた品種で、開花時期の終わり頃に雑草を抜いた際に一緒に1株が抜けてしまってその株は早々に葉が枯れ、他の株も他品種よりも早く枯れていたので、悪い結果を覚悟していたのですが、雑草と一緒に抜けてしまった左の株は小さいものの、ほとんど根腐れも見られず思いのほか良い状態でした。

この品種と同じ古土再利用の用土で植えて鉢を隣に置いて栽培していた別の品種は根腐れしていたりして、いつものことながら根腐れの原因が何なのかさっぱり分からないという印象です。
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古土のふるい分け

2013-11-24 | さくらそう栽培記録2012〜2016
さくらそう(日本桜草)や他の植物を栽培した古土を、2mmくらいの目のふるいにかけたものです。
粒が崩れずに残った赤玉土と、硬くて粒が崩れない軽石の類やパーライトなどが見えます。

土が濡れているとすぐに目詰まりしてしまうので、雨が降りそうもない日に日光と空気に当てて軽く乾かしてからふるいにかけていますが、大量の土を広げておく場所もなく1袋分ずつ乾かしてはふるい分けという作業を繰り返すので、どうしても日数がかかってしまいます。

さくらそうのように、新しく購入した土やふるいにかけた古土を使って一年間栽培した古土では、こうした粒状の土が目分量で6~7割ほど残るように見えるのですが、何年も植え替えず栽培していた土や古土をそのまま再利用したものなどでは2割くらいしか残らないものもありました。

これを赤玉土の代わりとして、さくらそう用土を混ぜ合わるつもりです。
より良い栽培結果を求めるには新しい土と混ぜるべきなのかもしれませんが、数年前までと比べて鉢の数が少なくなっているために古土が余っているので・・・


こちらは、ふるいから落ちた土です。
細かい粒と微塵のような土が混ざっていて、見るからに水はけと通気性が悪そうです。
容易な処分方法が無いので、丈夫そうな草花や野菜の栽培に使っているのですが、何も混ぜずそのままでも意外と問題なく育ってくれています。

しかしそれだけでは使い切れずに残ってしまうため、昨年からはさくらそうの実生苗にも使っているのですが、古土をふるいにかけずに使っただけでも根腐れがかなりひどかったこともある品種ものとは違い、ひどく根腐れすることもなく育っています。
発芽してから年数の経っていない実生苗はよほど性質が丈夫なものなのでしょうか。
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紅葉

2013-11-23 | その他の植物
5年くらい前に拾ってきた数十粒の種子を浅鉢に蒔いてそのまま育てているカエデの葉が赤く色づいてきました。
昨年までは綺麗に色づくことなく枯れていたと思うので、気温などの影響もあるのかもしれません。
他の鉢の木の葉は茶色く枯れてしまったので、よくわかりませんが・・・


サクラ'天の川'の葉も赤くなっています。
桜の葉は9月頃から少しずつ色づいて落葉していきますが、この時期になると残っている葉全てが赤く色づいた状態になります。


こちらは気候の違いに関係なく毎年真っ赤になるブルーベリー'ホームベル'です。


これもブルーベリーで、品種は'ティフブルー'です。
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ビオラの苗・11月中旬

2013-11-17 | その他の植物
9月上旬に種を蒔いたビオラの苗です。
前回アップした一ヶ月あまり前と比べるとずいぶん大きくなりました。
これは蒔き床のポットに残して育てている苗で、移植によるダメージが無い分だけ成長が速いようです。


これは7.5cmポットに1株ずつ植えた中で最も大きく育っている苗です。


こちらは小さな苗です。
注意して植え替えているつもりでも根を傷つけてしまったりして、移植後の成長が遅くなってしまうこともあります。
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さくらそう実生2013・11月中旬の様子

2013-11-16 | さくらそうの交配と実生
前回さくらそう(日本桜草)実生苗の画像をアップしてから4週間が過ぎ、枯れ始めた葉が目立つようになってきました。
特に今週は朝晩冷え込んだ日もあったので、この数日で枯れかけて色が悪くなった葉が増えたように感じられます。


先月の画像と比べると葉がいくらか大きくなってはいますが、夏から初秋にかけてのような急激な成長は見られません。
気温の影響が大きいのでしょうが、まだそれほど寒くならないうちから成長が穏やかになってきたように見受けられるので、日長の影響や、あるいは発芽してから旺盛な生育が続く期間が決まっている(80~100日くらい?)といったことがあるのかもしれないと推測したりしています。


葉に虫食い跡が目立つ鉢です。
アオムシを退治するのが遅れて被害を大きくさせてしまいました・・・


育苗箱にまとめて置いているポットや鉢です。
先の画像のプランター植えの苗と比べて発芽が遅かったり成長が遅かったりして、ポットに移植した時点で小さかった苗が多いのと、夏の間日当たりの良くない場所に置いていたこともあって、小苗が多いです。

10.5cmポットに5株植えたものが多いのですが、枯れた苗もあって3株程度しか残っていないポットもあります。

今年はうまく育てることができず、昨年と比べて葉が小さく数も少ないように思います。
種子の数が多かったため10.5cmポットに植えた苗も昨年の3株に対して今年は5株と密植状態なのも影響しているのかもしれません。
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鉢植えのロードヒポキシス・冬越しの準備

2013-11-12 | 球根植物
2、3枚を残してほとんどの葉が枯れたロードヒポキシス(アッツザクラ)の鉢です。
我が家のあたりでは、暖冬の年だと屋外に置いたままでも問題ないのですが、平年並みかそれ以上に寒くなると球根が傷んでしまいます。

昨年は遅くまで屋外に置いたままにしてしまい、球根の数を減らしてしまったので、今年は早めに物置の中に取り込むことにしました。
最も寒いときの最低気温がマイナス3~5度くらいの我が家では物置で大丈夫ですが、さらに寒い地域ではより暖かい室内で冬越しさせることが必要なのかもしれません。


鉢が倒れたりして土がこぼれるのを防ぐために2鉢を重ねてビニール袋に入れました。
見ての通りのスーパーのレジ袋なので、何となくゴミのようにも見えますが・・・(^_^;)


ちょうど使っていない鉢があったので、その中に入れました。
これで狭い物置に用土や古土の袋などを押し込んでいても鉢を壊してしまうことは避けられそうです(*^_^*)
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ダイモンジソウ'瀬戸緑'

2013-11-10 | 大文字草
今年も大文字草をうまく育てることができず、夏に葉を枯らしてしまったり株が小さくなってしまったものが多いです。
鉢や用土、置き場所や水やりなど育て方を変えたつもりは無いのですが、昨年今年と悪い状況が続いたので夏の暑さの影響もあるのかもしれないと思ったりしています。

しかしこの品種だけはよほど丈夫な性質なのか例年同様に咲いてくれています。
薄緑色の花ですが、咲き始めが濃くて日が経つにつれて淡い色になります。


先の画像の鉢は遮光下の棚に置いているものですが、このポットは咲き始めてからいくらか日当たりが良い場所に置いています。
明るい場所だと花色が薄くなるのが速いように見えます。
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11月のさくらそうの様子

2013-11-09 | さくらそう栽培記録2012〜2016
前回さくらそう(日本桜草)の様子をアップしてからおよそ一ヶ月が経ちました。
夏以降葉が枯れている鉢やポットは雑草以外には目に見える変化がありませんが、夏以降も残っていた葉は朝晩寒くなるにつれて枯れ始めました。


これまでほぼ毎月画像をアップしてきた夏以降も葉が枯れずに残っていたポットも、葉がすっかり枯れました。
土が乾いているように見えますが、それは表面だけで土を掘ってみると深さ1cmあたりから下はまだ湿っている状態です。


わずかに緑色の葉が残っている株もありますが、もうじき枯れることでしょう。


ポットの数が多い品種などは積み重ねて置いています。
夏には下のポットが乾いていないか見て確かめて水やりする必要もあったのですが、10月以降になるとなかなか乾きません。
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