野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

やっと八分咲き

2011年03月24日 | 植物
私のヤマザクラがやっと八分咲きになった。昨年は3月13日に、2009年は3月17日、2008年は3月24日に、2007年には3月19日に満開となっている。今年は過去4年で一番遅い満開を迎えることになる。それにしても寒い。
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絞り

2011年03月21日 | 植物
散歩道のとある方のお庭に植えられていたものを撮影させていただいた。たぶんサザンカの類だと思う。「絞り サザンカ」をキーワードに検索してみたが、絞り品種はツバキに圧倒的に多い。写真はツバキとサザンカを交雑したハルザキサザンカ系だろうか。それにしてもツバキの品種の多さにビックリした。ツバキは照葉樹林の代表的樹木で植物社会学の分類単位に『ヤブツバキクラス』がある。そのためツバキ=ヤブツバキくらいしか頭になかったが、これだけ多種多様な品種が生み出されていたとは・・・http://www.nagominoniwa.net/index.html ゲオルク・ジョセフ・カメルによってヨーロッパに持ち込まれ品種改良が進んだと思っていたが、江戸時代に日本でもかなりおこなわれていたようである。
結局品種名はわからない。(^^; 絞りは多くの花に現れる現象だが、よくみればどの花弁も同じ柄はない。背後の花弁などは絞りというより赤白染め分けである。『動く遺伝子』によって引き起こされる現象のようだがその生物学的意義は未だ不明なのだそうだ。
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姿あり才ある

2011年03月20日 | 植物
冬との別れを意識してヤマザクラを撮って帰りの道ばたに咲いていたスイセンにカメラを向けた。副花冠の色が薄い品種で名前はわからない。スイセンも好きな花の一つである。とくに香りはとても魅力的である。湖面に自分の姿を見るナルキッソスの陶酔の境地に至る思いがする。
スイセンも美人に例えられる。越前海岸はスイセンの自生として有名な地であるが、一人の美女をめぐって兄弟同士が決闘にいたり、渦中の女性がそれを嘆いて海に身を投じたという悲しい伝説が残るらしい。NHKの「日めくり万葉集」を見ていると、万葉集にはこうしたパターンの歌がいくつかあるようだ。風俗研究家の井上氏によると『美は罪悪』という意識が日本人の根底にあったという。2000年ほど前に編纂された中国の正史の一つ「漢書」に『傾国』が出てくる。国王が美女に耽溺して政をなおざりにして一国が傾くことから、美女をそう呼ぶようになったようだ。白髪三千丈に代表される中国的な大袈裟な表現にも思えるが、美女の魅力の絶大さを言い得た表現のように思う。少し話が広がりすぎたか・・・
翻って小説家の幸田露伴は、スイセンを『姿あり才ある』独身女性の清らかさに例えようである。
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春は花

2011年03月20日 | 植物
道元禅師の有名な歌は『花』から始まる。「 春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 涼しかりけり」季節季節の見所を並べただけの歌だが、なぜか心に響くものがある。若い人たちはこの歌に何か共感するものがあるだろうか。
花とはサクラなのだが、道元禅師の時代はヤマザクラであったろう。今はサクラと来れば『ソメイヨシノ』であるがこれは江戸の終わりころに見いだされ全国に広まった品種である。ともかく家の近くのヤマザクラがようやく開花し始めた。毎年この木が咲かないと春が来た気がしない。例年なら今頃は満開か散ってしまっている。やはり冬は寒かったのだ。
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かえるの里に春

2011年03月19日 | Weblog
冬並みの寒気が去ると一気に気温が上がりはじめた。普段はスルーするかえる橋だが、今日近くを通ったときに菜の花の絨毯がすぐ近くに広がっているのに気がついた。近くに行ってみるとフォトジェニックに思われたので近くに寄ったり引いたりして何枚か撮った。望遠系と広角系、どちらがお好みかな?

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流される巻層雲?

2011年03月18日 | 色と光
今朝の東の空である。まるで太陽光に平行するように巻層雲が筋状になっていた。南北に長く伸びている。北から南?それともその逆?中央の巻雲の形から南から北に向かって風が流れることでできたのではないだろうか。さわやかな(少し寒かったが)朝にふさわしい空であった。
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冬に逆戻り

2011年03月17日 | 色と光
昨日から吹き込んだ寒気はかなり冷たかった。昼間も気温が上がらず冬へ逆戻りした感じである。東北地方はさぞや寒かろう。空には雪が舞っているようだ。南に流れる雲もいかにも寒そうに見える。
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控えめな朝焼け

2011年03月14日 | 色と光
地震発生から4日目が過ぎた。休日は時間があればTVの前に座って惨状を見続けた。明日は我が身かと思うと気分が滅入って仕方なかったが今は見るしかなすすべがない。今朝、BShiだったかイタリアのベネティアだと思うがその街角をヴィバルディー等の音楽をバックに紹介する番組をやっていてそれで少し気分が和らいだ。久しぶりに聞くヴィバルディーは心に染みた。はて何という曲だったかと思い出そうとするが思い出せない。本棚から「調和の幻想」を引っ張り出して聞こうとしたが、ケースだけで中身がない。何処に行ったのだろう・・ (^^;  Youtube で探してみたが、たぶん「4つのヴァイオリンのためのコンチェルト」だと思う。http://www.youtube.com/watch?v=cRTQb__BAx0 ヴィバルディーの「四季」は日本人好みとして有名であるが、それに限らず彼の曲は日本人の感性に訴えるものがあるように思う。
6時すぎにいつものごとく愛犬を連れて散歩に出たが、東の空は控えめに焼けていた。
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人智のおよばぬところ

2011年03月13日 | Weblog
東北地方太平洋地震から3日。被害状況が徐々にわかってきた。それにしても惨状には目を背けたくなる。まさに地獄絵である。被災された方々の心痛や如何ばかりだろう・・・
一昨年の秋、宮古市田老の津波防波堤を見学にいった。三角型で高さ10mの堤防は万里の長城のごとく地区を守っていた。田老地区は明治と昭和の三陸地震津波で甚大な被害を受けて、津波から地区を守るべく昭和9年から昭和53年まで35年の長きにわたって、高さ10m総延長2433mの津波防波堤が築かれた。
今回の津波に対しその防波堤はどの程度有効であったのか気になっていたが、先ほどTVで田老地区の様子が映されていた。何と津波は易々と防波堤を越えて地区に入り込んだようである。どの程度の被害だったかは画面からはわからないが、画面には津波に根こそぎ破壊された惨状しか写っていなかった。35年間営々と築いた堤防は今回の津波にはほとんど無力であったのだ。
先ほど気象庁が今回の津波のマグニチュードを9.0に修正した。複雑な波形であったため一考を要したようである。M9.0は地震の規模としては最大クラスに入る。ざっと計算してみたが広島型原爆のざっと3万発分のエネルギーが一気に放出されたようだ。いやはや凄まじいエネルギーである。
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津波襲来

2011年03月12日 | Weblog
東北地方太平洋沖津波が紀伊半島沿岸にも到来したようだ。御坊で最大1.1mの海面高が観測されている。写真は今夕の王子川である。何事もないように静かな川面であるが、撮影地点近くの畑で作業している人によると、昨夕津波が底の泥を巻き上げながら静かに遡上していくのを目撃したとのことであった。
御坊検潮所の今日の記録を見ると、最大幅80cm程度の上下動がある。http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/KAIYO/qboc/keitai/tide/5214_tide.html
津波も恐ろしいが、福島第一原子力発電所の一号機の建屋が16時前に吹き飛んだ。TVでその爆発の様子を見たが、衝撃波と思われるものも見てとれた。チェルノブイリの爆発事故を連想してしまった。とにかく尋常ではない状況が発生したのではないか。原子力安全・保安院や官房長官の記者会見は実に歯切れが悪い。最悪の事態にならないことを祈るのみである。
コメント (2)
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