野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

ケリ

2007年05月30日 | 動物
田植えが行われる今の時期、ちょうど営巣中のためか、縄張りに入ると、鋭い声を発しながら近づいてくる。今回は番で私の上空を何度も飛び交っていた。気性が激しいため時に攻撃を加えてくるときがある。ずいぶん昔、急降下攻撃を受けた記憶が蘇った。その時はフェイントに終わったが、鋭い嘴で突かれると、さぞや痛いであろう・・・
このケリであるが、分類上はチドリの仲間に入るようだが、同じ仲間のコチドリは巣を守るときは偽傷行動http://kente55.blog2.fc2.com/blog-entry-338.htmlという一種犠牲的な行動に出るようだ。近縁であっても対極的な行動様式が遺伝的にプログラムされているとは、生物の世界は面白い。
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黄砂の向こう

2007年05月27日 | Weblog
昨日、今日と大陸からの黄砂で晴れてはいるが視界がスッキリしなかった。黄砂には大気汚染物質が付着していると云われるが、実際はどうなのだろう?九州地方では光化学スモッグは発生した街が多かったようだ。これも中国から飛来した汚染物質によるものとの考えられているそうだが、科学的な分析はしていないのだろうか。中国の大気汚染は衛星からもはっきりと確認できるほどだそうだ。http://visibleearth.nasa.gov/view_rec.php?id=1036
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初音

2007年05月27日 | 動物
少し遅くなったが、昨日の朝ホトトギスの初音を聞いた。写真の森から声が聞こえてきた。
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葉脈

2007年05月24日 | 植物
普段なら見過ごしてしまうイタドリの葉であるが、こうして日光に透けて見える葉脈を見ていると、何かしら一定のパターンがあるように思える。一見複雑に見える模様もその形成過程は単純なパターンの繰り替えしなのかも知れない。
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テイカカズラ

2007年05月23日 | 植物
昨年は、5月24日にアップしている。芳香を発するが鼻が悪くて分からないと書いているが、今回はその香りがよく分かった。ミカンやスイカズラ、トベラに比べればやや鼻につく感じがするが・・・
同属に葉に細かい毛が密生するケテイカカズラがあるらしい。テイカカズラより南方系ということで、この個体もその可能性があるのではと調べてみたが、テイカカズラであった。
これが咲きはじめると、そろそろ梅雨空である。
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茅(チガヤ)

2007年05月21日 | 植物
昨年は、5月20日にアップしている。
http://blog.goo.ne.jp/kny0516/e/1c579a55ccfc3854e22f5258d8af7069
開花時には葯で黒っぽく見えるが、葯が落ちたあとはまさに銀穂となる。群生しているのでよく目立つ。その群生する様を写真に納めたいのだが、大きな群生地が見あたらない。夕方、薄暗がりの中で群生する様はさぞや幻想的であろう。
チガヤは、古くから和歌の世界で浅茅、浅茅生、浅茅原として荒れ果てた邸宅の象徴として用いられたようである。それに季題は秋なんだそうだ。どうやら花には着目していなかったようだ。
万葉集にはチガヤを詠み込んだ歌が多い。http://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Flower%20Information%20by%20Vps/Flower%20Albumn/literary%20works/Japan_pre-modern/manyo_chigaya.htm
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かきつばた

2007年05月14日 | 植物
カキツバタの自生地は当地ではきわめて少ない。有田地方の山中の池でひっそりと咲いているのを見たことがあるが、私の当地でのカキツバタ体験はそれのみである。高校時代に古典の授業で伊勢物語の東下りの段を学んだときに、「唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」の語呂合わせの見事さに感心し、以来カキツバタと来ればこの歌を想い出してしまう。歌もさることながら、実物の色や花容は私好みである。機会があれば栽培してみたいと思っていたが、なかなか出合うことはなかった。ところが昨日入ったホームセンターの園芸コーナーに一株おいているではないか。即購入した。今回はこの花のみであろうが、大切に育てて来年はたくさん花をつけてもらおう。
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待てど暮らせど

2007年05月12日 | 植物
『待てど暮らせど』は、大正ロマンの精華竹久夢二の「宵待草」の冒頭部である。今夕近くの海岸に咲いていたものを夕日をバックにとってみた。被写体は花弁が折れていて今ひとつであるが、海の向こうに沈む夕日をバックに入れることができて、ちょと宵待草の雰囲気が出たと思う。しかし写真の花はコマツヨイグサで、夢二のえがいた宵待草はオオマツヨイグサだといわれる。
http://www.ishizuchi.jp/uta/kokoronouta-yoimatigusa.html
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悪天候の前兆

2007年05月10日 | Weblog
おなじタイトルで昨年12月26日のブログに書いているが、今朝の空はその時に比べ乳房雲が群がって生じていた。ちょうど寒冷前線が西から近づいていたので、さぞや大荒れの天気になると思いきや、風が強く吹いただけで、雨は一滴も降らなかった。10時頃には雲が晴れてきた。午後からは強風が吹き始めた。ちょうど海岸に出る用があったが、時に吹く強風は行く手を遮るほどだった。写真はPicasaで自動調節をしている。どぎつい感じになっているが、悪天候の前兆にふさわしいイメージになった。
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紫に咲きたる

2007年05月06日 | 植物
当地では、今が花盛りである。中国が原産であるといわれる帰化植物。渡来は古く万葉集にその名が見られるらしい。枕草子に『桐の木の花、紫に咲きたるはなほをかしきに・・・いみじう心ことなり。』とあり、納言女史には特別の花だったようだ。
今回調べていて初めて知ったのだが、桐は天皇家の紋章なのだ。後鳥羽上皇によって紋章とされたようだ。天皇家の紋章は菊とばかり思っていたが、これも後鳥羽上皇によって定められたようだ。長い歴史を経て明治時代に両方天皇家の紋章と定められたようだが、菊花紋だけが独占化されたようだ。桐は「政権担当者の紋章」として下賜用に使用されたためだという。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA
「曇日の空のまぶしや桐の花 播水」
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