野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

キイジョウロウホトトギス

2007年10月29日 | 植物
「キイジョウロウ」はカタカナでは何が何かわからないであろう。漢字で書くと、「紀伊上臈」。「紀伊」は紀伊半島産、「上臈」は、広辞苑によると『上臈女房』の略、つまり『身分の高い女官』のことである。同書には詳しい官位が示されているが、現代の人間にはピンとこないことばばかりである。
ジョウロウホトトギスは、牧野博士が高知県で発見し命名したようである。九州から神奈川県までの太平洋岸に自生するが、紀伊半島、静岡、神奈川のグループは、茎の毛や葯の色が異なり、変種と扱われている。紀伊半島産をキイジョウロウ、静岡産をスルガジョウロウ、神奈川産をサガミジョウロウと称している。
キイジョウロウは、田辺市以南に自生する。写真の株は多分、紀伊半島西岸では最も北に位置するのではないだろうか。
わりと目立つところにあるのだが、垂直に近い崖の中ほどに垂れ下がっているので乱獲を免れているようだ。気が付かれないようでもない。この対岸は草が生い茂っているのだが、踏み荒らした跡がある。たぶん私のように写真を撮りに来たのであろう。今後も心ある人々に見守られずっと咲き続けて欲しい。
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雨の合間

2007年10月27日 | 色と光
昨日は晩秋にさしかかる頃には珍しく(といっても最近は異常が普通なのだが)集中豪雨的な雨が降った。その朝は小雨が降っていた。雲の切れ間から放たれた光束が小雨で散乱されたのだろう、写真のような光景が見られた。これも光芒の一種なのだろう。
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祭本番

2007年10月23日 | Weblog
日高地方のそこかしこで祭が行われている。狭い地域ながら、地域地域で出し物が微妙に違う。由緒ある塩屋王子神社の祭りは、御輿、獅子舞、四つ太鼓が主なもので、オーソドックスなスタイルではないだろうか。
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荻の花

2007年10月22日 | 植物
昨年10月9日にオギについて書いている。http://blog.goo.ne.jp/kny0516/s/%A5%AA%A5%AE
和歌で詠む場合、風との組み合わせが古来からの定型だそうだが、この穂を見ていると風によくなびく。やはり昔の人は身の回りの植物をよく観察していたようだ。
それはともかく、昨年は月とカップリングしてみたが、今回太陽と組み合わせてみた。どう見てもススキにしか見えないか・・・
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秋の落日

2007年10月22日 | 色と光
久しぶりに日の御崎に登ってみた。もう数え切れないくらい来たところであるが、眼下に広がる紀伊水道のパノラマはいつ来ても素晴らしい。その広々とした紀伊水道の向こう、四国の山脈に落ちる夕日は、海抜0m付近で見るのとはまた趣が違う。
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ヒガンバナと並んで

2007年10月14日 | 植物
写真にヒガンバナは写っていないが、ヒガンバナが再び花茎をもたげてきたのあわせるかのように、サフランモドキがそこかしこで花をつけはじめた。ヒガンバナは今頃になってまた咲きはじめたとはいえ、名のとおり彼岸に咲いた一群もあった。両者同じヒガンバナ科に属してはいるものの、開花生理は若干違うようだ。
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明けの明星

2007年10月06日 | Weblog
つい最近まで夕方明るく輝いていたと思った金星だが、もう明けの明星になって東の空に月と並んで輝いていた。彼岸を過ぎ、夜明けもずいぶんと遅くなってきた。今朝は肌寒いくらいであり、空も久しぶりに澄み渡っていた。
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祭の皮切り

2007年10月02日 | Weblog
日高地方の祭は、印南祭から始まる。印南祭は河口付近を御輿や屋台が渡る「お渡り」でクライマックスを迎える。10月とはいえ、夏並の暑さのなか、担ぎ手達は気持ちよさそうに川の中を練っていた。
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