近くを流れる河川の土手にカワラナデシコが幾本も咲いている。南向きで日当たりも良いので今も秋の日だまりが持続しているのであろう。「大和撫子」もこれだそうだ。大辞林には「日本女性の清楚な美しさをたたえていう語」とある。清楚と言えば清楚なのであるが、私のイメージとちょっとズレがあるように思う。ともあれ、両者とも希少な存在になってきたことは確かなことだ。
タイキンギクは漢字で「堆金菊」。まさにたくさんの花が集まって堆く盛り上がるように咲く。茎がなよなよしているので、樹木に寄りかかるように絡みつくように伸びてゆく。その結果が堆金状態。花期は晩秋から初冬にかけて。雪見菊とも呼ばれる。暖地性の植物で西日本の海岸部に分布するようだ。
今朝は6時20分過ぎに散歩に出たが、東の空は茜色に染めあげられぞっとするような美しさであった。久々の美しい朝焼けに少々興奮して早足で見晴らしの良いところに出て空にカメラを向けた。焼けは空全体に広がり西の空までピンクに染まっていた。しかしドラマチックな空は5分あまりで灰色の平凡な空に戻った。
去る3日、2000年から修理されていた唐招提寺金堂の落慶法要に出席させていただいた。修理直前に参拝したので、10年ぶりの訪問となる。普段は静かな佇まいの境内もこの日は多数の招待者で賑わっていた。寒気の吹き出しでじんと冷える中で日がな一日法要が営まれた。