野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

古代米

2021年08月15日 | 歴史
久しぶりの更新です。
先日紀伊風土記の丘へ夏の企画展「古代紀伊の神まつり」を見に行ってきました。



縄文時代の土偶から始まって弥生、古墳。奈良平安時代までの発掘された祭祀が展示されなかなか興味深かったです。
弥生時代の銅鐸レプリカが置いていて、小さなものは鳴らすことができます。実にいい音です。弥生人はこの音を聞いてどんなお祀りしていたのでしょうか、想像が膨らみます。この写真は鳴らせない銅鐸です。大きいから音が低くて荘厳な音を発していたでしょう。

館の外の水田に古代米が植えていてちょうど穂が出たところでした。一見すると現代米と大きな違いがないですが、分けつ数が少ないことと花の芒が黒いのが特徴でした。以前有田川町の産品で古代米の粒を見ましたが、小さく黒っぽくてあまりうまくなさそうでした。

常設展示コーナーでは、道成寺の裏手にあった阪東丘2号墳の出土品が展示されてました。古墳時代中期5世紀のものらしいですが、直径は5cmほどの神獣鏡などを含み、中央の王権と深い関わりある人物が埋葬されていたと思われます。この時代すでに水田開発が進み古代米が道成寺の前の低地に栽培されていたのでしょう。





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