野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

人智のおよばぬところ

2011年03月13日 | Weblog
東北地方太平洋地震から3日。被害状況が徐々にわかってきた。それにしても惨状には目を背けたくなる。まさに地獄絵である。被災された方々の心痛や如何ばかりだろう・・・
一昨年の秋、宮古市田老の津波防波堤を見学にいった。三角型で高さ10mの堤防は万里の長城のごとく地区を守っていた。田老地区は明治と昭和の三陸地震津波で甚大な被害を受けて、津波から地区を守るべく昭和9年から昭和53年まで35年の長きにわたって、高さ10m総延長2433mの津波防波堤が築かれた。
今回の津波に対しその防波堤はどの程度有効であったのか気になっていたが、先ほどTVで田老地区の様子が映されていた。何と津波は易々と防波堤を越えて地区に入り込んだようである。どの程度の被害だったかは画面からはわからないが、画面には津波に根こそぎ破壊された惨状しか写っていなかった。35年間営々と築いた堤防は今回の津波にはほとんど無力であったのだ。
先ほど気象庁が今回の津波のマグニチュードを9.0に修正した。複雑な波形であったため一考を要したようである。M9.0は地震の規模としては最大クラスに入る。ざっと計算してみたが広島型原爆のざっと3万発分のエネルギーが一気に放出されたようだ。いやはや凄まじいエネルギーである。
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