野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

紫に咲きたる

2007年05月06日 | 植物
当地では、今が花盛りである。中国が原産であるといわれる帰化植物。渡来は古く万葉集にその名が見られるらしい。枕草子に『桐の木の花、紫に咲きたるはなほをかしきに・・・いみじう心ことなり。』とあり、納言女史には特別の花だったようだ。
今回調べていて初めて知ったのだが、桐は天皇家の紋章なのだ。後鳥羽上皇によって紋章とされたようだ。天皇家の紋章は菊とばかり思っていたが、これも後鳥羽上皇によって定められたようだ。長い歴史を経て明治時代に両方天皇家の紋章と定められたようだが、菊花紋だけが独占化されたようだ。桐は「政権担当者の紋章」として下賜用に使用されたためだという。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA
「曇日の空のまぶしや桐の花 播水」
コメント
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