花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「安全性を高めて原発を運転継続すると共に燃料電池・ガスタービンの利用促進を図ろう」

2011年06月06日 08時39分40秒 | ちょっと気になること

福島第一原子力発電所での深刻な事故以降、わが国では原子力発電に対して否定的な意見

が席巻しています。このために、自治体の首長が、原子力発電所に対するさらなる安全性

の確認を求めており、現在定期検査で停止中の原子力発電所の再稼動は困難な状況になっ

ており、さらに、今後順次定期検査に入る原子力発電所も同様の事態に追い込まれること

になります。ましてや、建設中、さらには新規に建設が予定されている原子力発電所に至

っては、工事の中断、もしくは計画そのものがが頓挫する可能性があります。



原子力発電ついては、福島第一原子力発電所の事故の教訓から、国でも耐震、津波対策、

全ての非常用電源喪失などについて安全設計基準の見直しが行われるようですので、既存

の原子力発電所はきちんと稼動していく中で、新しい安全設計基準を適用して安全性を高

めていくことが必要で、やみくもに稼動停止を行うことは避けるべきと思います。



わが国のエネルギーの中で原子力は30%を占めていましたが、停止中の原子力発電所が

あるので、現実には20%程度にまで低下していますので、「いまこそ日本は脱原発・自

然エネルギーに転換するべき、原発が無くてもわが国のエネルギーは困らない」という見

解もあります。ソフトバンクの孫正義社長は自然エネルギー、特に太陽光発電の拡大を提

唱しています。自然エネルギー利用の促進、わけても太陽光発電は、そのもつイメージの

良さから一般国民受けしますし、原子力に代わるエネルギー源として国民の期待も大きく

なってきています。



ドイツが原発撤廃を決定しましたが、ヨーロッパ大陸で電力の送電網が国際的に繋がって

いる国と、我が国のように島国で送電網が閉鎖している国とでは同一に考えられません。

ドイツでは原発を廃止しても、不足電力は隣国の原発大国のフランスから輸入できるので

すから。



エネルギー問題は今後のわが国の産業構造との関係で論じられるべきと思われます。 即

ち、家庭用などの小口需要ばかりでなく、電力を大量に使用する製造業や鉄道、巨大な高

層ビル群、さらに、常に安定した電力が必要とされる電波・通信業界や医療業界など需要

側の電源をどのように考えるか、という視点でも検討を行うべきと思います。

従来は、ベース電源の役割を原子力発電と火力発電(石炭・石油・LNG)が担ってきま

したが、今後原子力発電が減少していくことを前提に供給側の電源構成を考えなければな

りません。



日本では現在、太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電などの自然エネルギーは9%

程度で、太陽光はわずか1%に過ぎません。 孫社長が提唱する2020年までに自然エネル

ギー30%というのは、10年間で3倍以上にすることになります。 日本では大規模の

水力発電の可能な場所はほとんど残っていないのが実情であり、今後急激な増加は考えら

れませんし、地熱発電の適地はほとんど国立公園内であり、発電所建設は自然環境保護と

の兼ね合いもあり、従来実現してこなかったという現実があります。環境保護という大義

名分を振りかざす勢力が勢いずきますので、今後とも大きな進展は出来ないと思われま

す。風力は陸地や洋上での適地選定がどの程度あるのか、が課題になります。北欧などの

ように風力が一定の規模を占めるのは、我が国では期待できないと思います。




まず、太陽光発電は当然のことながら太陽の照っている昼間しか発電できません。即ち、

エネルギーを多量に必要とするピーク時に有効な電源といえます。

従って、鉄道や工場、電波・通信業界、医療業界など、常に安定した大量の電力を必要と

するところの主力の電源としては使えません。これらの分野で太陽光発電も利用されます

が、あくまでもピーク対応、さらには、企業イメージのアップとしての取り組みです。

原発の停止が続けば、電力会社による電力供給が不安定になることを危惧し、企業は、既

存の非常用自家発電設備を増強したり、新たに自家発設備を設置すると思われます。

非常用自家発装置は今までは、小型のディーゼル発電機が多い思われますが、今後は出力

の大きなガスタービンへの切り替えが増えてくると思われます。さらに、ガスタービンに

石炭ガス化のスシステムを使用すれば、発電効率もよく、なによりも、CO2の低減も期

待できます。さらに企業としては、非常用発電機として利用するばかりでなく、常時フル

稼働させて、余剰の電力は電力会社の売却するところも多くなってくるものと思われま

す。



次に家庭用電源ですが、やはり太陽光は出力の不安定さから主力にはなりえません。今

後、太陽光の不安定さを払拭するような革新的なバッテリ-が開発されれば別ですが。

また、家庭での太陽光発電が普及するに伴い、大量の余剰電力を電力会社に売却したり、

逆に不足分を電力会社から購入することが発生しますが、周波数や電圧変動などの

“電力の質の維持”という課題が出てきます。 電力会社の系統への影響がほとんど出て

こない量の変動はどの程度までなのか、対策をどのようにして、誰が行うのかなどなどを

解決しておくことが必要になります。さらに、太陽電池パネルが大量に設置されてきた場

合、反射光や景観の問題も生じる可能性があります。



出力の安定という意味では、家庭用燃料電池が注目されます。今年の10月にエネオスが販

売予定の家庭用の固体酸化物型燃料電池(SOFC)は、平均的な家庭の70%程度の電力を

まかなえるとされており、今後も技術開発により、能力が向上することが期待されます。

 原料は都市ガスやLPガスですので、すでに各家庭で使われているものものですし、化

学反応で発電するので、なによりもCO2が極めて少ないというエコ時代にピッタシの電

源と思われます。将来大型の燃料電池が開発されれば、業務用にも使用されていくものと

考えられます。



いづれにしても、自然エネルギーについては、発電コストが高いということがありますの

で、設備に対する国や自治体の補助金、さらに、余剰電力を電力会社が買取る義務が必要

になります。ソフトバンクの孫社長は、20年間、40円/kwhでの買取を要請していま

す。

現在の制度では買い取り価格は、42円/kwhに設定されていますが、技術開発に伴って、単

価が低下していくと思われますので、買い取り価格もこれに伴って、見直していくべきで

しょう。



<発電単価比較:資源エネルギー庁総合エネルギー調査会〔H23.3.10資料より抜粋〕>

・一般水力:8.2~13.3円/kwh   設備利用率45%
・石油火力:10.0~11.03       同    80%
・LNG火力:5.8~6.4         同    80%
・石炭火力:5.0~6.0         同    80%
・原子力:5.4~6.2          同    70%
・太陽光:38~46
・風力発電:12~26
・地熱発電;12~24
・バイオマス発電:12~41
・(燃料電池:28―――NEDO試算:リン酸型)



〔2011年6月6日 ☆きらきら星☆〕

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(アカ・シロ)ツメクサ、コヒルガオ、タチアオイ

2011年06月05日 09時47分42秒 | 自然
「アカツメクサ、シロツメクサ(クローバー)」

近所の空き地に紫色と白色の花を咲かせているのを見かけました。

 ―アカツメクサ(赤詰草)ー








 ―シロツメクサ(白詰草)ー








“ツメクサはマメ科の多年草。 詰め草の名称は1846年 (弘化3年)にオランダから献上さ れたガラス製品の包装に緩衝材として詰められていたことに由来する。日本においては 明治時代以降、家畜の飼料用として導入されたものが野生化した。 
 茎は30~60  ㎝。葉は3小葉からなり、淡黄色の斑紋がある。 花はアカツメク サは紅紫色、シロツ メクサは白色。ロート状で、たくさん密集して球形となってい  る。 花期は5月~10月。
 ・アカツメクサはデンマーク国花。
 ・シロツメクサはアイルランド国花。
 シロツメクサが花のかたまりの下に長い柄があるのに対し、アカツメクサは花のかたま りのすぐ下に葉がある“



「コヒルガオ」

アカツメクサ、シロツメクサが咲いている空き地にコヒルガオが咲いていました。








“ヒルガオ科ヒルガオ属。コヒルガオは本州から九州に分布する在来の多年草。路傍の荒 地などに生育。葉は三角状の鉾形。6月から8月に淡い紅色からほとんど白色の花を開  く。花は直径3~5cmで、昼に開花する”



「タチアオイ(立葵)」

散歩の途中、道端に咲いているのを見かけました。








“アオイ科タチアオイ属。トルコ原産種と東欧原産種の雑種と考えられている。暖かい地 では多年草となり毎年開花する。寒冷な地域では秋に芽生え、初夏に花を咲か せる越 年性の1年草。5月の終わり頃から夏まで、2mほどにもなる茎に白色~紅・紫 色の 花。日本で古くから栽培されており、葵(あおい)といえば、タチアオイをさす。
 京都で毎年5月15日に行われる「葵祭り」の「葵」は江戸徳川家の紋所として知ら  れる「双葉葵(ふたばあおい)」のこと。ホリホック(ホリーホック、hollyhock)と もいうが、Jリーグに所属する水戸ホーリーホックのクラブ名の由来はここから来てい る “




〔2011年6月5日 ☆きらきら星☆〕
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ユキノシタ、ドクダミ、マンネングサ」

2011年06月03日 11時53分03秒 | 自然

「ユキノシタ」

民家の門のところに咲いているのを見かけました。 通常は生垣の下などで見かけます。

花が大文字草とそっくりです。 昔、ユキノシタの葉をてんぷらにして食べたことがあり

ました。おいしかったことを覚えています。








”ユキノシタ科の常緑の多年草。本州、四国、九州に生育。湿った半日陰地の岩場など
 に自生。人家の裏の石垣に栽培されることも多い。開花期は5~7月頃で独特の形の花
 が咲く。民間薬に使用されることもあり、葉は食用にもされる。近縁種に大文字草が
 ある。 ユキノシタの名前の由来は諸説ある。

 ・寒さに非常に強く、雪の積もった下でも枯れずに残っているから、という説。
 ・葉の上に白い花が咲くのを雪にたとえた名である、という説。
 ・雪のような花の下に葉が見え隠れするからだ、という説。
 ・ユキノシタは雪の下ではなく、白い舌状の花弁にちなんだ雪の舌だ、という説。

 民間薬として膿などの吸い出しに乾燥させたどくだみの葉を用いることは有名。この
 ユキノシタも、葉をさっと炙って揉んだものを患部に貼り付けて、やけどやしもたけ
 などの特効薬として昔から用いられきた。また、ユキノシタをつぶして濾し取った
 汁は、咳や耳ダレなどに効果があるといわれている“



「ドクダミ」

空き地や民家の日陰になった庭でよく見かけます。白い花のようなものが印象的です。








“ドクダミ科の多年草。本州以南の日本各地、中国大陸から東南アジアに広く分布。
 湿り気のある路傍や林縁、水路沿いなどに生育し、独特の臭気がある。開花期は
 5~7月頃。 4枚の白色が花に見えるが、淡黄色のものが花。  
 加熱することで臭気が和らぐことから、日本では山菜として天ぷらなどにして賞味
 されることがある。  
 ドクダミは古くから民間治療薬としてさかんに用いられてきた。風 邪や便秘の
 治療・高血圧の予防には植物体を煎じた汁を服用し、傷・おできなどには生のまま
 か、火であぶった葉を患部に貼るとよいと言われている。また風呂に入れれば
 冷え性に、鼻腔に詰めれば蓄膿症に効くなど万能薬“



「マンネングサ(万年草)」―――地を這う黄色い花

メキシコマンネングサと思います。散歩の途中で、数件の民家の門のところなどで見かけ

ました。 黄色にかわいらしい花が印象的です。








“マンネングサは、アジア、ヨーロッパ、北米大陸など世界各地に分布し、多肉植物
 で葉や茎に水分を貯える為、岩の隙間等の水分の少ない所でも生きられ、常緑である
 事からマンネングサ(万年草)の名前を持つ。
 この環境耐性が強い事を利用してビルの屋上の緑化や断熱に用いられるようになり、
 学名のセダムからセダム工法として注目を浴びており、又、繁殖力が強い上に星型
 の黄色い花をいっぱい付ける為、庭のグランドカバーにもよく用いられる。


〔2011年6月3日 ☆きらきら星☆〕
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする