天皇陛下の御即位を記念して東京国立博物館(上野)で開催されている特別展「正倉院の世界」に行って来ました。さらに、博物館の裏手にある日本庭園がたまたま入場できたので、これ幸いと見物してきました。
“皇室がまもり伝えた美”との副題がついており、チラシには「今、受け継がれる悠久の美 正倉院宝物と法隆寺献納宝物の代表作を公開」と記載してあります。。
私は、前期展示を見ました。
・前期展示:10月14日(月)~11月4日(月)
・後期展示:11月6日(水)~11月24日(日)
展示は1章~6章に区分されています。
・第1章 聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物
国宝の「海磯鏡」(かいききょう):唐または奈良時代(8世紀)東京国立博物館蔵(法隆寺献納宝物)が圧巻。
・第2章 華麗なる染織美術
墨画仏像(すみのえぶつぞう):奈良時代・8世紀 正倉院宝物 は、二枚の麻布を上下に継ぎ合わせた画面いっぱいに墨で描かれた肉感的な菩薩像。唐からの渡来品かと思われるも、日本で制作されたもの。
・第3章 名香の世界
香熟香(おうじゅこう):東南アジア 正倉院宝物 が圧巻。香木は、ジンチョウゲ科のジンコウ属植物に樹脂が沈着することで出来た沈香(じんこう)。中でも、香熟香(おうじゅこう)は、「蘭奢待(らんじゃたい)」の名で知られている。展示品には、東大寺 の三文字が掘られています。名高い「蘭奢待」は権力者を魅了したようで、足利義政、織田信長,明治天皇が一部を切り取った後が残されています。
右より順に、足利義政、織田信長、明治天皇の切り取った後が残されている。
・第4章 正倉院の琵琶
螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんのごげんびわ):唐時代・8世紀 正倉院宝物 は、今回の展示の目玉でもある「螺鈿紫檀五弦琵琶」は、古代インドに起源を持つ五絃琵琶で、世界に現存する唯一のもの。材料は紫檀。前面と背面には、玳瑁(たいまい、ウミガメの甲羅)と螺鈿(らでん、ヤコウ貝)の装飾が施されており圧巻。
展示の最後に明治32年(1899年)に制作された二品、「模造 螺鈿紫檀五弦琵琶」及び「模造 螺鈿紫檀阮咸」が並んで展示されており、いずれも写真撮影可ということで、撮影する人でごった返していました。
「模造 螺鈿紫檀五弦琵琶」
「模造 螺鈿紫檀阮咸」
・第5章 工芸美の共演
伎楽面酔胡王(ぎがくめんすいこおう):奈良時代・8世紀 正倉院宝物 が印象的です。この面は、高い鼻、堀の深い顔が印象的で、西域の人(胡人)の顔の特長を表している面。 伎楽は、中国南部の呉に由来し、飛鳥時代に百済から伝えられた台詞を伴わない音楽劇。仏教法会などで演じられた。
・第6章 宝物をまもる
正倉院宝物は1260年もの長い間保存されてきており、劣化するので、修復が必須で、明治期から本格的に行われた修復作業の模様が展示されています。(「正倉院御物修理図」など)。
文化遺産である宝物を保存していくことの重要性に改めて認識します。また、展示の最期に「塵芥」と題する展示は、飛鳥~奈良時代の展示品の劣化した破片や切れ端などが大事に保存されており、これを丁寧に仕分け、分析することにより新たな発見があるとの説明があり、
このような地道な作業が宝物の保存を支えていると思いました。
東京国立博物館の本館北側にある庭園は、毎年春の桜の季節と秋の紅葉の季節に開放されています。
【今年は、春は3月12日(火)~5月19日(日)、秋は10月29日(火)~12月8日(日)】
庭園内には、池の周囲に桜の木やカエデの木がたくさん植えられています。池には3羽のカルガモが泳いでいました。また、五重塔(高さ5.7mの銅製の塔)がひっそりと建っていますし、5棟の茶室があり、茶会・句会等に一般開放しているとのことです。
・春草廬(しゅんそうろ)
・転合庵(てんごうあん)
・六窓庵(ろくそうあん
・応挙館(おうきょかん)
・九条館(くじょうかん)
以上
“皇室がまもり伝えた美”との副題がついており、チラシには「今、受け継がれる悠久の美 正倉院宝物と法隆寺献納宝物の代表作を公開」と記載してあります。。
私は、前期展示を見ました。
・前期展示:10月14日(月)~11月4日(月)
・後期展示:11月6日(水)~11月24日(日)
展示は1章~6章に区分されています。
・第1章 聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物
国宝の「海磯鏡」(かいききょう):唐または奈良時代(8世紀)東京国立博物館蔵(法隆寺献納宝物)が圧巻。
・第2章 華麗なる染織美術
墨画仏像(すみのえぶつぞう):奈良時代・8世紀 正倉院宝物 は、二枚の麻布を上下に継ぎ合わせた画面いっぱいに墨で描かれた肉感的な菩薩像。唐からの渡来品かと思われるも、日本で制作されたもの。
・第3章 名香の世界
香熟香(おうじゅこう):東南アジア 正倉院宝物 が圧巻。香木は、ジンチョウゲ科のジンコウ属植物に樹脂が沈着することで出来た沈香(じんこう)。中でも、香熟香(おうじゅこう)は、「蘭奢待(らんじゃたい)」の名で知られている。展示品には、東大寺 の三文字が掘られています。名高い「蘭奢待」は権力者を魅了したようで、足利義政、織田信長,明治天皇が一部を切り取った後が残されています。
右より順に、足利義政、織田信長、明治天皇の切り取った後が残されている。
・第4章 正倉院の琵琶
螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんのごげんびわ):唐時代・8世紀 正倉院宝物 は、今回の展示の目玉でもある「螺鈿紫檀五弦琵琶」は、古代インドに起源を持つ五絃琵琶で、世界に現存する唯一のもの。材料は紫檀。前面と背面には、玳瑁(たいまい、ウミガメの甲羅)と螺鈿(らでん、ヤコウ貝)の装飾が施されており圧巻。
展示の最後に明治32年(1899年)に制作された二品、「模造 螺鈿紫檀五弦琵琶」及び「模造 螺鈿紫檀阮咸」が並んで展示されており、いずれも写真撮影可ということで、撮影する人でごった返していました。
「模造 螺鈿紫檀五弦琵琶」
「模造 螺鈿紫檀阮咸」
・第5章 工芸美の共演
伎楽面酔胡王(ぎがくめんすいこおう):奈良時代・8世紀 正倉院宝物 が印象的です。この面は、高い鼻、堀の深い顔が印象的で、西域の人(胡人)の顔の特長を表している面。 伎楽は、中国南部の呉に由来し、飛鳥時代に百済から伝えられた台詞を伴わない音楽劇。仏教法会などで演じられた。
・第6章 宝物をまもる
正倉院宝物は1260年もの長い間保存されてきており、劣化するので、修復が必須で、明治期から本格的に行われた修復作業の模様が展示されています。(「正倉院御物修理図」など)。
文化遺産である宝物を保存していくことの重要性に改めて認識します。また、展示の最期に「塵芥」と題する展示は、飛鳥~奈良時代の展示品の劣化した破片や切れ端などが大事に保存されており、これを丁寧に仕分け、分析することにより新たな発見があるとの説明があり、
このような地道な作業が宝物の保存を支えていると思いました。
東京国立博物館の本館北側にある庭園は、毎年春の桜の季節と秋の紅葉の季節に開放されています。
【今年は、春は3月12日(火)~5月19日(日)、秋は10月29日(火)~12月8日(日)】
庭園内には、池の周囲に桜の木やカエデの木がたくさん植えられています。池には3羽のカルガモが泳いでいました。また、五重塔(高さ5.7mの銅製の塔)がひっそりと建っていますし、5棟の茶室があり、茶会・句会等に一般開放しているとのことです。
・春草廬(しゅんそうろ)
・転合庵(てんごうあん)
・六窓庵(ろくそうあん
・応挙館(おうきょかん)
・九条館(くじょうかん)
以上