地元で定期的に開催されている、クラシック音楽の鑑賞会に行ってみました。約120席のこじんまりとした会場でしたが満席で、近くの席の方の話の様子から、常連の方も多いようでした。 パンフレットによると、この音楽鑑賞会は、「地元にクラシック音楽の芽を育てようと、実力のある若いアーティストを招いて、身近に生の音楽が楽しめる“まちづくり”に挑んでいる。隔月開催。」とあります。 受付、会場案内、その他諸々のことを世話役の方が行っているようで、「今回は60回目にあたり、丁度10年続いたことになる。次回の61回目から11年目に入る。」と話されていました。
中西氏はこの会場は1年ぶりの出演、関塚氏は始めてとのことでした。歌う前に中西氏は軽妙でパーフォマンスたっぷりに曲を解説、関塚氏は丁寧に曲を説明をしましたので、曲の背景も理解でき、楽しく進められました。
クラシックの音楽の世界では、一部の声楽家・演奏家を除いて、特に多くの若手が出演する機会はそんなに多くはないと思われますので、地域づくりの一環として10年間も続けられているこの鑑賞会の存在は、実に意義のあることと思いました。
<世界の名曲、竹久夢二を歌う>
バリトン :中西勝之氏(東京芸術大学大学院オペラ科終了)
メゾソプラノ:関塚真希氏(東京音楽大学大学院声楽研究科終了)
ピアノ :御園生瞳氏(フェリス女学院ディプロマコース終了(ピアノ))
<プログラム>
第一部
・ウイーンわが夢の街(ジースチンスキー) :中西
・大将閣下の名はブンブン ~ オペレッタ「ジェロルスタン大公妃殿下」
より(オッフェンバック) :中西
・花をたずねて(竹久夢二・詞 / 多 忠亮) :関塚
・宵待草(竹久夢二・詞 / 多 忠亮) :関塚
・私は町の何でも屋~オペラ「セヴィリアの理髪師」より(ロッシーニ):中西
・舞台(竹久夢二・詞 / 妹尾幸陽) :関塚
・母(竹久夢二・詞 / 小松耕輔) :関塚
みんなで歌おう 早春賦(中田章) :中西・関塚
・二重唱:恋はやさしい野辺の花よ~オペラッタ「ボッカチオ」より(スッペ)
:中西・関塚
・サリーガーデンズ(アイルランド民謡) :関塚
・アメージンググレイス(伝承歌) :関塚
・マギー若き日の歌(バターフィールド) :中西
・劇場(大中恩) :中西
・恋する男とその恋人が~歌曲「花輪を捧げよう」より(フィンジー):関塚
・あなたの声に心は開く~オペラ「サムソンとデリラ」(サンサーンス):関塚
・名残りのバラ~オペレッタ「秋の演習」より(シュトルツ) :中西
・見果てぬ夢~ミュージカル「ラ・マンチャの男」より(リー):中西
私が知っている曲目も数曲ありましたが、「マギー若き日の歌(バターフィールド)」は、カントリーの名曲と思っていましたが、演奏会から帰宅後に『二木紘三のうた物語』を読んで、カナダ人のG.W.ジョンソンが作詞し、イギリス人のJ.A.バターフィールドが作曲したもので、カントリー歌手、オペラ歌手、ポピュラー歌手など幅広く歌われ、さらに、ビッグバンドでも演奏されている名曲だと知りました。 日本語詞が堀内敬三というのもこの曲のすばらしさを示しているようです。
~『二木紘三のうた物語』より~
「When You and I Were Young, Maggie」
作詞:G.W.ジョンソン、作曲:J.A.バターフィールド 日本語詞:堀内敬三
『1864年、ジョンソンは『カエデの葉』(Maple Leaves)という詩集を刊行しました。そのなかに、『When You and I Were Young, Maggie』も収められました。1917年1月2日に亡くなりました。遺言によって、遺体はハミルトンの墓地に埋葬されました。 1937年、地元の歴史家協会によって、ジョンソンの記念碑がハミルトンのロックガーデンに建てられました。『When You and I Were Young, Maggie』は、イギリス生まれの若いミュージシャン、ジェームズ・オースティン・バターフィールドの目にとまり、彼をいたく感動させました。 オースティンは、それに曲をつけ、1866年に発表したところ、たちまち大評判になりました。カナダやアメリカの各地で数え切れないほどの回数演奏されたといいます。
レコード化は、C.モーガンとF.C.スタンリーが1905年に吹き込んだものが最初。これが発売されるや、この歌は世界に知られ、さまざまなジャンルの歌手によって歌われるようになりました。
オペラ歌手のジョン・マコーマックやエンリコ・カルーソー、 カントリーのフィドリン・ジョン・カースン、 ブルーグラスのスタンリー・ブラザーズやマック・ワイズマン、 ポピュラーのぺリー・コモやヘンリー・バーなどが歌い、インストルメンタルでは、ベニー・グッドマンはじめ、多くの演奏家・ビッグバンドが演奏しています。1983年、アイルランドのデュオ、フォスター&アレンが歌って、全英シングル・チャート27位になったため、この歌をアイルランドの歌と思っている人が多いようです。たしかに、メロディにはアイルランド音楽の特徴が見られます。』
(一)いにしえの春よ マギー
思い出の路よ
小川には水車 マギー
林には小鳥
紅の花や マギー
さみどりの空や
まぶたに浮かぶ マギー
ありし日の姿
(*)年は過ぎ今は マギー
思い出はあせても
歌おう声低く マギー
若き日の歌を
(二)山かげの町よ マギー
思い出の町よ
安らかな住居 マギー
うるわしいちまた
そよ風は渡り マギー
朝日かげさして
まぶたに浮かぶ マギー
ありし日の姿
(*繰り返す)
『When You and I Were Young, Maggie』
(一)I wandered today to the hill, Maggie,
To watch the scene below:
The creek and the creaking old mill, Maggie,
As we used to, long ago.
The green grove is gone from the hill, Maggie,
Where first the daisies sprung;
The creaking old mill is still, Maggie,
Since you and I were young.
(Chorus:)
And now we are aged and grey, Maggie,
And the trials of life nearly done,
Let us sing of the days that are gone, Maggie,
When you and I were young.
(二)A city so silent and lone, Maggie,
Where the young, and the gay, and the best,
In polished white mansions of stone, Maggie,
Have each found a place of rest,
Is built where the birds used to play, Maggie,
And join in the songs that we sung;
For we sang as lovely as they, Maggie,
When you and I were young.
(Chorus:)
(三)They say that I'm feeble with age, Maggie,
My steps are less sprightly than then,
My face is a well-written page, Maggie,
And time alone was the pen.
They say we are aged and grey, Maggie,
As sprays by the white breakers flung,
But to me you're as fair as you were, Maggie,
When you and I were young.
(Chorus:)
(2014年2月27日 花熟里)
中西氏はこの会場は1年ぶりの出演、関塚氏は始めてとのことでした。歌う前に中西氏は軽妙でパーフォマンスたっぷりに曲を解説、関塚氏は丁寧に曲を説明をしましたので、曲の背景も理解でき、楽しく進められました。
クラシックの音楽の世界では、一部の声楽家・演奏家を除いて、特に多くの若手が出演する機会はそんなに多くはないと思われますので、地域づくりの一環として10年間も続けられているこの鑑賞会の存在は、実に意義のあることと思いました。
<世界の名曲、竹久夢二を歌う>
バリトン :中西勝之氏(東京芸術大学大学院オペラ科終了)
メゾソプラノ:関塚真希氏(東京音楽大学大学院声楽研究科終了)
ピアノ :御園生瞳氏(フェリス女学院ディプロマコース終了(ピアノ))
<プログラム>
第一部
・ウイーンわが夢の街(ジースチンスキー) :中西
・大将閣下の名はブンブン ~ オペレッタ「ジェロルスタン大公妃殿下」
より(オッフェンバック) :中西
・花をたずねて(竹久夢二・詞 / 多 忠亮) :関塚
・宵待草(竹久夢二・詞 / 多 忠亮) :関塚
・私は町の何でも屋~オペラ「セヴィリアの理髪師」より(ロッシーニ):中西
・舞台(竹久夢二・詞 / 妹尾幸陽) :関塚
・母(竹久夢二・詞 / 小松耕輔) :関塚
みんなで歌おう 早春賦(中田章) :中西・関塚
・二重唱:恋はやさしい野辺の花よ~オペラッタ「ボッカチオ」より(スッペ)
:中西・関塚
・サリーガーデンズ(アイルランド民謡) :関塚
・アメージンググレイス(伝承歌) :関塚
・マギー若き日の歌(バターフィールド) :中西
・劇場(大中恩) :中西
・恋する男とその恋人が~歌曲「花輪を捧げよう」より(フィンジー):関塚
・あなたの声に心は開く~オペラ「サムソンとデリラ」(サンサーンス):関塚
・名残りのバラ~オペレッタ「秋の演習」より(シュトルツ) :中西
・見果てぬ夢~ミュージカル「ラ・マンチャの男」より(リー):中西
私が知っている曲目も数曲ありましたが、「マギー若き日の歌(バターフィールド)」は、カントリーの名曲と思っていましたが、演奏会から帰宅後に『二木紘三のうた物語』を読んで、カナダ人のG.W.ジョンソンが作詞し、イギリス人のJ.A.バターフィールドが作曲したもので、カントリー歌手、オペラ歌手、ポピュラー歌手など幅広く歌われ、さらに、ビッグバンドでも演奏されている名曲だと知りました。 日本語詞が堀内敬三というのもこの曲のすばらしさを示しているようです。
~『二木紘三のうた物語』より~
「When You and I Were Young, Maggie」
作詞:G.W.ジョンソン、作曲:J.A.バターフィールド 日本語詞:堀内敬三
『1864年、ジョンソンは『カエデの葉』(Maple Leaves)という詩集を刊行しました。そのなかに、『When You and I Were Young, Maggie』も収められました。1917年1月2日に亡くなりました。遺言によって、遺体はハミルトンの墓地に埋葬されました。 1937年、地元の歴史家協会によって、ジョンソンの記念碑がハミルトンのロックガーデンに建てられました。『When You and I Were Young, Maggie』は、イギリス生まれの若いミュージシャン、ジェームズ・オースティン・バターフィールドの目にとまり、彼をいたく感動させました。 オースティンは、それに曲をつけ、1866年に発表したところ、たちまち大評判になりました。カナダやアメリカの各地で数え切れないほどの回数演奏されたといいます。
レコード化は、C.モーガンとF.C.スタンリーが1905年に吹き込んだものが最初。これが発売されるや、この歌は世界に知られ、さまざまなジャンルの歌手によって歌われるようになりました。
オペラ歌手のジョン・マコーマックやエンリコ・カルーソー、 カントリーのフィドリン・ジョン・カースン、 ブルーグラスのスタンリー・ブラザーズやマック・ワイズマン、 ポピュラーのぺリー・コモやヘンリー・バーなどが歌い、インストルメンタルでは、ベニー・グッドマンはじめ、多くの演奏家・ビッグバンドが演奏しています。1983年、アイルランドのデュオ、フォスター&アレンが歌って、全英シングル・チャート27位になったため、この歌をアイルランドの歌と思っている人が多いようです。たしかに、メロディにはアイルランド音楽の特徴が見られます。』
(一)いにしえの春よ マギー
思い出の路よ
小川には水車 マギー
林には小鳥
紅の花や マギー
さみどりの空や
まぶたに浮かぶ マギー
ありし日の姿
(*)年は過ぎ今は マギー
思い出はあせても
歌おう声低く マギー
若き日の歌を
(二)山かげの町よ マギー
思い出の町よ
安らかな住居 マギー
うるわしいちまた
そよ風は渡り マギー
朝日かげさして
まぶたに浮かぶ マギー
ありし日の姿
(*繰り返す)
『When You and I Were Young, Maggie』
(一)I wandered today to the hill, Maggie,
To watch the scene below:
The creek and the creaking old mill, Maggie,
As we used to, long ago.
The green grove is gone from the hill, Maggie,
Where first the daisies sprung;
The creaking old mill is still, Maggie,
Since you and I were young.
(Chorus:)
And now we are aged and grey, Maggie,
And the trials of life nearly done,
Let us sing of the days that are gone, Maggie,
When you and I were young.
(二)A city so silent and lone, Maggie,
Where the young, and the gay, and the best,
In polished white mansions of stone, Maggie,
Have each found a place of rest,
Is built where the birds used to play, Maggie,
And join in the songs that we sung;
For we sang as lovely as they, Maggie,
When you and I were young.
(Chorus:)
(三)They say that I'm feeble with age, Maggie,
My steps are less sprightly than then,
My face is a well-written page, Maggie,
And time alone was the pen.
They say we are aged and grey, Maggie,
As sprays by the white breakers flung,
But to me you're as fair as you were, Maggie,
When you and I were young.
(Chorus:)
(2014年2月27日 花熟里)