花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

[ブログが満10年を迎えました]20

2020年03月07日 08時00分00秒 | リハビリ・健康管理
当ブログは2010年(平成22年)3月7日に開始しましたので、本日で満10年になります。2008年(平成20年)9月に脳出血を発症,2009年(平成21年)1月にリハビリ病院を退院、3月まで自宅でのリハビリ療養と週3回程度の短時間通勤の慣らし運転、4月に本格的に勤務に復帰、5年間勤務し、2014年6月に退職しました。
この間、ネットで脳卒中について調べている時に、脳卒中の闘病記などのブログを目にしているうちに、自分の経験について書いてみようと思いたって、2010年3月7日に当ブログをはじめました。
従って、当初は脳出血関連の記事が多く、それに、インドネシアに駐在した時のことなどを記事にしていました。現在は、毎日の散歩で目にする自然の美しさを中心に書いています。

毎日更新するわけなく、内容も地味で極めてマイナーなブログですが、この10年間に多くの方に立ち寄っていただきました。3月5日までの累計のアクセスは、2.149.563PV,581.416UUでした。誠に有難うございます。
現在は、散歩のときに目にするものを記事にするのが多いのですが、今後は、以前時々書いていた「ちょっと気になること」なども、書いてみたいと思います。

この10年間に半身マヒの体の状態もかなり変化しており、さらに加齢による筋力の低下もあり、歩き方も以前に比べて不自然になっています。このためか、マヒしている左側の腰から下の神経の疼痛がきつくなりました。 医師から処方された塗り薬を使えばその時は一時的に疼きは収まりますが、翌日には又使用しなければならず、常用することになるので、鍼灸治療でしのいでいます。半身マヒの影響は体の様々な部位に出てきており、今後症状が重くなってくると思われます。体調と相談しつつ、ぼちぼちとこのブログを続けていければと思っています。

今後とも、暇なときにお立ちより頂ければ有難く存じます。


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「当ブログへのアクセス・キーワードに思う」

2015年09月16日 12時00分00秒 | リハビリ・健康管理
当ブログは「goo のポータルサイト」を利用していますが、アクセス分析機能があり、毎日のアクセス・キーワードが表示されます。 即ち、キーワードで検索して私の拙いブログに辿り着いたいうことです。 当ブログを始めたころには、半身麻痺のリハビリに関する記事を書くことも多かったのですが、リハビリ病院を退院後6年にもなり、脳卒中後遺症のリハビリに関する記事は最近ほとんど書かなくなりましたが、ブログのトップに私が「脳卒中後遺症で半身麻痺であること」を記載していることもあり、半身麻痺に関するアクセス・キーワードが毎日数件見られます。その中で、ここ一週間のキーワードの中から10件を取り上げてみます。

(順不同)
1、片麻痺 一人暮らし
2、脳内出血の 一人暮らし
3、片麻痺 一人暮らし アパート 介護
4、脳卒中 左麻痺 一人暮らし
5、右麻痺 独居 介護
6、脳内出血後遺症 腕立て伏せできる?
7、脳卒中 装具はずせる?
8、脳卒中 リハビリ 磁気刺激
9、麻痺下肢 ときどき動かせる
10、車いす 足で床をけるリハビリ

No1~No5 は表現は少々異なりますが同じ内容です。私の住んでいる地域では、脳卒中の後遺症患者が集まる「ひまわりの会」があり、私もメンバーになっています。入院した時期はざまざまで、また入院したリハビリ病院も様々です。半身麻痺歴3年から25年超の方まで幅が広いのが特徴です。 脳梗塞を40歳台前半で半身麻痺になり、妻と協議離婚、持ち家など財産すべてを妻に譲り、子供も妻に委ね、当人はアパートで一人住まいしています。このことは、当ブログでもアップしましたが、この方のように夫が若くして脳卒中後遺症で半身麻痺を患った場合、離婚というケースが案外多いのではないかと思っています。 

No6 についてですが、私は腕や体幹部の麻痺が強いので腕立て伏せをするのは、なかなかむつかしいので、四つん這いになった形での(簡便型の)膝立伏せを毎日のリハビリの中で行っています。それぞれの体の状態に合わせて、出来る範囲で体を動かすようにしたら良いのではないかと思っています。

No7 については、私は退院後3か月で会社復帰し、毎日、片道1時間の電車通勤を4年間しましたが、この間は足の装具をつけていました。 電車の乗り降りや階段の上り下りなどがあり、医師のアドバイスもあり装具をつけていました。 しかし、自宅近くでの散歩の時には、時々装具を外していましたので、退職し第2の人生に入ると、すぐに足の装具を外しました。

なお、最近のアクセス・キーワードには出てこなかったのですが、麻痺手のリハビリも重要です。前述の「ひまわりの会」メンバーも手が動かない方がほとんどで、しかも、利き手麻痺(右手)です。独居している方も右麻痺で字が書けないので、病院、役所や銀行などで書面に氏名を書く必要がある場合には、スタッフの方に氏名を書いてもらい、捺印のみ自分で行うのだそうです。
主婦の方もメンバーにいますが、料理・掃除・洗濯などの家事は麻痺していない左手で行い。麻痺している利き手である右手は添えるだけと言っていました。メンバーの皆さんはリハビリ病院で療法士から麻痺した右手のリハビリをしてもらい、退院後も自主的に右手のリハビリを行ってきたものの、なかなか動くようにならないと言っています。
よく“利き手交換”が話題になりますが、「ひまわりの会」メンバー(10名ほど)に限っては、リハビリ病院で利き手交換を行った方はいません。あくまでも、退院後の生活で必要に迫られて、非麻痺手を使うようになったようです。

(2015年9月16日 花熟里)





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「長嶋茂雄氏の10年間にわたるリハビリ」

2015年01月05日 13時18分34秒 | リハビリ・健康管理
1月3日にTBSで「独占!長嶋茂雄の真実」が放送され、興味深く見ました。長嶋さんのリハビリの様子は「戦うリハビリ」(2008年2月、NHK・TV)で放送され、長嶋さんの「リハビリはウソをつかない」という言葉に、多くの患者が勇気づけられ励まされました。勿論、私もその一人です。其の後、時々TVに映る長嶋さんの体の状態を見て、右手を常に上着のポケットに入れたままでしたので、右手が全く動いていないことは知っていました。今回、10年に及ぶリハビリ映像を見て、私が新しく知ったことが多々ありました。

・長嶋さんは、東京女子医大病院に入院後、初台リハビリテーション病院で回復期リハビリを受け、(杖なしの)自力歩行ができるようになって病院でのリハビリ終了を告げられても、継続を希望し、現在も病院でのリハビリを週4回続けていること。

・毎日、45分間の散歩を実施、その中に、林の中の1周1.3㎞のコースをほぼ毎日スピードを上げて歩く訓練を実施したこと。結果、当初1周に1時間かかっていたが、現在では、1周 17分で歩けるようになったこと。(換算すると、1000mを13分になります。)

・映像では歩行時に右手を出していました。この映像は全く初めて見ました。右手は全く動きませんが、右手へのリハビリは機能回復訓練と、右手をも使っての腕立て伏せなどのパワーリハビリを継続して行っていること。

・「最後に走ること」という目標を持ってリハビリに励んでいること。

以上の新たな事実を見るにつけ、様々な感想を持ちました。下記します。
・杖なし歩行ができるまでに回復していることから、体幹部のマヒは手足に比べて軽度なのではないかと勝手に推測しています。 私は手足よりも体幹部のマヒが強いので、歩くときに、どうしても体がグラグラしてバランスがとりにくいのです。したがって、杖は今でも手放せません。

・右手をポケットから出して歩いており、歩く速さが、1000mを13分くらいとなります。  私の2倍以上の歩行速度になります。 長嶋さんの歩く姿を見て非常に力強さを感じます。しかし、公園の中の歩行であり、一般の道路での歩き方はどうなのだろうと思います。  歩道でも自転車が来ますし、歩道のない道もありますので。長嶋さんは果たして右手をポケットから外に出して、力強く早いスピードで歩けるのでしょうか?

・(杖なしの)自力歩行ができるようになった後でも、週4回病院でのリハビリ(パワーリハビリの様子が放映されています)を続けているという事実には驚きました。映像に映らない様々な最先端のリハビリが実践されているものと思います。一般的には、リハビリ病院での 3-6か月の回復期リハビリが終了すると、否応なく退院させられ、全くの自主的な生活期(?)のリハビリを行います。たとえ、個人的に通院による病院でのリハビリを望んでも受け入れてくれるところはありませんし、金銭的にも到底できません。社会的な名声があり、金銭的に余裕のある長嶋さんだからできると思います。

長嶋さんは発症後10年経過しており、損傷を受けた脳の代替回路による大幅な機能回復は期待しずらくなっていると思います。例外はあるでしょうが、私の経験では発症後3-4年位で回復はほぼピークに達し、あとは非常に緩やかな回復期になるように思います。要するに、回復がある時点で止まるのではなく、ある時点から回復の速度が非常に遅々となると思っています。
番組を見て長嶋さんというスーパースターであることによる特例的なリハビリは一般人には参考になりませんが、走れるようになりたいという目標に向かって積極的に、そしてエネルギッシュにリハビリに取り組む姿を見て、私も啓発され、もっと前を向いて生きていこうと思い直しました。

有難う 長嶋さん!!


(2015年1月5日 花熟里)




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「都立・殿ヶ谷戸庭園の新緑を見てきました」

2014年05月18日 11時21分14秒 | リハビリ・健康管理
17日(土)に、国分寺市にある都立・殿ヶ谷戸庭園に行ってきました。カエデの木をはじめ手入れされた大木の新緑が目にまばゆいでした。 庭園では、シラン(紫蘭)やカルミア、シライトソウ(白糸草)が見ごろでした。 殿ヶ谷戸庭園は、広さはそこそこですが、武蔵野の地形をそのまま利用しており、実に起伏に富んでいるので、私のような半身麻痺の人間が庭園内を散策するのは、きついものがあります。 それでも、杖と手すりを頼りに豊かな自然に魅力を感じてなんとか一周しました。 足がガクガクし、立っているのもままならないくらいに疲れましたが満足しました。
また、当日には、かねては立ち入り禁止になっている庭園内の芝生内で「ガーデンコンサート」が開催されました。 主催者が、芝生内で開催されるガーデンコンサートの開催は9年振りと説明されていました。 太陽がサンサンと降り注ぐ夏の天気でしたが、適当に風があり、緑が多いので涼しく感じながら、見事な芝生に座ってクラッシク音楽を聞くことができました。勿論、演奏者は木の陰で演奏します。

(プログラムより引用)
「初夏のガーデンコンサート(弦楽四重奏)」
第一ヴァイオリン:佐藤 奈美
第二ヴァイオリン:齋藤 純子
ヴィオラ    :小淵 早保子
チェロ     :村上 咲依子
演奏者プロフィール:国立音楽大学演奏学科卒業。現在、室内楽、ソロやオーケストラなど幅広く演奏活動を行っている。

<曲目>
日本の歌     :故郷、他3曲
ボロディン作曲  :弦楽四奏曲第2番より1楽章
ホルスト 作曲  :木星
アンダーソン作曲 :シンコペイテッドクロック
アンダーソン作曲 :ワルツィングキャット
ニューシネマパラダイス
JAZZメドレー :A列車で行こう、他2曲
ビリーヴォーン楽団:星を求めて    

(芝生での演奏会)


(庭園内に自生しているシライトソウ)





(2014年5月18日  花熟里)


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「半身マヒの人は杖をどの手に持つか」

2014年04月11日 07時15分04秒 | リハビリ・健康管理
私は脳出血後遺症の半身マヒ改善のために鍼灸治療を受けていますが、このほど、鍼灸師より、杖を患手(マヒした手)にもっていませんか? と聞かれました。私が最近マヒした左手で杖を持っているのを見ての質問です。鍼灸師によると、鍼灸師の国家試験で、「半身マヒの場合に杖はどちらの手に持つか」という問題があるのだそうで、正解は「健手(マヒしていない方の手)」だそうです。
杖は回復期リハビリ病院に入院中からず~とマヒしていない手(右手)で持っていました。マヒした方の腕や指が動かない、または、動いてもわずかですので、マヒしていない手で杖を持つのは当然のことです。しかし、退院し5年目になり、腕や手指の動きも大分よくなってきています。 妻からも、両手での動作をごく普通に行っているように見えるといわれます。

昨年、空の段ボール箱を運ばなければならないことがあり、やむを得ず、杖をマヒした手(左)に持ち変え、マヒしていない手(右手)で箱を持ち、自宅にダンボール箱を持って帰ることができました。最初は、杖が足に引っかかったりして、なかなかうまく歩くことができませんでしたが、暫くすると、コツみたいなものを掴んで、なんとか歩くことができるようになりました。 杖で体を支える(体重をかける)のではなく、杖に手を添え、バランスを保つことを心がけています。 以来、意識して杖をマヒした手で持つようにしていますが、階段でどちら側に手すりがあるのか、道路で掴まるとこがどちら側にあるか、などにより杖を持つ手を替えています。

私がマヒした左手に杖を持つようになったのは、たままたの切っ掛けでしたが、しかし、今になって考えると、マヒした手で杖を持つことの意義は大きいと感じています。その理由は次の通りです。ただし、マヒした手がある程度動き、杖を掴まえることが出来ることが前提であることは言うまでもありません。
・半身マヒの人は、体のバランスを崩しやすく、転びやすく、場合によっては骨折する危険性もある。マヒしていない手が
フリー(杖を持っていない状態)であれば、咄嗟にどこかに掴まることができるが、マヒした手ではとっさの動きがなかなか出来なく、どこかに掴まることもむつかしい。
・マヒしていない手がフリーであれば、傘をさしたり、買い物袋を持ったりすることが出来、行動の幅が広がる。

なお、昨年5月10日に「マヒ手に杖を持つことの重要さ」と題して、本ブログでアップしています。

(2014年4月11日  花熟里)
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