花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「マリー・ローランサン展(府中市美術館)」

2015年11月30日 11時00分00秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
東京・府中市美術館で開催中のマリー・ローランサン展に行って来ました。BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」でも取り上げられ、「儚く美しい少女たち、フランスの“元祖”かわいい絵」という副題をつけて紹介されています。 日本でのローランサンの人気は、フランスに勝るとも劣らないようで、ローランサン専門の美術館が日本に世界に先駆けて作られました。 
【1983年(昭和58年)に長野県蓼科に高野将弘氏が個人でローランサン美術館を開設しました。しかし、2011年(平成23年)9月末にローランサン美術館は閉館、100点余の絵画コレクションは維持され、今回の府中美術館のような貸出展などで展示されています】

マリー・サンローランの魅力について、府中市美術館の学芸員の音 ゆう子氏は次のように述べています。
「なぜ、ローランサンの絵は、私たち日本人の心を、これほどまでに強く捉えてきたのでしょうか。 ――-略――  色や形といった絵の造形そのものの魅力です。たとえば、代表作「接吻」のピンク、水色、グレー、といった淡色、そして、角ばったところのまるでない、ゆるやかな形。 彼女らしい造形を、あえて一言で表せば、「かわいらしい造形」です。これが私たちを惹きつけるのです。 ――略――  日本では古くから、重厚で壮大なものばかりではなく、繊細ではかないもの、愛らしいものにも美しさを見出してきた伝統があります。今日でも「かわいい造形」に対する感受性を、たしかに持ち続けていることも感じました」

学芸員の音さんの言葉に凝縮されていますが、日本画のもつ繊細な美と共通するものを、ローランサンの絵にから感じます。府中美術館の観客はほとんど女性でしたが、男性でも好きな人は多いものと思います。

ローランサン大好きの黒柳徹子さんは,『徹子の部屋』にもローランサンの絵を飾っていますが、府中市美術館のインタビューで次のように言っています。さすがですね。フェニズム教祖の上野千鶴子女史(東京大学名誉教授)に読ませたいです。
「女の人はできる限りこういうものを見てほしいと思っています。今、女の人も強くなって、お仕事もバリバリやらなきゃならないけれど、仕事はバリバリやってもいいですから、「どこか女っぽいものもいいな」と思う心、こういうものも「いいな」って思うような感受性を持ち続けてほしい。」

冒頭で書きましたが、ローランサン美術館は閉館され、個人所蔵の貴重なコレクションは、維持され、貸出し展などで活用されているようですが、今後、超長期にわたって保存していくには、どういう形が良いのか、国家的な文化財保護という立場からも検討されていく必要があるのではないでしょうか。

<府中美術館の看板>
">



<東京新聞の記事>
http://www.tokyo-np.co.jp/event/marie/highlight.html





(2011年11月30日 花熟里)
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「サザンカ(山茶花)」

2015年11月29日 11時00分00秒 | 自然
サザンカの白、ピンクなどの花が咲いています。サザンカの花が咲くと本格的な冬の到来が間近かと感じますが、寒かったり、暑いくらいだったりと、不安定な気候が続いています。
“ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。日本原産。 花期:10月~1月。花色:紅、ピンク、白等。 花径:5~7cm。 サザンカは、花びらが1枚ずつ散る。ツバキは春に咲き、花びらが全部一緒に散る。 カンツバキ(寒椿)は、サザンカとツバキ との交雑園芸品

<紅>








<ピンク>








<淡いピンク>









<ホワイト>









(2015年11月29日 花熟里)
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「ハナカタバミ(花片喰)」

2015年11月27日 11時00分00秒 | 自然
道端にピンクの花が咲いていま。葉はカタバミの葉を大きくしたような形をしています。ハナカタバミです。
“カタバミ科カタバミ属の多年草(球根)。原産地:南アフリカのケープ地方。 日本へは江戸時代に観賞用として渡来、帰化している。草丈:10㎝~30㎝。小葉:3枚、倒心臓形、長さ4cmほど。花期:9月~11月。花:3cm程の淡紅色の5弁花。”











(2015年11月27日 花熟里)
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「(2015)11月の唱歌・童謡・名歌を歌う会」

2015年11月25日 11時00分00秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
10月の「唱歌・童謡・名歌を歌う会」は都合悪く欠席しましたが、11月は例会に出席しました。11月には、秋にちなんだ歌を主体に15曲を歌いました。「野菊」「里の秋」「紅葉」「真っ赤な秋」。 さらに、唱歌中の唱歌として親しまれている「砂山」「埴生の宿」「ローレライ」「星の界」や、国民に親しまれている歌謡曲の「山小屋の灯」などです。星の界は讃美歌312番「いつくしみ深き」として、多くの結婚式で歌われています。
「里の秋」について、「歌詞は齋藤信夫が戦中に海沼実に渡していたが、海沼実が戦後、復員する方に喜んでもらえる歌にしたいと思い、齋藤に3番、4番の歌詞を一部変更してもらい、これに曲をつけ、当時小学生だった川田正子に歌わせた」というエピソードを歌唱指導の方から説明がありました。
「砂山」は中山晋平と山田耕筰の曲を歌いました。歌詞は北原白秋で同じですが、曲の違いで歌の持つイメージが大きくことなること、また、「埴生の宿」を歌うたびに映画「ビルマの竪琴」のラストシーンを思い出すと歌唱指導者から話しがありました。
私は、「ビルマの竪琴」は竹山道雄の小説を読んで感動し、安井昌二、中井貴一が各々主演した映画も見ています。今は、ミャンマーとなっていますが、ビルマという響きが懐かしいです。
なお、「夕方のお母さん」(サトウハチロー作詞、中田喜直作曲)が毎月の課題曲になり、1年間歌うことになりました。


1、野菊(石森延男作詞、下総皖一作曲)-遠い山から吹いてくる こ寒い風に揺れながら
2、風(クリスティナ・ロセッティ作詞、西条八十訳詩、草川信作曲)-誰が風を見たでしょう ぼくもあなたも 見やしない
3、里の秋(齋藤信夫作詞、海沼実作曲)-静かな静かな 里の秋
4、ローレライ(ハイネ詩・近藤朔風訳詩、ジルヘル作曲)-なじかは知らねど 心わびて
5、砂山(北原白秋作詞、中山晋平・山田耕筰作曲)-海は荒海 向こうは佐渡よ 
6、浜千鳥(鹿島鳴秋作詞、弘田龍太郎作曲)-青い月夜の 浜辺には 
7、埴生の宿(里見義作詞、ビショップ作曲)-埴生の宿も 我が宿 玉の装 うらやまじ 
8、紅葉(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)-秋の夕日に 照る山紅葉 濃いも薄いも 数ある中に
9、兎のダンス(野口雨情作詞、中山晋平作曲)-ソソラ ソラ ソラ 兎のダンス
10、赤い靴(野口雨情作詞、本居長世作曲)-赤い靴 はいてた 女の子 異人さんに つれられて
11、真っ赤な秋(薩摩忠作詞、小林秀雄作曲)-まっかだな まっかだな つたの葉が まっかだな
12、星の界(杉谷代水作詞、コンバース作曲者)-月なきみ空に きらめく光 ああその星影 希望の姿
13、山小屋の灯(米山正夫作詞・作曲)-たそがれの灯は ほのかに点りて
14、遥かな友に(磯部俶作詞・作曲)-しずかな夜ふけに いつもいつも 思い出すのは
15、夕方のお母さん(サトウハチロー作詞、中田喜直作曲)-カナカナぜみが とおくでないた ひよこのかあさん うらきどあけて


「夕方のお母さん」
  作詞:サトウ ハチロー
  作曲:中田喜直
(一)
カナカナぜみが 遠くで鳴いた
ひよこの母さん 裏木戸あけて
ひよこを呼んでる ごはんだよ
やっぱりおなじだ おなじだな
(ニ)
チラチラ波に 夕焼けゆれた
めだかの母さん 小石のかげで
はよはよおかえり ごはんだよ
やっぱりおなじだ おなじだな
(三)
サヤサヤ風が ささの葉なでた
こねこの母さん あちこち向いて
おいしいおととで ごはんだよ
やっぱりおなじだ おなじだな



(2015年11月25日 花熟里)



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「カンボケ(寒木瓜)」

2015年11月23日 11時00分00秒 | 自然
道端でボケの花を見かけました。
“バラ科ボケ属の落葉低木。原産地:中国。日本へは平安時代には渡来。開花期は3月~4月。12月~1月に咲く種類はカンボケ(寒木瓜)。樹高:1m~2m。よく枝分かれし、小枝は棘状となる。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。花径:3㎝くらいの5弁花、色は赤、白、ピンクなど。雄花と両性花が。花の後にできる実はカリンに似ており、ジャムや木瓜酒として利用される。”











(2015年11月23日 花熟里)
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