花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「放射線の健康への影響」:東大・児玉龍彦教授が国会で政府の無策に怒りを表明!」

2011年07月31日 14時16分01秒 | ちょっと気になること

2011年7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会で参考人として、児玉龍彦教授(東京大学先端

科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)が、「放射線の健康へ

の影響」について発言しています。知人から紹介されたものですが、公にしてよいという

ことですので、このブログでも取り上げます。


「放射線の健康へ影響」については、TV等に出てきる専門家が、「放射線の影響について

は、はっきりとしたデータはない」というものが多かったように思えます。児玉教授のよ

うに科学的な知見にもとづいて、警告を発したのは初めてではないでしょうか。国会での

このような重大な内容の発言がマスコミなどで取り上げられたのでしょうか。私は気がつ

きませんでしたが。国会での発言内容を文章にしたものがありますし、資料も見るこ

とが出来ますので、じっくりと読んでいただけたらと思います。


以下は児玉教授の発言書き出しからのほんの一部分の転記です。

『我々最初に午前9時ごろ東海村で5μシーベルトという線量を経験しまして、それを第
10条通報という文科省に直ちに通報いたしました。その後東京で0,5μシーベルトを超える線量が検出されました。これは一過性に下がりまして、次は3月22日に東京で雨が降り、0,2μシーベルト等の線量が降下し、これが今日に至るまで高い線量の原因になっていると思っています。

それでこの時に枝野官房長官が、「さしあたって健康に問題はない」という事をおっしゃいましたが、私はその時に実際はこれは大変な事になると思いました。そこで私どもはアイソトープセンターのいろいろな知識を基に計算してみますと、まず、熱量からの計算では広島原爆の29,6個分に相当するものが漏出しております。ウラン換算では20個分の物が漏出していると換算されます。

我々が放射線障害を診る時には総量をみます。東京電力と政府は一体今回の福島原発の総量がどれくらいであるか、はっきりした報告は全くされておりません。
私どもはアイソトープセンターのいろいろな知識を基に計算してみますと、まず、熱量からの計算では広島原爆の29,6個分に相当するものが漏出しております。ウラン換算では20個分の物が漏出していると換算されます。

恐るべきことにはこれまでの知見で、原爆による放射線の残存量と原発から放出された者の放射線の残存量は、一年に至って原爆が3分の一程度に低下するのに対して、原発からの放射線汚染物は10分の一程度にしかならない。つまり、今回の福島原発の問題はチェルノブイリと同様、原爆数10個分に相当する量と原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したという事がまず考える前提になります。

何をやらなければいけないかというと、まず、汚染地で徹底した測定が出来るようにするという事を保証しなくてはいけません。そして先程から食品検査と言われていますが、ゲルマニウムカウンターというものではなしに、今日ではもっと、イメージングベースの測定器というのが遥かに沢山、半導体で開発されています。何故政府はそれを全面的に応用してやろうとして全国に作るためにお金を使わないのか。3か月経ってそのような事が全く行われていない事に私は満身の怒りを表明します

私の専門は小渕総理の時から内閣府の抗体医薬品の責任者でして、内部被曝問題に関して一番必死に研究しております。内部被曝というものの一番大きな問題は癌です。妊婦の胎児、それから幼い子ども、成長期の増殖が盛んな細胞に対しては、放射線障害は非常な危険をもちます。さらに大人においても増殖が盛んな細胞、たとえば放射性物質を与えると髪の毛、それから貧血、それから腸管上皮の、これらはいずれも増殖分裂が盛んな細胞でして、そういうところが放射線障害のイロハになります。』

youtube

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html発表資料
http://t.co/P9IS0DV



全文テキスト

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html



児玉さんの息子さんのtwitter発言

twitter内の発言を”まとめ”としてブログ掲載(つまり公開)する件は、ブログ主さんがご本人に確認し許可いただいたものだそうです。

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a_kodama

親父が厚労委員会に参考人として招致されました。東大放射線センター長として、毎週末南相馬に400km車を走らせて、自身で除染にあたったうえでの訴えです。どうか見てやってください。 俺は、この人の息子で良かった。とても多くの方から父の参考人招致について激励の言葉をいただき、感謝の言葉もありません。全ての皆さんにお返事するのが難しいほどですが、全て拝見していますし、父にも伝えます。本当にありがとうございます。 

父は、3.11の前に東大のアイソトープセンター長に内定しており、放射線の研究が本業というわけではないのですが、このタイミングで父がなっていたのも何かの巡り合わせか、という気がします。 

ちょうど一年前に父から肝臓移植をした母は、おかげさまでかなり体調が回復し、今度仕事にでることになりました。あの時もいろいろな方に激励をいただきました。この一年間本当にいろいろなことがありますが、家族一同支え合ってなんとかやっています。 親父からはいつも、勇気ということを教えられてきた。親父の立場で、公開の場でああしたことをいうのは、どれだけの勇気がいったことだろう。まずはそれをねぎらってあげたい。 
親父のスピーチを通して、どうか学者にも社会のため、人のために真摯に仕事をしている人間がいると伝わればと思っています。利権やポジションにとらわれた人間の多さに嫌気がさすこともあると思いますが、物事をよくするために行動することをどうかあきらめないでください。 繰り返しになりますが、父のスピーチに激励をくださった皆様、本当にありがとうございます。きちんと伝えます。 親父のスピーチを見ていただいた方に、一つだけお願いさせてください。

父は影響力のある科学者ですが、同時に病気の妻を抱えた58歳のただの男です。一人ですべてを解決できるわけではありません。本当に状況が良くなるために、一人一人が、できることがあると思います。

http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20110729/1311894381 




(2011年7月31日 花熟里)





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「ノウゼンカズラ、ナツツバキ、ヤブカンゾウ、クチナシ」

2011年07月30日 12時06分04秒 | 自然

「ノウゼンカズラ(凌霄花)」

夏になるとあちこちでノウゼンカズラの花を見かけます。夏ににあう花です。








“ノウゼンカズラ科。中国原産の落葉ツル植物。日本には平安時代
 の9世紀頃に渡来。幹から気根を出して樹木等に登る、這い登り型
 のツル植物。6月の中頃から9月まで赤朱色の花を次々と咲かせる”




「ナツツバキ(夏椿)」


あちこちの民家の庭に咲いています。








“ナツツバキ科の落葉高木。宮城県以西の本州、四国、九州に分布
 する。期は6月~7月初旬。花の大きさは直径5cm程度で、花びらは
 5枚で白く雄しべの花糸が黄色い。朝に開花し、夕方には落花する
 一日花。 岡山県から広島県にかけての地方では、ナツツバキを
 「サルスベリ」とよぶ方言名がある。樹皮は生長すると斑紋状に
 はげ落ちつるつるとしている。別名はシャラノキ(沙羅の木)。
 仏教の聖樹「沙羅双樹」とは別種”



「ヤブカンゾウ(藪萱草)」

近所の雑木林で咲いているのを見かけました。








“ユリ科ワスレグサ属。 有史以前に中国から渡来した。花期は
 7~8月。オレンジ色の赤っぽい、大きい八重の百合の花が咲く。
 野萱草(のかんぞう)は一重咲き。葉だけではあまり区別がつか
 ない。若葉や若芽は山菜にする。別名は 萱草(わすれぐさ
 『忘れ草』)。ワスレナグサ(忘れな草)とは別もの”



「クチナシ(梔子、巵子)」

民家の生垣に咲いています。甘いよいにおいがします。











“アカネ科クチナシ属の常緑低木。花期は6-7月に白い清楚な花
 をつける。花には甘い香りがあり、学名の種名「jasminoides」
 は「ジャスミンのような」という意味。10-11月ごろに赤黄色の
 果実をつける。和名の由来は、果実が熟しても割れないため、
 「口無し」という説がある。碁盤の足のことを“くちなし”
 というのは,その形が似ているからだということ”



(2011年7月30日 ☆きらきら星☆)


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「原子力の平和利用の灯を守ろう!」

2011年07月28日 16時23分43秒 | ちょっと気になること

今日本中で脱原発の雰囲気が充満しています。 福島第一原発事故で放射性物質の汚染が

発生直後には福島や茨城の野菜類、福島や茨城沿岸の魚類でしたが、福島の学校の校庭、

東京都などでの水道水、静岡の茶葉、そして全国で放射性物質汚染の稲わらを与えられた

肉牛の汚染へと次々と広がりを見せてきています。 稲わらが食肉牛の餌として与えられ

ていることについて、「厚生労働省は知らなかった。知っていたら通知していた」と記者

会見していましたが、数日経って、国産の稲わらの使用を進めたのは、厚生労働省だった

ということが報道されました。国民にうそをついていたのです。明らかに、放射性物質対

策の政府の初動が失敗であったことになります。



福島第一原発事故直後の汚染物質拡散状況はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワ

ークシステム)で予測マップが作成され、IAEA(国際原子力機関)へは事故発生直後から予

測情報を報告していました。 また、米国やフランス、オーストリアなど海外機関は、事

故の直後から独自に放射能拡散予測をインターネットで公表していたと伝えられていま

す。 しかし、日本国内では政府官邸で原発関連の情報を統制して、SPEEDIの予測結果は

公表しませんでした。国民には隠していたのです。 日々の原発の事象や放射性物資によ

る様々な汚染問題について枝野官房長官が「直ちに健康に影響することはないので、心配

しないように」と発言を繰り返し行いました。今でも政府関係者の発言の基調は変わって

いません。弁護士出身の枝野官房長官の『(国民を欺いた)冷静な政府広報』についてマ

スコミなど各方面から称賛の声が上がり、一部では“次の有力な総理候補”との声も出さ

れました。今でも国民を欺き続けている菅総理・枝野長官は切腹ものです。
 


日本人は広島・長崎での原爆投下の影響もあり、放射性物質による汚染には敏感に反応し

ます。官邸が事故直後から放射性物質の拡散状況を国民に公表し、迅速な避難や汚染対策

などを講じておれば、今日のような一種のパニックにはならなかったと思いますし、この

ような嫌原発という国民感情を利用した菅総理の唐突な脱原発発言により、脱原発・反原

子力、自然エネルギー礼賛はブームにさえなっています。

しかし、世界で唯一の原子爆弾の被ばく国として、原子力の平和利用を国策に掲げて官民

挙げて推進してきて、日本の原子力発電技術の優秀さが世界に認められてくるようにな

り、この結果が、ベトナムでの原子力プラントの優先交渉権獲得につながったものでし

た。また最近、福島第一原発の事故の影響をはねのけて、バルト3国の一つ、リトアニア

でも日立・GE連合が優先交渉権を獲得したと報じられています。



原子力発電所に限らず、海外での大型プラントの成約には、現時点での日本国内でのプラ

ント運転実績はもとより、将来にわたる継続した技術的支援、人材育成などを含めた、長

期にわたるシステム的な保証が出来るか否かが大きな要素となります。

我が国が脱原発を目指すということになると、日本国内での技術開発や新たな人材育成が

停止することになり、海外での長期にわたる支援・保証ができなきなる恐れが出てきま

す。この点で、日本企業は原発の国際商戦で苦境に立たされることになります。

現に、韓国が日本の足元を見透かして、5月にベトナム首相に大統領親書を渡し、これを

受けて、ベトナム政府は7月に閣僚を含む20人規模の原子力使節団を韓国に派遣したと報

じられていますし、トルコは日本に与えた優先交渉権を7月末で打ち切るとしているよう

です。わが国の原子力に関する総合力が高く評価されてきただけに、菅総理の人気取り発

言のツケは大きいです。



原子力の平和利用を推進する世界で唯一の国として、原子力発電や原子力利用技術を継続

発展させて世界で貢献していくことが、日本が取るべき道であると信じます。



(2011年7月28日 花熟里)







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「竹のある風景」

2011年07月25日 14時01分24秒 | 自然

「孟宗竹林」

近所の農家の敷地の中に孟宗竹の林があり(孟宗竹林の中に家があるという風にも見えま

す)、散歩の都度足を止めて見入っています。 4月、竹の子の季節には、あちこちに竹

の子が芽を出します。竹の葉の垣根は農家の方が毎年葺き替えています。

日本全国の手入れのされていない(里)山などでは竹林が勢力を増しているとも報じられ

ていますが、この竹林は東京都下の私鉄の駅から歩いて10分くらいのところにある農家の

敷地の中ですので、貴重な竹林と思われます。この農家の庭先では野菜の販売もしていま

すので、通るたびに新鮮な野菜を買っています。








“イネ科マダケ属の常緑タケ類。中国の江南地方が原産。わが国へは江戸時代
 の中頃に渡 来。わが国に生えるタケ類の中では最も大きくなり、高さは
 15メートルにもなる。名前の由来は、中国の三国時代、孟宗という人物が
 病気の母のために真冬に雪をかき分けてタケノコを掘り、それを食べさせた
 という故事に因む”




「竹の柵のある小道」

よく散歩で通る児童遊園地沿いの小道に竹の柵が設けられています。 小道は舗装してな

く砂道です。ここを通るたびにほっとします。行政の手入れも大変でしょうが、このよう

な、温かみのある場所を増やしていただきたいと思います。








(2011年7月25日 ☆きらきら星☆)
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「ノアザミ、キンシバイ、アガパンサス、ヒメオウギズイセン」

2011年07月23日 13時57分46秒 | 自然

「ノアザミ(野薊)」








“キク科 アザミ属の多年草。 日当たりのよい山野に自生。 
 草丈0.5~1m。 
 アザミの仲間で春から夏にかけて咲くのはこのノアザミだけ。
 花期は5-8月。花はいがぐり頭に見えるが、実は小さい管状花
 がびっしり集まっているもので、頭花といわれる。 葉は羽状に
 裂け、葉には刺あり。 名の由来も花に引かれて近づくと葉の
 トゲにさされる、つまり ’あざむく’ から来た説、アザは
 昔はトゲの意で、トゲのあ る実から来たと言う説などあり”



「キンシバイ(金糸梅)」













“ツバキ目オトギリソウ科オトギリソウ属。耐寒性常緑低木(寒い地域
 では冬に落葉)。 約200年前の江戸時代宝暦年間に中国から渡来。 
 開花時期は6月上旬~7月頃。 枝先に艶のある黄色い丸味のある
 五弁花をつける雄しべが多数集合して5個の塊を型づくる。
 葉は長楕円形をしており対生に付く。キンシ(金糸)とは長い雄しべ
 のことで、花弁がウメ(梅)に似ていることから名づけられた。
 古くから庭木や植栽、公園樹、花材 に使われる”



「アガパンサス」











“ユリ科アガパンサス属。南アフリカ原産の耐寒性多年草(宿根草)。
 和名はムラサキクンシラン(紫君子蘭。  クンシラン(君子蘭)
 の花を紫色にしたような花からつけられた。クンシラン(君子蘭)は、
 ヒガンバナ科クリビア属なので別科属の花。開花期:6月-9月”



「ヒメオウギズイセン(姫檜扇水仙)」








“アヤメ科クロコスミア属。南アフリカ原産で多年草。開花期…7~9月。
 河川敷や土手 等、いたるところに朱赤色の花を咲かせる。明治中期に
 ヨーロッパから日本に渡来した園芸種が、日本各地に広がった。
 姫檜扇水仙(ヒメヒオウギスイセン)と書くように、葉の付き方が
 檜扇(ひおうぎ)の様で、花は水仙に似たヒオウギズイセンより小型
 と言う事から名の由来が来ており、モントブレチアが園芸種の名。
 花を乾燥させ湯に浸すとサフランの香りがする事から「サフランの香り」 
 を意味するギリシャ語クロコスミアがその学名になっている”





(2011年7月23日  ☆きらきら星☆)


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