空き地などで、すすき(薄・芒)を見かけます。 先般、民家の藁葺き屋根を葺き替えするために、地域総出でススキを刈っている姿がTVで放送されていました。 私が幼少の頃は、まだ藁葺き屋根の家を見かけました。 多くの人手が必要なことと、ススキの確保で藁葺き民家の維持が困難になっているものと思います。
民家の庭で、園芸品種の「ヤハズススキ(矢筈薄)・タカノハススキ(鷹の羽薄)」を見かけました。横に薄黄色のスジが入っており、見ていてあきません。
【ヤハズススキ(矢筈薄)・タカノハススキ(鷹の羽薄)】
“イネ科ススキ属の多年生植物。 別名:萱(かや)、尾花。 全国の草地
に生育、朝鮮・中国・台湾・マレーシアなどにも分布する。 高さは1 - 2m。
花は8月頃から咲き始め、はじめは花枝は横に開いているが、やがてすぼんで
尾状になる。葉は細長く葉の中央には白い筋がある。縁には鋭いギザギザがあ
り、時として手を切ってしまう。 地下には短いがしっかりした地下茎がある。
そこから多数の花茎を立てる。 かつては農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料
に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。箱根の仙石原や、奈良
の若草山で行われる「山焼き」は、ススキを野焼きし、ススキの草原を残すため
のもの。”
古くからの園芸品種に、葉に黄みがかった白い斑が入る「ヤハズススキ(矢筈薄)
・タカノハススキ(鷹の羽薄)」がある。
(2012年11月3日 花熟里)