蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

新津記念館  新潟市

2016-12-05 21:31:08 | 古民家、庭園
新潟の石油王と言われる新津恒吉が、自宅の庭先に迎賓館として建てた西洋館である。


施工は当時の清水組。昭和13年の竣工。これは、戦前に個人がある程度の建物を建てるとすると、ギリギリのタイミングである。




室内はどういうわけか撮影禁止なので、豪華な室内の様子を外部の装飾から推察していただくしかない。
1階のイギリスの間は、17世紀のジャコビアン様式を模している。天井のプラスターから、マントルピース、そして二階へと上がる階段にまで擬ジャコビアンスタイルが見事である。
2階はフランスの間。ぐっと柔らかい姿となる。


この館の特徴は、重々しい北方ヨーロッパ的な材を使いながら、あくまでも先の尖ったゴシックアーチではなく古典主義的円形アーチを使ったところだろう。おそらく、ヨーロッパ古典文明の相当な知識があったからこそ、この様式を選択したのだろうと思われる。


新津家は、現在も健在なのだろうか。
日本家屋が、ちゃんと手入れされている。


枝折り戸を開けて、お邪魔する。




見事な日本庭園が、今日でも展開されていた。